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Google、パナソニック、中国・インドの脅威、川澄奈穂美 人気企業、新興国、なでしこ…エンジニア徹底調査! Google、パナソニック、中国・インドの脅威、川澄奈穂美 人気企業、新興国、なでしこ…エンジニア徹底調査!
エンジニアは何を考えている?Tech総研恒例の「転職企業ランキング」、日本が元気をなくす中での「仕事の誇り」、中国・インドの新興国に「追い越される日」、ちょっと遊んで「なでしこジャパンで好きな選手」まで。IT系とメーカー系のエンジニア500人ずつ、合計1000人にアンケート調査を敢行した。
(取材・文/総研スタッフ 高橋マサシ) 作成日:11.10.25
転職したい企業ランキング IT系はグーグル、メーカー系はパナソニック

 Tech総研が定期的に実施してきた「転職したい企業ランキング」。2006年2008年、2010年春にはITエンジニアメーカーエンジニアに分けて調査。そして2011年秋、IT系エンジニアとメーカー系エンジニアの各500人(25〜35歳)を対象に、最大3社までの複数回答で尋ねた。

ITエンジニアが転職したい企業
メーカーエンジニアが転職したい企業

 IT系の1位は昨年と同じくグーグルで、2位を大きく引き離した。しかし、2位以下は乱戦模様だ。2位は昨年の楽天を引き離してソニーが7位から浮上し、3位の日本アイー・ビー・エムは14位から、4位の富士通は17位から躍進した。

 傾向として見えるのは「大手」「安定」志向だ。アンケートでは転職したい理由も聞いているが、1位のグーグルこそ「技術力が高い」「やりがいがある」「自由な開発ができそう」などが並ぶが、総じて多いのが「大手だから」「世界展開している」「トップ企業だから」といった回答だった。

 メーカー系の1位はパナソニックで、昨年の3位から浮上。2位は昨年と同じトヨタ自動車、3位は昨年4位から上がったソニー、4位に本田技研工業だった。
 順位に変動はあるもののこの4社は「4強」とも呼べる存在で、メーカーエンジニアに圧倒的な人気を誇る。

 一方、職種別では特徴が見えた。「機械・機構設計」ではトヨタ自動車が1位(22)と強く、パナソニック(18)、ソニー(13)と続くが、「回路設計」はパナソニック(15)がトップで、ソニー(13)、トヨタ自動車(9)の順。「生産技術」では全体7位の三菱重工業が1位(9)となり、パナソニック(7)、トヨタ自動車(7)と続いた。

メーカーエンジニアが転職したい企業
「エンジニアとして仕事に誇り」を持っているのは6割
技術者として今の仕事を誇りに思いますか? はい61%/いいえ39%
「はい」と答えた理由は何ですか?
「いいえ」と答えた理由は何ですか?

 「エンジニアとして、今の仕事に誇りはあるか?」。こんな質問をしたところ、「誇りがある」と答えたのは6割にとどまった。メーカーエンジニアのほうが多くて65%で、ITエンジニアは57%と差が出た。

 職種別では意識の差がかなりあり、「誇りがある」のトップはIT系では「コンサルタント」で69%、2位は「パッケージソフト・ミドルウェア開発」の68%、母数が多かった「Web・オープン系SE」は56%、最下位は「LAN・Web系ネットワーク設計・構築」で47%だった。
 メーカー系のトップは「研究・特許」の74%、2位は「素材・半導体関連」の71%、3位は「機械・機構設計」の70%、最下位は「品質管理・製品評価」の54%だった。ITもメーカーも、上流工程や川上の開発に携わるほど「誇り」が強くなるようだ。

 アンケートでは理由も聞いている。グラフのように「はい」も「いいえ」も同じ趣旨の選択肢としたが、「はい」の理由で最も多かったのは「お客さんが喜んでくれるから」(23%)。選択した割合を職種で見るとIT系では1位がコンサルタント(55%)、2位が「サービスエンジニア」(53%)。メーカー系では相対的に少なく、「回路・システム設計」(25%)が最高で、「光学技術」と「品質管理・製品評価」は0%だった。

 「いいえ」の理由では「技術の進歩に寄与していないから」と「現在の給与に満足していないから」がほぼ同率の26%でトップ。職種別で「技術の進歩」の1位は「セールスエンジニア」(100%)と「素材・半導体関連」が75%と突出して多いほかは40%以下で、「給与に不満足」では1位が「サービスエンジニア」(44%)、2位が「LAN・Web系ネットワーク設計・構築」(40%)だった。

日本が技術で追い越される……脅威なのは中国よりインド
技術力で中国が日本を追い越すのは何年先か?
技術力でインドが日本を追い越すのは何年先か? 凡例
なぜそう思いますか?中国
なぜそう思いますか?インド
1〜2年先 TVでは中国は模倣の国と悪く言っているが、裏を返せば真似るだけの技術力があるということ。さらに、営業力も日本よりはグローバルであり、日本にはない魅力はあると思う。
(機械・機構設計:男性:29歳)
3〜4年先 人口比、高所得者層の人口、頭脳明晰層の人口、若年層の元気さ、海外留学への渡航意欲など日本が失ってしまった探究心がある。ただ、先端技術は中国には創造できない。日本が勝つチャンスは独創性、改良能力、高品質にある。
(品質管理・製品評価:女性:35歳)
3〜4年先 まだ会社帰属意識が薄い中国では、長い目で見た人材育成の土壌が育っていない。ただ、数年で変化が出てくると思うので、そのときには5年なんて長い時間ではなく適応してくると思う。
(Web・オープン系SE:男性:33歳)
5年以上先 技術の進歩は、まず真似をすることから始まる。そのフェーズが今で、今後5年くらいでその技術が蓄積され、超えるものが出だすと考えている。
(機械・機構設計:男性:32歳)
10年以上先 実際に中国のSEと仕事をして、とても優秀だと感じた。10人に1人ぐらいは日本人より優れていると思う。追いかける方が進歩は速いと思う。日本人は、もっと危機意識を持たないと。
(Web・オープン系SE:男性:32歳)
追い越されない 中国の優秀な人間は全体の人口に対して一部にすぎず、全体の意識がもっと上がらないと全体の水準は上がらない。
(Web・オープン系SE:女性:28歳)
1〜2年先 むしろ逆。システム的な技術力、生産能力でインドに勝っていたことなどない。
(コンサルタント:男性:27歳)
3〜4年先 今年度から社内にインド人を採用したが、物の考え方や頭の回転が速い。2人しか接したことがないが、国全体の考え方がこのようなら、日本を追い越すのは近いのではないか。
(社内SE:男性:28歳)
5年以上先 インドは中国より経済発展は先だが、後続の中国の勢いのほうが強い。ただし、一人っ子政策をしてきた中国の労働人口にかげりが見え始める2015年以降は、労働力が豊富なために発展する。
(Web・オープン系SE:男性:33歳)
5年以上先 独特な数学教育等に基づく高度な技術的思考能力を持っているため、潜在能力は中国よりはるかに高いと思う。
(半導体設計:男性:29歳)
10年以上先 先端技術ではインドが日本を追い越す日も近いかもしれないが、末端の製造技術などでは人が弊害となってなかなか伸びないと思うため。
(生産技術:男性:28歳)
追い越されない 国連の常任理事国ではないので国際的地位はまだまだ低く、これからやっと高度経済成長期を迎える時期。カースト制度が残っている限り、技術力を上手に育てられないと思う。
(回路設計:男性:26歳)

「真似の中国」をどう見るかで別れた意見

 急速に技術力を高めている新興国、中国とインド。この2国に「日本が追い越されるのはいつか?」という質問を投げかけたところ、総じて「中国よりインドに早く追い越される」となった。大きな要因は「日本は追い越されない」という意識の差で、中国の33%に比べてインドは21%。この理由をコメントから分析すると、興味深い結果が出た。

 中国に対しては「模倣」「パクリ」「コピー」といった言葉が並び、「真似の技術」であるという指摘、あるいは信頼性や安全性の疑問視、モラルの低さを挙げる声が非常に多かった。この傾向はIT系よりメーカー系職種に多く、工業製品により不信感を抱いていると察せられる。

 ここから「追いつくには時間が掛かる」という気持ちが生まれるのだろうが、一方では、「とはいえ真似する技術力」は高く、「豊富な人材」「経済の勢い」「ハングリー精神」などで勝るという回答も少なくなかった。また、多くのエンジニアは日本の技術力の停滞や技術流出を挙げ、「うかうかしてはいられない」という危機意識を持っているようだ。

IT分野で驚異のインド、英語力や勤勉さもプラス

「1〜2年先」と答えた人の中には、中国の場合、「すでに追い越されている」というコメントが見られた。しかし、インドの場合は数倍多く、特にIT系エンジニアからはインドを評価する声が集まり、「1〜2年先」がIT系では18%なのに対して、メーカー系は半分以下の7%だった。

 ただそれは「数学や情報処理分野での頭のよさ」や「教育体制」を背景としたIT分野であり、工業製品や製造技術といった製造業を挙げた人は少ない。中国と異なるのは「模倣」など非難する声はほぼなく、「英語力の高さ」や「勤勉さ」を挙げる人が多かったこと。また、理由に「なんとなく」と書いた人が多いのは、中国に比べて業務で接する機会や情報量が少ないためだろう。「10年以上先」の理由に多かったのは「インフラの不備」と「カースト制」だった。

「追い越されない」は両国ともに高いが、残念ながらその理由には「中国は模倣しかできない」「国民性が異なる」「日本が一番だと信じている」「追い越されては困る」といったあまり説得力のない、短いコメントが多かった。日本が新興国に追い越される姿を認めたくない、という気持ちが強いようだ。

「なでしこジャパン」ランキング!ダントツ1位は川澄選手、2位は澤選手
女子サッカー「なでしこジャパン」で好きな選手は誰ですか?
女子サッカー「なでしこジャパン」で好きな選手は誰ですか?

 ワールドカップ優勝!ロンドンオリンピック出場!女子サッカーをいきなり身近にしたなでしこジャパンの「好きな選手」を尋ねた。ぶっちぎりの1位は「おしゃれ番長」こと川澄奈穂美選手。回答者532人中202人、約4割が選んだ。2位はチームを引っ張る澤穂希選手、3位は「フル出場」が目立つ鮫島彩選手。

 川澄選手は「汎用機系SE」に人気。56%の人が「川澄」だった。2位に「運用・監視」(55%)、「制御設計」(48%)と続いた。澤選手は「半導体設計」がイチオシ(43%)で、「制御系SE」(38%)や「コンサルタント」(33%)にも人気だ。鮫島選手は「LAN・Web系ネットワーク設計・構築」が1位で56%、2位は「通信インフラ設計・構築」と「セールスエンジニア」が同率で33%。
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高橋マサシ(総研スタッフ)からのメッセージ 高橋マサシ(総研スタッフ)からのメッセージ
こうしたアンケートで毎回実感するのは、世情を敏感に反映していること。当然と言えばそうなのですが、エンジニアはキャッチアップが早くてうまい。ちょっと残念なのは中国・インドの質問に「精神論」で答える人が多かったこと。そして、もう少し「なでしこジャパン」の回答が割れてほしかった……。

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