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Sleep Cycle,logMeIn,iButterfly 仕事!息抜き!エンジニアがハマるiPhoneアプリ
発売と同時にiPhoneを入手したエンジニアも多いはず。iPhoneがここまで広がったその原動力は、やはり何万本とあるiPhoneアプリだろう。多くのサイトでランキングが発表され、ブログやTwitterで紹介されているが、Tech総研では「仕事」と「息抜き」をテーマに選んだ。
(取材・文/総研スタッフ 高橋マサシ 撮影/平山 論、杉村秀樹)作成日:10.04.22
Sleep Cycle/LogMeIn リモートアクセスと快適な睡眠にぴったり
 iPhoneアプリはビジネスの現場でもかなり役立つ。若くして起業し、社員約30人全員にiPhoneを支給しているというITベンチャーの社長は、「iPhoneとツイッターで会社は儲かる」というベストセラーの著者でもある。そんな「iPhone使い」に2つのアプリを紹介してもらった。
LogMeIn iPhoneからPCに手軽にリモートアクセス
 エンジニアなら、ふとしたときに自分のPCにアクセスしたくなるものだ。メールのチェックやブラウジングだけでなく、リモートで自分のデータベースに入って自分の作業をするという意味だ。とはいえ、必要なソフトとデータを入れたノートPCを、常に持ち歩くのはかなわない。
 山本氏が愛用しているアプリが「LogMeIn」。ルーターの設定などなくインストールだけで、iPhone(あるいはノートPC)から本体のPCにアクセスできる。iPhoneの画面がPCのデスクトップ画面に変わるのだ。

 カーソルの移動は指先で画面をなぞり、ズームはピンチイン/アウト、右クリックも使えて、QWERTYキーボードで文字入力もできる。iPhoneがバーチャルなPCに早変わりしたかのような感覚だ。
 山本氏は全従業員にiPhoneを(端末代とパケ放題代を手当として)支給し、社内での情報発信・共有や、動画を使った連絡などに使っているが、「LogMeIn」は特に技術部に支給している。
LogMeIn 操作画面
山本敏行氏
株式会社 EC studio
代表取締役
山本敏行氏
「入ってみますね……これが私のPCで、上の4つがオンライン、下の2つがシャットダウンされています。上のひとつをタップすると、私のPCのデスクトップが表示されました。ここからソフトを立ち上げたりするのですが、操作も簡単で、とても便利に使っています」
 技術部には以前、緊急対応用にノートPCと高速データ通信カードを貸与していたが、今はLogMeInが中心で、念のためにプリペイドの高速データ通信カードは渡しているという。海外に出かけていてもiPhoneがあればWi-Fiにつないで対応できるため、エラー対応への不安もなくなったと語る。ただ、LogMeInは便利だが有料であるため、山本氏は無料の「TeamViewer」なども勧める。

 iPhoneアプリに詳しい山本氏だが、「こう見えてもITが苦手なんです」。社員にiPhoneを支給したのも、iPhoneを使い始めた自分が気軽に質問したかったからだという。真偽のほどはわからないが、アプリは必要なものだけをダウンロードしているとのこと。そんな山本氏が推薦するもうひとつは、「Sleep Cycle alarm clock」という目覚まし時計のアプリだ。
Sleep Cycle レム睡眠で起きると目覚めはすっきり!
「最近有名になってきたアプリで、弊社の社員も皆使っていますし、私はいつもiPhoneと一緒に寝ています。人は眠りが浅くなると寝返りを打ったりするらしいのですが、そのタイミングを加速度センサーが感知して、目覚めのいい浅い眠りの時間にアラームが鳴ります。ですから、7:30にセットして7:00に鳴る場合もありますが、睡眠時間が短くなっても頭がすっきりしています」
 以前は非常ベルのように大きな音がする目覚まし時計を、ベッドから手の届かない場所に置いて寝ていたというが、今は充電器を差したiPhoneを枕の下に置いているそうだ。アプリでは浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)の時間帯もグラフ表示される。

「ほかによく使うのはGoogle Appsですね。特に動画は簡単で便利、必要なときにその場でさっと撮って、Googleビデオで社員にメーリングリストで配信しています。文字や画像では説明しにくい場合でも、そのまま理解できる動画は有用です」
 配信する内容は主に会議や研修の内容。議事録などを作成して読んでもらうより、実際を再現したほうがリアルな様子や個人の対応などもわかってくる。また、指紋認証でのセキュリティの掛け方から、オフィスの前での自転車の止め方まで、動作が伴う説明にはとても役立つという。

 取材の途中で山本氏から、「iPhoneでよく使うアプリを、技術部にチャットで聞いてみましょうか」との提案。取材は山本氏が東京に出張中の朝9時から始まり、大阪にある会社は10時出社なので、社員の方々はちょうど出社途中だった。山本氏は携帯電話のメーリングリストで連絡し、Skypeチャットを通じて、多分電車の中にいる彼らのiPhoneから返事をもらった。
「どこにいても普通に仕事ができるので、Skypeチャットはよく使いますね。この前もある社員から、『この数日、社長の姿が見えずにどこにいるかわかりません。まあ、仕事ができるからいいんですけど』なんて書かれていました。今ここにいることも誰も知りません(笑)」
Sleep Cycle 操作画面
 いただいた内容から2つを紹介する。
「はてな touch:はてなのホットエントリーを気軽にチェックできますから」
「GoogleのToDoリスト:PCとの同期が自動でされるので便利です」
 山本氏は今のiPhoneアプリに満足していて、これから欲しいアプリは特にないという。
「それよりハードですね。バッテリーの持ちを長くして、音質を向上させてほしいかな」
「iPhoneとツイッターで会社は儲かる」 社員全員が持っているiPhoneで「コンビニ発見なう」
 iPhoneと相性がいいのがTwitter。山本氏も社員も日常的に利用しているが、思わぬところで一役買った。大きなプロジェクトが終わった後の宴会中に、酒に弱い社員が行方不明に。皆で手分けして探しながらTwitterで「トイレにはいません」「別の階にはいません」などの報告が入る中、「コンビニ発見なう」のつぶやきが。無事発見された社員から翌日、謝罪のつぶやきと頭を下げた写真が一緒に送られてきた。
iButterfly GPSとARでバーチャルな蝶を捕まえる
 iPhoneにはさまざまな機能が備わっているが、アプリでよく使われているのがGPSとモーションセンサー。これらを組み合わせたARが、大手広告会社の電通が開発した「iButterfly」だ。この「蝶で網で捕る」を一度始めると病みつきになり、お得なクーポンが付いてくる場合もある。
課長、浮世絵、ヲタク、あさり、納豆……何でも蝶になる!
 エンジニアならバーチャルに感じるリアルより、リアルなバーチャルのほうを好むのではないか。「iButterfly」がまさにそうで、周囲に飛んでいるバーチャルな蝶を、iPhoneで風景越しのARで捕捉し、虫捕り網のように手首のスナップを利かせて捕るのだ。

 ダウンロードは無料。Mapを起動するとGPSで現在位置が表示され、花のアイコンで蝶の「生息地」がわかる。その場所へ行かないと特殊な蝶は捕れないが、全国に飛ぶ蝶もいるので、どこでも5羽程度のちょうを見ることができる。捕獲した蝶は端末に保存でき、Bluetoothを使っての交換やTwitterへの投稿もできる。ユーザーのランキング情報や新種の蝶の情報もTwitterで発信される。
「気をつけたのは蝶の動きです。あまりにリアルに飛ぶと女性は引いてしまうだろうと思いました。蝶はかわいく、あるいはきれいに見せながら、楽しく捕ってもらうバランスに苦労しました」
iButterfly 操作画面
中野華奈氏
株式会社電通
コミュニケーション・デザイン・センター
モバイルコミュニケーション開発部
コミュニケーション・プランナー
中野華奈氏
 電通のモバイルコミュニケーション開発部は昨年4月に設立された。中野氏はiButterflyで企画とディレクションを担当、アプリ開発は協力会社に委託し、昨年9月にはデモ機が完成した。発表すると評判がよくて実証実験として1月にリリース、当初は3月末まで限定公開が5月末に延長され、現在では今後の事業化を進めている。それほど話題になった理由は秀逸なコンセプト設計にありそうだ。
 蝶には生息地が日本全国にある種と、地域限定の種がある。例えば、運勢を「ゆる〜く」占う「おみくじちょう」や、「課長、かっちょええー」などの駄洒落やちょっといい話が載せてある「背広ちょう」は全国に分布。一方で、浮世絵が待ち受け画面になる「東海道五十三次ちょう」は東海道の宿場町、47都道府県の名物が書かれた「ご当地名物ちょう」は各都道府県の主要駅周辺やサテライトショップでしか捕獲できない。

 どの蝶を見ても感じるのはセンスのよさだ。例えば、「東海道五十三次ちょう」の「東海道 京都」はメリハリのある美しい色彩で表現され、「山手ちょう」の「ヲタ芸ちょう」には汗をかいて「ヲタ芸」を踊るキャラが楽しく描かれている。社内のデザイナーが蝶をデザインし、コピーライターが名前やコピーを考えたという。蝶は種類別に何十羽もあり、合計で500種近くにもなる。
「『ご当地ちょう』を何にするか考えたときに、デザイナーの描いた東京の『あさりちょう』や茨城の『なっちょう』(納豆)を見て、何でも飛ぶぞと思いました(笑)。ここから発想が広がりましたね」
ヘイ、ユー、俺の国でも飛ばしてくれよ
iButterfly ヲタ芸ちょう、あさりちょう
 蝶には「バレンタイン限定ちょう」や節分の時期の「ふく豆ちょう」など、飛ぶ時期が限定されている蝶もいる。期間限定という形では企業などとのタイアップもあり、クーポンなど付加価値を付けた「特注の蝶」を飛ばしている。
 例えば、東京ガスと協力した「ガス・パッ・チョウ」。東京ガスのショールーム近くに飛んで、時限式のクーポンを見せるとグッズがもらえた。ソフトバンクモバイル主催の「S-1バトル」の企画で誕生した「芸人ちょう」。全国のよしもとの店舗やソフトバンクショップの近くで飛んで、蝶の芸人は日替わりで12種類。ネタの動画が付いていて、すべて捕まえるとスペシャルコンテンツが入手できた。

「発想の原点はクーポンだったんです。雑誌やチラシをちぎって財布に入れるより便利にできないか、携帯電話と連動したクーポンはあるけど何かを加えたい。一方でARに関心があったので、2つの気持ちを組み合わせました」
 ブログやTwitterでは、「山手ちょう」の山手線全駅の蝶を移動しながら捕ったとか、歳の数だけ「ふく豆ちょう」をゲットしたなどが載せられている。また、「おみくじちょう」は「凶」が出たことが多く書かれているようだが、中野氏によると大吉から大凶までが同じ比率で入っているとのこと。女性や子供にもファンは多いようで、公園で本当の蝶ではなく、iButterflyの蝶で「虫捕り」に夢中になっている子供も多いとか。

「日本のAppストアでしかダウンロードできないのですが、英語でも内容を載せてあるんです。そうしたら英語、ドイツ語、フランス語、ハングル語などの色々な言語で問い合わせがきています。一緒にビジネスをしたいなどの要望もありますが、中には『ユー、俺の国でも飛ばしてくれよ』とかも。残念ながらまだ、日本でしかアプリをダウンロードできないんですよね」
iButterflyを操作する中野華奈氏
iPhoneで「もやしもん」の菌が見えた! iPhoneでドラマ「もやしもん」の菌が見えた!
 iButterflyは「東京国際アニメフェア2010」(3月25日〜28日)でも活躍した。フジテレビ「ノイタミナ枠」で7月から放送されるドラマ「もやしもん」とのコラボレーション企画であり、フジテレビブース内に「もやしもん」の菌のキャラクター「A・オリゼー」「B・ナットー」「S・セレビシエ」を3Dで飛ばしたのだ。主人公の沢木は菌が見える特殊能力を持っているが、iPhoneの画面でその疑似体験をした人も多かったのでは?
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