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「サーバエンジニア日記」の小悪魔女子大生がTech総研に降臨
小悪魔のイラスト日記7 インフラエンジニアについて
今では当たり前のように呼ばれている「インフラエンジニア」という職種。実はこのネーミング、比較的最近のものなのです。その歴史はPCの進化やネットの一般化と共にあり、彼らの仕事や役割も変化を続けています。データホテル執行役員の伊勢幸一氏が教えます。小悪魔が描きます。インフラエンジニアの歴史と仕事を。
(取材・文・イラスト/aico 講師・監修/伊勢幸一 総研スタッフ/高橋マサシ) 作成日:12.02.23

今回は伊勢さんにインフラエンジニアの歴史と、今後インフラエンジニアになりたいならどんなインフラエンジニアに
なるべき!?かを教えてもらいました!
インターネットは、1970年頃、ARPANETがDoDからネットワークの研究を委託されたところから始まりました。


この当時はメールやネットニュース、FTPが使われていましたが、1980年にWWWが登場し、インターネットといえばWWW!と言われるようになりました。


当時はソフトウェア開発を行うプログラマー、(プログラマーのえらい人の)システムエンジニア、技術的な知識を持った販売員のセールスエンジニア、顧客先でコンピュータや導入したシステムの運用・保守をするカスタマーエンジニアがいました。


昔は、プログラマーは主に大型汎用機に取り入れるソフトウェアの開発(プログラミング)を行い、


システム管理はメーカーが行っていました。


しかし、ソースコードで配布されるOS、UNIXが導入されると、プログラマーはメーカーに頼らずシステム管理ができ
るようになりました。


最初は1つのUNIXワークステーションに端末をいくつも繋いで使用していましたが、ワークステーションが2台、3台と増えると、別のワークステーションに繋いだ端末間での情報の簡単なやりとりの方法が必要になりました。


インターネットで複数のコンピュータの情報を管理することで簡単にやり取りが出来るようになったのですが、プログラムとシステム管理の他に、ネットワークを管理する必要が生まれました。


そうして出来たのが、システム管理部で、新しくシステム管理エンジニアが生まれました。


1990年代、システム管理エンジニアの主な仕事はハードウェアのセットアップ、OSのインストール、ユーザ環境の作成、ツールアプリインストール、ネットワーク接続などでした。


ところが、2000年になると、ITバブル、ADSLバブルとなり、ネットワークを使うことが当たり前になったため、ネットワークの管理を行うネットワークエンジニアが生まれました。


こうして、システム管理エンジニアからネットワークエンジニアが生まれ、その他の業務を行うエンジニアをインフラエンジニアと呼ぶようになりました。


インフラエンジニアの誕生です!


インフラエンジニアのお仕事は、
システム管理エンジニアが行っていた仕事のネットワーク接続以外と、プラットフォームの構築です。


プラットフォームとは、コンピュータにおいて、ソフトウェアが動作するための土台のことです。
インフラエンジニアは、コンピュータをより使いやすいようにするために、プラットフォームを構築する必要があります。


例えば、絵を描くときも、絵の具を混ぜて、好みの色に調節してからキャンパスに絵を描きますよね。


インフラエンジニアのお仕事は絵の具の色を混ぜる部分です。
システム環境で使いやすいようにテスト、実証、検証を行って調整したり、出てくるログを好みの形にしたりします。
インフラエンジニアがプラットフォームを構築するために使用するソフトウェアには、


大量のデータを分散処理するためのHadoopや、複数のファイルシステムに分散してデータを保存するGlusterFS、


リレーショナルデータベースの弱点をおぎなうNoSQLのMongoDBや、


リレーショナルデータベースとは違い、データを分担して保存し、


割り当てられたkeyによってデータを追加、更新、削除する分散型Key-ValueストアのKaiなどがあります。


これらのソフトウェアを上手に利用するには、そのままでは不十分で、色々な調整や変更、場合によってはプログラムを追加したり、他のプログラムと組み合わせたりしなければなりません。


そのため、プラットフォームの構築にはプログラミングとコーディングの知識と技術が必要になります。


しかし、インフラエンジニアとして働き始めたのが、システム管理のみ行う時代だったエンジニアは、プログラミングとコーディングが分からない人が多いそうです。


そのため、プラットフォームの構築が出来ず、やりたいことをできないままにしてしまうことが多いそうです。


さらに、最近はクラウド技術ではハードウェアのセットアップやOSのインストールが必要なくなったので、


プログラミングとコーディングがわからずプラットフォームの構築ができないインフラエンジニアは仕事がなくなって
しまう可能性があります。


なので今後、インフラエンジニアを目指す人はプログラムも勉強するべき!だと伊勢さんは言っていました。


今回は、インフラエンジニアの歴史と、今後インフラエンジニアを目指すなら…の話しを聞いてきました!
こあくまも(予定通りいけば…!)4月から社会人になるので今回の話はとても興味深かったです。
プログラム…むずかしそうだなぁ〜〜〜


★---------お知らせ---------★

3月29日(木)の次回は『最終回』!小悪魔と伊勢氏が逆転します!
ずっと技術の話を描いてきた小悪魔ですが、その苦労は並大抵ではありませんでした。
その思いを少しでも伊勢氏にわかってもらうために(伊勢氏に何の落ち度もないのですが……)、
次回は小悪魔が講師になり、伊勢氏にイラストを教えます!
ご期待ください!


株式会社データホテル
情報環境技術研究室
執行役員 CTA 室長
伊勢幸一氏


今回は大人っぽい小悪魔


ホワイトボードいっぱいに書かれた伊勢氏の説明


実は伊勢氏も絵が上手。次回が楽しみです


小悪魔のノートはいつも文字と絵で埋まる


講義の後のおしゃべり。イラストにある伊勢氏の故郷の話とか

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