Twitterから始まるコミュニケーションで
エンジニア獲得

「昨年7月のサービス開始以来、順調にユーザー数が増加していく中で、エンジニアに関しても継続的に採用を行っています」と語るのはネイバージャパンの採用担当である箭内氏。
同社が求めるエンジニアの条件として、箭内氏が挙げるのは「プロジェクトの全体構造を把握できるようなエンジニアで、なおかつ“ジェネラリストからスペシャリストに転向した”ようなタイプのプログラマ」だ。
「当社では検索サービスをベースに置きつつ、その上につながっていくあらゆるサービス（検索＋コミュニティ）を追加しています。また、最新の技術を使いながら、企画・開発していくことに注力しています。そのため、Webサービス開発の仕様から全体設計をイメージでき、開発設計〜コーディング、サービスリリースまで全体の業務の流れを把握した上で、なおかつ“NAVERの中で、新たなサービスを創り上げたい”という明確な意思と実行力を兼ね備えた方を求めています」（箭内氏）。

これまでさまざまな手段でエンジニアを採用してきた同社だが、中でも今年2月に入社した社員の採用手段は、非常にユニークかつ同社ならではのスタイルであった。それが「Twitter」のつぶやきをきっかけに採用に至ったケースだ。
そこで今回、事情をよく知るユーザーコミュニケーション担当の金子さんに詳しい内容に関して伺った。

「私の仕事はユーザー向けの広報担当として、Twitterや公式ブログ、弊社主催のイベントなどを介してNAVERをご利用いただいているユーザーと直接、コミュニケートしていくことです。昨年まではネットリテラシーの高いコアなユーザーが中心でしたが、NAVERの認知度が高まるにつれ、最近は主婦など一般の方とのつながりが増えてきましたね」
と自身の仕事について語る金子さん。
実はこの金子さん、ネットの世界ではちょっとした有名人。TwitterでNAVERについて書き込むとほぼ必ず、「金子さん」という女性から返信が来ると話題になったのだ。

「昨年スタートしたばかりのNAVERにとって、認知度の低さが大きな課題でした。そこで通常のPR活動に加え、NAVERについて語っているユーザーに対して、こちらから積極的にコミュニケートしていくことで、NAVERのファンになっていただけたら……という想いで取り組んできた結果、気づいたら話題になっていました（笑）。でも多くの方からNAVERに対するご意見・ご要望をリアルタイムで他の社員よりもいち早く知ることができるのは大きなやりがいですね。また、単純にユーザーと直接コミュニケーションを取るだけでなく、いただいたご意見をサービスに反映していくことによって、“ユーザーと一緒に創る検索サービス”を実現していきたいと思っています」と毎日、多くのユーザーとコミュニケートするメリットを金子さんは実感しているようだ。

このように日々、さまざまなユーザーとコミュニケートする金子さんが強く印象に残ったエピソードがある。それが今回の注目ポイントである「Twitterをきっかけに採用に至ったケース」だ。

「今年の2月に入社された方なんですが、きっかけは去年の冬。TwitterでNAVERのサービスに対する感想をつぶやかれていたのを見つけて『ありがとうございます』と私が書き込んだのが最初の出会いです。
その後、弊社で定期的に実施しているユーザーイベント開催のご案内をさせていただきました。実際にお越しいただいた際、たまたまイベントに同席していた採用担当者とその方が話をされて、ネイバージャパンで仕事をしたいという意欲が高かったので面接のお誘いをしたんです」
その後、なんと1カ月足らずで入社が決まったそうで、入社後、社内で顔を合わせた時は本人いわく「不思議な感じがした」とのこと。

「今回のケースに限らず、例えば『ネイバージャパンで働いてみたいな』といったつぶやきをされた方には、採用に関するご案内をさせていただく等、可能な範囲でユーザーのご要望にお応えしていくように努めています」
金子さんに限らず、NAVERの基本方針であるユーザー同士、またNAVERとユーザーとの“つながり”を大事にする姿勢はこと、採用に関しても徹底しているといえる。

今後の目標に関して金子さんに尋ねたところ、「この1年間で順調にユーザー数が増えていきました。今後さらにユーザーが増えても、1対1の丁寧な対応、そしてご質問に関しては各専門の担当者と密に連絡を取りつつ、迅速な回答ができるように対応していくつもりです」と語る。
またエンジニア採用に関しては8月をめどに、グループ企業であるNHNとライブドアの3社合同の採用イベントを実施するなど、今まで以上にエンジニア採用に力を入れていくそうだ。

もし今回の記事をきっかけに「ネイバージャパンで仕事をしてみたい」と思われたのなら、Twitterやブログでつぶやいてみてはどうだろうか。もしかしたら金子さんからの返事が来るかもしれない。
最後にその金子さんから。
「NAVERに関することならなんでも気軽につぶやいてください。そしてもしご縁があってネイバージャパンに入社されたら、ぜひ多くのユーザーに愛されるNAVERを一緒に作っていきましょう！」