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今回はOpenflowについて教えてもらいました!
ネットワークを通じたデータのやりとりでは、間の仕事を7つの階層に分けて行うOSI参照モデルという方法が使われています。
それぞれ、物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層の7階層に分けられ、役割を分担されています。
インターネットで利用されているTCP/IPプロトコルではセッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層を一つのアプリケーション層とし、5階層にまとめられています。
それぞれどんな仕事をしているのか見てみましょう。
物理層ではケーブルを使って電気的な信号を送ります。
ところが、ケーブルには長さに制限があります。
そこで活躍するのはリピータ。
リピータにケーブルを繋ぐとより長く、より多くの物理的な通信経路をつくることができます。
データリンク層ではMACアドレスをつかってデータの転送を行っています。
データリンク層で活躍しているのはブリッジです。
実はデータを送るとデータは繋がっている人みんなに届けられています。
コンピュータは送られてきたデータの宛先(MACアドレス)を見て、自分宛ではないものは廃棄します。
でもこの作業、いちいちめんどくさいですよね。
ブリッジにはMACアドレステーブルというものがあり、
自分とつながっているコンピュータがどこにいるのかをMACアドレステーブルに記入しています。
ブリッジはMACアドレスを確認し、自分の先にいるコンピュータに転送すべきかどうかを判断しています。
これをフィルタリングといいます。
データリンク層ではスイッチというのも活躍しています。
繋ぐところがいっぱいあるブリッジみたいな役割をしています。
ネットワーク層ではIPアドレスを見てルータが通信を行います。
IPアドレスはデータの宛先の住所のようなものです。
ルータはIPアドレスの連続する番号を1つのグループとして扱います。
ルータはルーティングテーブルにどんな経路を通ってデータを送ればいいのかを設定しています。
これをルーティングといいます。
トランスポート層では送られてきたデータがどのアプリで使うのものなのかをポート番号によって管理しています。
このように1つ1つの仕事をわけると、それぞれの階層で使われるプロトコルを統一しなくてもよくなります。
例えば、手紙を送る際に、送る人は宛先と送り元を書くだけ、間の送る方法は車を使うのか、飛行機を使うのか、自転車を使うのかは郵便屋さんが自由に決めてもいいということです。
しかし、この方法だと、冷凍のものを送ってほしいときも、速達で送ってほしいときも、送る人は郵便屋さんが使う方法を決めることができません。
そこで登場するのがOpenFlowです。
Openflowには、どんなものをどう処理するかのルールを記入し指示を出すコントローラ、コントローラがルールを記入するフローテーブル、コントローラが書いたフローテーブルのルールに従って処理を実行するスイッチで構成されています。
コントローラは、物理的な経路はどこを通るのか、MACアドレスは、IPアドレスは、どのアプリケーションで使用すべきかをフローテーブルに記入します。
つまり、Openflowは、物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層の仕事をまとめて行うレイヤー無視ルーティングなのです!
つまり、郵便屋さんに例えると、冷凍モノを送りたいときは冷凍用の車で、急ぎで送りたいときは飛行機で…というように宛先と送り主が一緒でもアプリケーションの種類によって送る方法を変えることが出来るようになったということです。
今回、OpenFlowのルーティングを、従来型のものと比較することでその違いを教えてもらいました!
Openflowのメリットは、管理運用の一元化できることとかもあるみたいですが、サーバの運用経験のないこあくまには まだ早いっていわれちゃいました。 Openflowのメリットが早くわかるようになるよう頑張ります。
株式会社ライブドア |
熱心に講義を聞く小悪魔 |
「え、この話は小悪魔の本に書いてあったよ」と伊勢氏に言われ、あわててページをめくる小悪魔 |
伊勢氏はホワイトボードに詳細な説明を書く |
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