「医薬・医療」に注力する旭化成グループの注目事業 |
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旭化成ファーマが
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成長の理由は、着実な新薬上市と特定疾患領域への集中
旭化成ファーマ株式会社 |
旭化成グループの中で急激に存在感を増しているのが、旭化成ファーマだ。同グループでは「医薬・医療」分野を次代の中核事業のひとつとする戦略を掲げ、2015年には営業利益の4分の1以上を、この分野で稼ぎ出すことを目指している。その医薬品を開発しているのが旭化成ファーマなのだ。同社では2015年度の売上高を、現在の2倍弱の1000億円にすることを目標としている。そして現在、そのための技術職募集を強化しているのだ。 |
「信頼性保証業務」、「臨床開発業務」……幅広い技術系職種を募集
以前の旭化成ファーマは、ある意味で「純血主義」、すなわちほとんど生え抜き社員だけで構成される会社だった。キャリア採用を本格化させたのは3年ほど前から。きっかけは2005年の薬事法改正施行で、医薬品の製造販売後のより充実した安全対策が製薬メーカーに義務付けられたこと。そして、先の新薬承認と開発パイプライン充実を受けての人財増強だ。
まず即戦力として必要となったのが、現在も募集しているいくつかの職種。製造販売後の医薬品の安全性情報の収集や評価を行う「安全管理業務」、市販後の調査や試験を実施する「市販後調査業務」、国内外の製造所や原料・資材メーカーに出向いて監査などを行う「品質保証業務」などだ。
これだけではない。これからの新薬開発をよりスピーディーに展開してゆくため、臨床試験の計画立案を担当する「治験計画業務」、その計画をはじめ法や各種基準に基づいて医療機関での臨床試験が実施されていることを確認・保証する「モニタリング業務」、臨床開発データの「統計解析業務」、さらに前臨床や臨床試験のプロセスなどを監査する「研究監査業務」と幅広く技術者を募集している。技術職以外では企画営業職やMR(医薬情報担当者)もある。上記の技術職種では、程度の差こそあれ、基本的には3年以上の実務経験が求められている。
「成長の道筋は立てられるようになっても、弊社はまだまだ発展途上。企業規模が小さいこともあり、大手企業と違って縦割り組織による完全な分業体制が確立されていません。ですが、それが旭化成ファーマの強みだと思っています。部門間の壁が低いので、皆がお互いの仕事の内容を理解し、助け合い、刺激をし合っています。合言葉は『ワン・ファーマを目指そう』です」
今日明日は営業部門が牽引し、中期的には臨床開発部門、長期的には研究部門が担う。それを下支えするのが生産部門をはじめ、安全管理や市販後調査、品質保証などその他の技術部門であり、事務系などのスタッフ部門だ。互いの業務を知悉、尊重しているから、仕事の枠を超えて「今、何やっているの?」「こうしたほうがいいと思うよ」などのアドバイスが自然に行きかうのだ。
旭化成ファーマを育てたのはキャリア採用者の刺激
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キャリア採用に注力して3年ほどの旭化成ファーマ。いわば必要に迫られてスタートさせたわけだが、キャリア採用者を新戦力とする考え方はその数年前からあった。そして、「キャリア採用者の力で会社が変わってきた」と堀氏は振り返る。 |
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