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目覚めよ“ハッカー魂” 革新的サービスを生み出せ!vol.1

Rubyによる世界最大級のサイトを
作る理想に燃える!

「既存の価値観にとらわれず、革新的な技術やサービスを生み出したい」「自らアイデアを生み出し、考えるよりも実践重視」などの価値観を持つエンジニア=“ハッカー魂を持つエンジニア”が今、世の中で広く求められている。そこで今回、短期集中連載として今、活躍するハッカー魂を持つエンジニアの特性やワークスタイルなどについて探求していく。

(総研スタッフ/山田モーキン) 作成日:12.02.13

“ハッカー魂を持つエンジニア”の基本的な定義

アップルのスティーブ・ジョブズやソフトバンクの孫正義社長など、世の中に革新的なサービスや技術を生み出してきた人物が今、注目を集めている。しかしそれは何も有名人だけとは限らない。例えばエンジニアの中途採用市場でも、そうした人物になりうるタイプを求める企業がここ数年で確実に増えている。
ちなみに今回の企画で定義する「ハッカー魂」とは、
・世の中をもっとよくしたいorこんな世界は絶対におかしい という志を持っている
・革新的な技術やサービスを生み出したい
・既存の枠組みや価値観にこだわらない
・自主独立の精神を持っている
・自分ならではのネットワークでスキルや人的リソースを獲得できる
・裏付け探しより実践 考えるよりまず行動 スピード重視
・自分の思いを伝え、周りを巻き込む力 
・未来に対するスケールの大きな夢を抱いている
上記のような視点をいくつか持ち合わせているエンジニアだ。
今回、そうしたハッカー魂を持つエンジニアが具体的にどのような形で活躍しているのか? その実態について短期集中連載で紹介していきたい。

「自分で何かしらのサービスを作った経験」が最大の採用基準


(画面左)
ピクシブ株式会社
代表取締役社長
片桐 孝憲氏
(画面右)
ピクシブ株式会社
UXデザイナー
清水 智雄氏

「当社の採用基準はズバリ、“自分で何かしらのサービスを作ったことがあるか”。つまり自分が欲しいと思ったモノを形にした経験が、必須条件です」と語るのは、ピクシブの片桐社長。その理由として同氏が挙げるのは「よいアイデアを生み出す確率の高さ」と「よいサービスと悪いサービスを見極める目が養われること」にあるという。
「自分がいいと思ったものを形にするという行為によって、そこからまた新たなアイデアが浮かんでくるもの。また同じく、その行為によって 開発者視点から他のサービスをチェックするとき、よいサービスと悪いサービスを冷静に見極めることもできる。それが次々と斬新なアイデアを生み出し、発信していけるハッカー魂を持ったエンジニアなんだと私は思いますね」

そして片桐氏が語る、ハッカー魂を持つエンジニアとして登場してもらったのが、清水氏。彼もピクシブ入社前に、あるWebサービスを独自で開発・リリースしていたという。
「“retime.me”というTwitterで大量に流れる情報から自分の趣味趣向にあった情報を抽出して、後からいつでもどこでもチェックできるサービスを作りました。Twitterを見ていない間に流れてしまう情報を後からすばやく確認できるものが欲しいと思ったのがきっかけです。」

「問題をどう解決するか?」という視点で、他のWebサービスをチェック


入社後、清水氏はプランニングからデザイン、開発〜サービスへの落とし込みまでを担当しているが、その中でも日々、skypeなどを使って頻繁にアイデアを提案しているという。
その中で、清水氏が手掛けたサービスの一つが、「pixiv」のポップボード(通知機能)だ。
「pixiv」はイラストの投稿や評価、タグ付け、コメント機能など「イラストによるコミュニケーション」にフォーカスして作られたサービス。2007年に開設してからわずか4年で会員数400万人(2012年1月末時点)にまで急成長した、人気サイトだ。
「作品を投稿したユーザーは作品へのコメントや評価など、他のユーザーからの反応が気になるものです。最近投稿した作品は管理画面で簡単にチェックできますが、常に管理画面に張り付いているわけにはいきません。作品数が多いユーザーなどはすべての作品をチェックすることは不可能です。この問題を解決するためにつくったのがポップボード(通知機能)です。pixivのどこにいても、自分の作品への反応がリアルタイムに通知されます。数年前に投稿した作品にブックマークやタグが追加されても通知がくるので、今までは気づけなかった反応を知ることができるようになりました。」
これによって絵を描くモチベーションにつながって新しい作品が生まれるきっかけになったり、さらにユーザー間でのコミュニケーションが活発化したという。
こうして清水氏のアイデアからスタートして実用化されたサービスはほかにも多くあるが、そもそもアイデアはどのように生まれるのか?

「問題をどう解決するか?という視点でpixivだけでなく、他のあらゆるWebサービスをみています。他のサービスを利用しているとおかしなところが気になったり『自分だったらこの部分をこんな風にしたい』と思う。いつもそのような視点でみていると、pixiv自体の問題にも気付けるようになります。」(清水氏)
「私も普段からさまざまなWebサービスを利用していますが、『ここのボタンの色が機能に合ってない!』とか誤字脱字・バグがあるということが見つかれば、そのサービス運営企業の社長やエンジニアが知り合いの場合は直接『うちだったらこする!』と伝えるなど、“おせっかい”なことをしています(笑)。」(片桐氏)

実際にイラストを描いて公開することで感じる楽しさが、次のアイデアに


社員が思い思いに描いたイラストの数々。ほぼすべての社員がpixivに登録し、投稿もしている

このように、「人のふり見てわがふり直せ」的な視点からチェックし、そこから自分のサービスにどう反映させるかを考える行動が、良いアイデアを生み出すための重要な鍵となるようだ。
そしてアイデアを生み出すためにもう一つ重要なのが、ユーザー視点の発想。特にpixivの場合、イラストによるコミュニケーションの場であることから、多くの社員が自分でイラストを描いて投稿することで、ユーザーの気持ちを理解しようと努めている。
「当社に入社しようと思う人はほぼすべて、イラストやアニメ・漫画などに関心の高く、自分自身でも絵を描いているケースが多いので自然な成り行きだと思います。私も公開していますよ(笑)」(片桐氏)
「自分の絵を公開して、多くのユーザーから反応をもらえる楽しさ。これは自分が経験しないと絶対にわからないものです。そこで『もっと多くのユーザーから反応をもらいたい!』という欲が自然と発生してきますし、それが次のアイデアを生み出す大きなモチベーションにもなるんです」(清水氏)

問題意識を持って、他のWebサービスを利用することで発見するアイデアと、pixivのユーザーとして実際に利用する中で発見するアイデア。この2つの方向から生まれたアイデアを元に仮説を立て開発・リリースしユーザーからの反響を検証する。そしてそれが次のアイデアに……と、良いアイデアを生み出す循環がピクシブ社内にあることも、次々にアイデアを生み出し実現しようとするハッカー魂を持つエンジニアをサポートしている。

Rubyによる世界最大級のサイトを作りたい

今後の目標について清水氏に伺ったところ「現在担当している国際版pixiv.comを、Rubyで作られた世界最大級のサイトにしたい」とのこと。清水氏自身がRubyによる開発をライフワークにしていることもあり、エンジニアとしてより高いモチベーションを維持しながら開発できる理由から、これからもRubyによる開発にこだわっていくという。
また会社としても、通常であれば広く普及し、開発コストや人員確保の面で有利なPHPでの開発を推進するところをあえてRubyによる開発を認め、サポートしている。
このようにエンジニアが高い志を持ち、その志に共感しサポートする企業が両輪となって事業を推進することで、斬新なサービスが生まれていく。その環境が、さらにエンジニアのハッカー魂に火を付けるのかもしれない。

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