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顧客と一緒に汗を流しながら、世界標準のITスキルを掴むチャンス
アクセンチュアのSI専門企業が積極採用を開始
アクセンチュアのシステム構築やアウトソーシングプロジェクトの中核を担うSIスペシャリスト集団アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ(ATS)が、エンジニア積極採用を開始した。最先端技術を駆使したグローバル規模でのシステム案件に関われるチャンスだ。
(取材・文/広重隆樹 総研スタッフ/宮みゆき 撮影/佐藤聡)作成日:10.04.23
【Part1】前田健蔵社長が語る──
グローバル需要回復で、いま求められるITエンジニアの基準
アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ株式会社 代表取締役社長
前田健蔵氏

1984年早稲田大学大学院理工学研究科卒業。アクセンチュア入社。2000年、同社サプライチェーン・マネジメント・グループ統括パートナーに就任。2009年6月から、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ代表取締役社長に就任。2008年にアクセンチュアが買収した SIer、ソピアの代表取締役社長も兼任。

アクセンチュアと密接な連携。エンジニアの積極採用を開始

 2008年秋のリーマンショックは世界規模で企業の情報システム投資案件に影響を与えた。ITを強みとするコンサルティングファームでも、受注案件が極端に減少するなど、その影響は小さくなかったが、2009年秋から、徐々に回復の兆しを見せ始めている。こうした流れの中でも、今目立った動きを見せているのがアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ(ATS)である。

「昨年後半から企業のIT投資回復の動きが強まってきた。不況を打破するためにこそ構造改革が求められている。今こそ人材基盤を拡充し、グローバルで一貫性のあるソリューションを顧客に提供しなければならない。4月からエンジニアの中途採用を本格的に再開します」
と、高らかに宣言するのは、前田健蔵社長だ。

 ATSは世界的コンサルティングファーム、アクセンチュアの100%子会社で、グループのSI、アウトソーシングを担う実働部隊。アクセンチュア日本法人と同じ東京・赤坂に本拠を置き、約800名のエンジニアが、全世界50拠点に散らばるグループ内のエンジニア8万人と協業しながら、日本企業、とりわけグローバル規模でビジネスを展開する大企業向けに業務改善のための最適ソリューションを提供している。

 業務内容はアクセンチュアとの密着度が高く、ATSの業容拡大は、すなわちアクセンチュアのコンサル案件の拡大とイコールだ。
「回復基調にあるコンサル投資の中では、やはりIFRS対応の会計システム構築やグローバル規模でのSCM(サプライチェーンマネジメント)が目立ちますが、それだけでないさまざまな案件があります。アクセンチュア自体が、戦略コンサルティングからアウトソーシングサービスまでを一貫して提供する企業ですが、クライアントとする業界の種類や地域、提供できるソリューションメニューの幅が広いことでも知られている。そうしたバリエーションの広がりは、不況の際にこそ強みを発揮する。リーマンショックからの立ち直りが早かったのも、そのためです」
と、前田社長は、アクセンチュアの業績回復と、今回のATSの求人の連動性を指摘する。

多様性を育む源流──アクセンチュア・デリバリー・メソッド

 ATSのSI業務はほぼ100%が、アクセンチュアがプライムコンサルタントとして関わった企業の案件。一見すると、コンサルファームの下請けに甘んじるように見えるかもしれないが、現実の仕事のスタイルはかなり異なる。
「たしかにコンサルタント領域と、エンジニアが担当するSI、アウトソーシング領域では仕事の分担があるが、それは立場の上下関係ではない。コンサルタントとエンジニアはつねにクルマの両輪。アクセンチュアグループを構成する一員として、それぞれの専門性に敬意を払いながら、それぞれの得意な分野を結集して協業し、最終的にはクライアントの企業価値拡大に貢献することを目的としています」(前田氏)

 業務内容のバリエーションがあるだけでなく、グループ内の機能分担とその協業が綿密に行われている様子を、前田社長は「多様性=ダイバーシティ」と総称する。この多様性こそが、エンジニアの成長を促す基盤。いわば胎児を育む母なる“羊水”の役割を果たしているのだ。この“羊水”はきわめて栄養分の濃い液体だ。なぜなら世界で通用するプロフェッショナルエンジニアを育ててきた実績があるからだ。

 それを代表するのが、「アクセンチュア・デリバリー・メソッド」と呼ばれるものだ。最新の開発技法に対応したシステム開発プロジェクトのための方法論とツール、そしてアーキテクチャフレームワークが一体化した手法で、ATSでは、すべてのプロジェクト(システム構築案件)に対して、このメソッドを導入する。当然のことながら、ATSのエンジニアは、国内はもとより、中国でもインドでも全員がこのメソッドを習得することが義務づけられる。

 例えば、メソッドを参照すれば、ある業務改革のためのアプリケーションを設計するとき、どのような手順でどのようなテンプレートを使えばいいのかがたちどころにわかる。そこにはアクセンチュアのコンサルタントも含めた、世界中のアクセンチュアグループのスタッフの叡知が込められているからだ。そのことによって、社内言語の共通化、品質の一定化、生産性の向上とコスト削減が図られる。多様性の中にも、ベースの方法論を同じくすることの強みがATSにはある。

多様なキャリアパスと社内競争がエンジニアの成長を加速させる

 論理的に体系化されたメソッドに加え、明確に定義されたキャリアパスの存在も、ATSの特徴の一つだろう。ATS社内では、すべてのエンジニアは入社早々のアソシエイト・ソフトウェア・エンジニアからスタートし、「ソフトウェア・エンジニア」→「システム・アナリスト」→「マネジャー、シニア・エグゼクティブ」に至る8段階の職級の階梯を歩むことになっている。また、管理職(マネジャー)コースに乗らず特定技術分野のスキルを最後まで高めたいという人には、途中から「テクニカル・スペシャリスト」→「テクニカル・エキスパート」へ至る、技術特化型のキャリアパスも用意されている。それぞれに、必要とされるスキルが明確に定義されており、将来の自分の姿をつかみやすい。

 と同時に昨年から組織改革が進み、エンジニアはすべてサービスラインと呼ばれる専門集団に属するようになった。サービスラインは、SAP、オラクル、Javaなどの技術テーマ、あるいは金融、インフラ、デリバリーなど専門性の高いサービステーマなど7部門に分かれる。エンジニアは、それぞれのサービスラインで専門性を積み上げながら、たえず発生する顧客案件(プロジェクト)に戦力として召喚されることになる。プロジェクトの一員として実際の業務に参加しながら、経験を重ねていくのだ。 「プロジェクトに参加できるかどうかは、一人ひとりの専門性や技術レベルを把握している人事部門が、まずはプロジェクトマネージャーにその人を推薦するという形を採ります。プロジェクトの側が“面接”を行って、そのプロジェクトに参加させるかどうかを判断します」(前田社長)

社内人材のテクノロジーマップが明確に描かれていて、プロジェクト参加を通して、さらにその成長を促す仕組みがあることが窺える。こうして、多様性を母胎にした競争の原理が、エンジニアを急速に成長させていく。

常に顧客の側にいながら、ITスキルの高みをめざす

「大手コンサルファーム系のIT企業であるというメリットは多くあり、それがエンジニアを成長させることはたしかだが、だからといって、言われたままに仕事をこなすという消極的な姿勢では、人はけっして成長できない」と、前田社長はこれから求める人材に一定の条件を課す。

 世界の主要企業にパートナーとして選ばれるアクセンチュアグループの一員という自覚は、同時にエンジニアにとってはプレッシャーでもある。
「私たちは、たえず、最先端の高度なテクノロジーやソリューションを提供することを求められています。より高度なものを追求したいという姿勢がなければ、そのプレッシャーには耐えられません。同時に、単に戦略プランや技術を提供するのではなく、エンドユーザーと常に接しながらその声を聞く役割も私たちにはある。

システムのデリバリーから、アウトソーシングの運用、保守を通して、顧客の新たなビジネス課題を察知することが重要。それをコンサルタントにフィードバックしていく役目が私たちにあります。常に顧客と一緒に歩みながら、ITスキルを高めたいという人こそが、私たちが迎えたい人材です」
 技術の高みを極めるエキスパートとしての誇りと、顧客と一緒に汗を流す泥臭さを併せ持つ人材──それが応募に当たって求められる前提になるだろう。

【Part2】転職者が語る、ATSのここが面白い
多様性の文化を楽しみながら、エンジニアとしての成長に手応え
アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ株式会社 シニア・システム・アナリスト
伊茂治聡介さん

大学院建築学科修了後、小さなソフトハウスで、4年間に渡り、システム開発から顧客折衝までを経験。2005年、ATSに転職。現在2つめのプロジェクトに従事して、3年目を数えた。シニア・ソフトウェア・エンジニアからシニア・システム・アナリストへの昇進は転職者のなかでも早いほう。今後は核となる技術を磨きながら、マネジャーへのキャリアを展望する。

自分のシステムが顧客の業務をどう変えていくかがよく見える

 現在は、シニア・システム・アナリストとして、消費者向けハイテク機器のサプライチェーンシステムの構築を担当しています。該当市場における国内マーケットは成熟しており、昔のように新しいものが出れば売れるという時代ではない。だからこそ、調達と供給の両面において常に最適量が見えるようにしなければなりません。

 私は、アクセンチュアの業務系・経営系のコンサルタントと共にチームを組んで、主にBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールを使ったSCMの分析システムの構築・展開業務に従事しています。単に仕様書に従ってシステムを構築するだけでなく、要件を洗い出しながら、システムに落とし込むフェイズも担当しています。そこでは顧客の経営課題にリンクするようなさまざまな提案も行います。また、顧客の各部署から出てくるさまざまな要件を調整し、まとめ上げるという立場に立つこともあります。

 顧客にとってのバリューを実現するために、コンサルからシステム構築、アウトソーシングまで一貫してとり組めるのがアクセンチュアグループの強みです。ATSのシステムエンジニア、システムアナリストの立場からすれば、アクセンチュアとの緊密な協業作業があるため、そのシステムが経営課題の解決にどのように貢献できるかが、よく見える。上流工程から下流工程までを見渡しながら、仕事ができるというメリットがあります。

中国とのオフショア開発。共通のメソッドで語り合える醍醐味

 もちろん、そういうプロジェクトばかりではありません。開発要件に対してシステム設計、構築を行う仕事もATSにはあります。2005年にATSに入社し、最初にアサインされたプロジェクトがそうでした。この案件では、オフショア開発の面白さ、難しさを経験することができました。私は、ATSへの転職にあたって、「これからのグローバルなシステム開発の手法としてのオフショア開発に取り組みたい」という要望を述べていたのですが、いきなりそれが実現したのです。

 前職での仕事と比べても、スケール感がはるかに違い、喜び勇んでプロジェクトに取り組んだのですが、オフショア先はATSの大連デリバリーセンターにいる中国人エンジニアたち。言語や文化の違いに戸惑うことも多々ありました。ただ、一般的なオフショア開発と違うのは、オフショア先のエンジニアもすべてアクセンチュアグループの社員たちである、ということ。つまり、「アクセンチュア・デリバリー・メソッド」など、グループに共通する方法論を共有する仲間たちなのです。例えば「もっとシステムの品質を向上させよう」と言うときに、それが何を意味しているのか、どのレベルを指しているのかが、すぐにわかりあえるのです。これは一種の驚きでした。

「もっと大きな、もっと多くの仕事がしたい」という思いが通じた

 前職は社員10人ほどのソフトハウス。人数が少ないので、顧客折衝からコーディングまで、何でもさせていただいていたのですが、クライアントの幅や受注サイズは限られたものでした。ITエンジニアを生涯の仕事にするためにも、「もっとたくさんの人と、たくさんの仕事をしたい」というのが、私の願いでした。

 転職にあたっては、小規模ソフトハウスでの経験が大手企業にどこまで通じるのか、不安というよりはワクワク感がありました。大手コンサル会社のネームバリューや、外資系という敷居の高さの前に怖れをなしていたのでは、「より開発規模の大きな仕事」という自分の課題は解決できないと覚悟していました。その思い切りが、私にチャンスを与えてくれたのです。

 仕事の規模、バリエーション、人材の豊富さはまさに思い描いていた通り。さまざまな経験やバックグラウンドをもつ人がいて、その層の厚さは見事です。業務コンサル領域に片足突っ込むのが好きな私のようなタイプも入れば、「プログラム職人」という肌合いの人もいます。もちろん仕事で求められる水準はいずれも高いのですが、そのプレッシャーをむしろ楽しみながら、それぞれが自由に自分のキャリアの方向性を磨いているという感じですね。

 当初は「外資系だから人間関係とかは、ドライなのかな」と思っていた社風が、けっこう日本的なのは意外でした。忘年会やクリスマスパーティでは一発芸で座を盛り上げる仲間が社内にたくさんいます。ATSには多様性の文化があると言われますが、私自身がそれを存分に楽しんでいるところです。

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