実録 求人魂!知られざるエンジニア採用の舞台裏 Vol.21 |
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Java→PHP、未経験言語の開発案件 |
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「今後のキャリアアップを考えて未経験分野にチャレンジしたい!」そう考えるエンジニアは少なくないはず。今回の求人魂では、未経験でもエンジニアが望む新規案件に積極的にチャレンジできる環境を提供している企業を紹介しよう。 (総研スタッフ/山田モーキン) 作成日:10.08.06
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【今回の求人魂】設立5年で定着率95%!14名の営業部隊がエンジニアをサポート
今回紹介企業
レバレジーズ株式会社
2005年に設立されたレバレジーズ株式会社は当初、代表取締役の岩槻氏たった一人で、ネットカフェを仕事場にアプリケーション開発等を軸に展開した、文字通りのベンチャー企業。それから5年、現在では社員数約100名、売上高は13億円(2009年4月期実績)、取引先は誰もが知るWebサービス大手企業を中心に、Web業界のほぼすべてを網羅する2000〜3000の企業と取引がある企業に飛躍的な成長を遂げた。
短期間で急激な成長を遂げた要因は、「技術者が主役」という同社の基本理念にある。
客先常駐型の案件が多数を占める同社では、客先にいるエンジニアが「使い捨て」のような存在にならないために、さまざまな仕組みや制度を独自で生み出し、活用することで帰属意識を高める努力を続けた。その結果、離職率の高いこの業界では驚くべき定着率95%という高い水準を維持しているのだ。
その秘訣は、14名の営業部隊の存在。この業界で100名規模の企業が大規模な営業部隊を持っているのは非常に珍しく、それが客先にいるエンジニアを手厚くサポートするための大きな力となっている。
では「技術者が主役」である、同社ならではの魅力について探っていくことにしよう。
【求人背景】 平均1年間で20名前後のエンジニアを採用。今年はすでに16名採用
レバレジーズ株式会社
人事部
小川大輔氏
「当社は今年で設立6年目を迎えるわけですが、毎年平均して20名前後のエンジニアを採用しています。特に今年は受注案件が増えた関係で採用を強化、これまでに16名を採用しています」と語るのは、人事部の小川さん。
なぜ短期間で、これほどハイペースにエンジニアを採用しているのか?それは、先ほど触れた14名の営業部隊の活躍が大きい。
「当社の強みの一つが営業力。Web業界には当社のような企業が数千社存在するといわれていますが、その中で当社のような社員100名程度の企業規模で14名もの営業部隊を擁しているのは、かなり珍しいと思います。
当社では基本的に、エンジニアの方には担当する開発案件に集中して取り組んでもらうことで、質の高い成果物を実現させることを目指しています。その一方、案件によっては納期直前など、長時間勤務を余儀なくされるケースもあり、現場のエンジニアに悪影響を及ぼすこともあります。その場合、時には営業がクライアントと直接交渉して現場の勤務環境を改善したり、またプロジェクト終了後にリフレッシュ休暇を与えるなど、客先常駐にありがちな“ほったらかし”の状態にさせないよう努力しています。
このように営業部隊はエンジニアを常にフォローアップしながら、よりよい案件獲得にまい進する。その結果、営業による多数の案件獲得と、エンジニアによって高品質な実績を残すことによる信頼獲得の相乗効果で、短期間で急成長を果たせた大きな要因になっていると思います」
営業とエンジニア、それぞれがサポートしあいながら多くのクライアントから信頼され、質の高い実績を残す。その好循環が、さらなるエンジニア採用を推進していく原動力となっているようだ。
【求人魂1】 未経験言語の案件にもチャレンジできる!
平均年齢26.5歳の若手エンジニアたちがのびのびと活躍しているレバレジーズ
高い営業力とこれまで培ってきた信頼と実績によって、2000件以上もの案件を抱えているレバレジーズ。その豊富な案件の中から、自分のやりたい案件を自由に選べるのが、同社ならではの特徴の一つだ。
「オールフリーというわけではないのですがまず、営業が抱える案件をエンジニアがヒアリングした上で、今後のキャリアパスややりたいことを考え、選択することができます」
しかしここまでなら、他の企業でもよくあるケースかもしれない。レバレジーズが特徴的なのは、仮にエンジニアが選択した案件が、未経験分野や言語を必要とするプロジェクトでもチャレンジ可能というところだ。
「過去、COBOL経験者が今後のキャリアを考えてPHPを使うプロジェクトに参加したケースがあります。また今度入社予定のJavaエンジニアも、同じくPHPを扱うシステム開発案件に本人に意思で参加する予定になっています」
いくら本人の意思を尊重するといっても、全く経験のないエンジニアを参加させることにトラブルが起こるリスクはないのだろうか?
「企業側の論理でいえば、これまでの経験をフル活用できる案件を即戦力として担当すれば、低コストで高いパフォーマンスを発揮できるわけですから、それが理想です。しかし当社は『技術者が主役』であることが理念。エンジニア自身が本当にやりたいことに全力で取り組める環境を用意することが、結果的に質の高い成果につながり、クライアントにとっても当社にとっても、そしてエンジニアにとってもベストな関係になるのだと信じています。
そのために全く未経験の案件にチャレンジする場合、まず社内で新言語の勉強期間を設けたり、あるいは最初はテスターとしてクライアントに常駐、ある程度慣れてきたらSEとして引き続き担当してもらうなど、スムーズに新案件に移行できるように可能な限りサポートしています」
【求人魂2】 ごはん食べ放題にPC選び放題、社内チーム結成で活発な交流!
ご飯が食べたければみんなで白米を炊いて楽しく食事。さまざまな制度を活用した社内コミュニケーションが活発なのも同社の特徴
レバレジーズではほかにも、さまざまな制度を設けてエンジニアをバックアップしている。
『PC選び放題』制度を使えば入社時、自分の好きなディスプレイやOS、ソフトウェアからキーボードまで、上限7万円までなら自由に購入できる。
『電動機付き自転車乗り放題』。レバレジーズのある渋谷は坂道が多い場所柄、ちょっとした用事や買い物では、電動機付き自転車が効果を発揮する。
『セミナー受け放題』では、レバレジーズが契約しているコンサルティング企業が開催している各種ビジネスセミナー(1回2時間で2万円)が、上司と相談の上、特に上限なく何回でも受けることができる。
さらにユニークなのが『ご飯食べ放題』だ。
「これは創業時からの制度で、都心の店でご飯を食べるには何かとお金がかかるので、『それなら会社でご飯を炊いてしまおう』という発想から始まりました。今では昼前にご飯を食べたい人を募って社員自ら白米を炊いて、おかずは社内にあるレトルト食品や近所のコンビニで買ってきて、みんなで楽しくランチを取っていますね」。
またレバレジーズでは社内チームやサークルを組成して、活発な社内交流を図っているという。
「例えばバーベキューを開く会や富士山に登る会、また皇居ランニングなどさまざまなチームがあって、社員ならだれでも自由に好きなチームに入ることができます。また自分からチームをつくることも可能です」
このような楽しい活動も、帰属意識を高めることにつながり、より長くレバレジーズの社員でいられる重要な要素となっている。
【今後の展望】来年度、倍の売り上げを目標に今後もエンジニアを積極採用
「数年後には超有名企業に肩を並べるくらいの立派な企業に育てていきましょう!」とエンジニア読者に呼びかける小川さん
「今後、当社ではこれまでの中核事業であるシステム開発のほかにも、現在抱えている複数の自社開発サイト事業や人材系事業など複数の事業を効率よく展開していくことで、ポートフォリオを組んでいくことに力を入れていくつもりです」と今後の展開について語る小川さん。
そんな同社が求めるエンジニアは、具体的にどんなタイプなのだろうか?
「まだ当社は若い企業で今後の発展を視野に入れた場合、より強固な組織・企業づくりをしていかなければなりません。これから入社される方には、サブリーダー以上のマネジメント経験があり、なおかつ自分のことばかりではない、チームや会社、クライアントのために何をするべきか常に考えられる人が望ましいですね。自分から積極的にメンバーや組織をマネジメントしながら相手のために努力できる方であればきっと、ご本人も当社も同じように成長していけると確信しています」
来年度、倍の売り上げを目指すという高い目標を掲げた同社は今、目標達成に必要不可欠な組織・会社作りに本気で取り組んでいる。そして近い将来、同業界に君臨する巨大有名企業に肩を並べるため、大きな力となってくれるエンジニアを切望しているのだ。
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