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文化の日より「電池の日」、体育の日より「電子メールの日」――今日は何の日?技術の日★祝!テクノロジーDAY20選
公には国民の祝日、個人的には誕生日や結婚記念日、「記念日」にもいろいろあるけれど、エンジニアならやっぱり、こんな「記念日」を祝ってみたい!――というわけで集めてみました、「技術の日」のあれこれ。みなさん、どれくらい知ってました?
(文/川畑英毅 総研スタッフ/根村かやの イラスト/内山弘隆)作成日:09.10.14
Part1 エンジニアならぜひ祝いたい「技術の日」
 クリスマスやバレンタインデーもいいけれど、エンジニアなら、やはり技術に関連した日を気にかけたいもの。日ごろお世話になったりお世話したりの技術に改めて思いをはせて、ひっそりと?あるいは大々的に?……祝ってしまいましょう。
 もちろん、ここにあげたのは数ある「記念日」のうちのごく一部。国際的なものから日本国内のもの、さらには一企業が提唱しているものまで、幅広く拾っていけば、1年365日のかなりの部分が「技術の日」で埋まるはず。
 さて、まずはどんなエンジニアにも関係しそうな、技術全般や環境問題に関連した記念日を。
4月18日 発明の日 発明の“権利”が認められた日
 時は明治、1885年、日本の工業所有権制度の大本になる「専売特許条例」(現在の特許法の前身)が公布されたのが、この日。これを記念して、1954年に当時の通商産業省の省議決定によって、「発明の日」と定められた。発明の日を中心とした1週間は「科学技術週間」とされており、特許庁や地方経済産業局、発明協会などにより、全国でコンクールなどさまざまなイベントが催される。なお、およそ1週間後の4月26日は世界知的所有権機関(WIPO)が定めた「世界知的所有権の日」。
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6月5日 環境の日 もはやどんな技術分野も「環境」抜きでは語れない
 1972年6月5日から、スウェーデン・ストックホルムで開催された国連人間環境会議で「人間環境宣言」および「環境国際行動計画」が採択され、これをもとに国連環境計画(UNEP)が誕生した。これを記念し、日本とセネガルの提唱によって、同年12月に6月5日が「世界環境デー」と定められた。日本では、1993年の環境基本法でこの日を「環境の日」と定めており、6月の1カ月間は「環境月間」として、全国各地で環境セミナーや展示会など、さまざまな活動が行われている。
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11月1日 計量記念日 「何でもはかってみよう」のアイデアも募集!?
「ものをはかること」は一般の生活に欠かせないのはもちろん、技術にとっても最も基本となるもの。そんな基準を定めた改正計量法が、1993年のこの日に施行されたことを記念して、通商産業省(現・経済産業省)が制定。それ以前は、1951年に旧計量法が公布された6月7日が「計量記念日」だった。現在、計量記念日には、日本計量振興協会が中心となり、「計量記念日全国大会」「計量啓発標語募集」「何でもはかってみようコンテスト」などのイベントが行われている。なお計量記念日は、電気記念日(3月25日)、発明の日(4月18日)、貿易記念日(6月28日)とともに、経産省4大記念日ともいわれる。
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11月27日 ノーベル賞制定記念日 科学技術最高の賞は、この遺言状に始まった
 日本人も2008年までに16人が受賞した、ノーベル賞。その授賞式といえば12月10日だが、「制定記念日」とされるのは11月27日。もともとノーベル賞はみなさんご存じのように、ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルが、その莫大な遺産を基金として「人類に貢献した成果をあげた人」に授けるよう遺言したのが始まり。というわけで、その「制定記念日」は、まさにその遺言状の日付から。ちなみに授賞式が行われる12月10日は、アルフレッド・ノーベルの命日である。
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Part2 技術分野別テクノロジーDAY
 続いては、さまざまな技術ジャンルごとの「特別な日」をピックアップ。下には取り上げていない「ゴムの日(5月6日)」、「いい樹脂の日(11月14日)」のような語呂合わせもあるけれど、やはりメインになるのは発明されたり、初めて使われたりといった日。しかし、どうも年の後半にこれら記念日が集中しているような感じがするのは……もしや発明や開発は、季節と何らかの関係が?
情報・通信分野
1月23日 電子メールの日 スパムは「いいふみ」じゃないので祝えません
 7月23日は旧・郵政省が定めた「ふみの日」だが、1月23日は「いいふみ」と「E−ふみ」を掛けて「電子メールの日」。1994年に、当時の日本電子メール協議会が定めたもの。その後毎年、この日にはシンポジウムの開催や標語募集、電子メール活用企業のコンテストなどが開催されていたが、日本電子メール協議会の後身であるEジャパン協議会は2005年に会自体の活動を終結。ここまでメールが氾濫してさまざまな問題も起きている今、メールの使い方やセキュリティを改めて考える日として再注目してほしい気も。
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5月17日 世界情報社会・電気通信日 世界の通信が「手を結んだ」日
 無線通信および電気通信分野において、国際間の標準化や無線周波数帯の割り当て、規制の確立などを目的に設けられている国連の機関が、国際電気通信連合(ITU)。その基礎となっているのが、1865年5月17日に署名がなされた最初の万国電信条約で、これを記念して、1968年に「電気通信日」が制定された。さらに2005年に開かれた世界情報社会サミット・フェーズ2で、この5月17日を「世界情報社会の日」とすることも宣言され、その後2つが合体。日本ITU協会では「世界情報社会・電気通信日のつどい」を開き、「日本ITU協会賞」の顕彰などを行っている。
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7月30日 システム管理者感謝の日 日ごろお世話になっている人は忘れずに
 勤労感謝の日は11月23日だが、7月最終金曜日(2010年は7月30日)は、情報インフラの縁の下の力持ち、システム管理者限定で感謝と敬意を表す日!2000年、シカゴ在住のシステム管理者が、「秘書の日(お世話になっている秘書に上司が花を贈る日)があるんだから、システム管理者の日があってもいい」と、会社でバーベキューパーティを企画したのがその始まり。日ごろ、システムが問題なく動いているのは当たり前、不具合が起きれば矢面に立たされることも多いこの仕事。知らなかった人も、来年からはぜひ「感謝」をどうぞ。
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電気・電子分野
3月25日 電気記念日 日本の夜に「昼」が来た!
 今を去ること約130年前、日本で初めて、公の場で「電灯」がともったのが、この日。1878年3月25日、東京・虎ノ門の工部大学校(現・東京大学工学部)講堂で、電信中央局開局の祝賀パーティが盛大に催された。その席上、時の工部卿・伊藤博文の依頼を受け、イギリス人教師エアトンの指導で、午後6時、アーク灯が点灯。来賓は「不夜城に遊ぶ思い」と驚愕し賛嘆したといわれる。これを記念して、1927年、日本電気協会が定めたのが「電気記念日」。電気の安全や合理的使用の普及・啓発にかかわるイベントなどを開催している。
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10月21日 あかりの日 京都産の竹が技術発展に寄与
 前項「電気記念日」が日本で初めて電灯がともった日であったのに対して、こちらは1879年、世界で初めて“実用的な”白熱電球がともった日。とくれば、もちろん主人公はトーマス・エジソンだが、陰の主役として、日本産の竹の繊維がフィラメントに使われたのも忘れるわけにはいかない。これを「あかりの日」と制定したのは照明学会をはじめ照明関係4団体で、1981年のこと。以来、照明知識の普及啓発の日とされてきたが、近年では「照明の省エネ」の啓発も重要テーマに。
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11月11日 電池の日 電池を直列につないだ記念日?
 1986年、日本乾電池工業会(現・電池工業会)が、電池の正しい使い方を知ってもらう機会として制定したのが「電池の日」。電池のプラスとマイナスから、「十一・十一」にかけてこの日になった。同工業会では、「バッテリーの日」である12月12日までの1カ月間を「電池月間」として、啓発活動、安全対策事業を強化実施中。ちなみに11月11日は、日本配線器具工業会が定めた「配線器具の日」でもあるが、これは2口コンセントの差し込み口と掛けたもの。
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機械分野
3月4日 ミシンの日 この日に合わせて作品も募集中!
 ミシンは英語の「マシーン(machine)」がなまったものといわれる。日本には1860年、ジョン万次郎が初めて持ち込んだ、いや、それ以前にペリーが持ってきた、などと諸説あるが、いずれにせよ、まさに当時は「機械」の代表格だったわけだ。そんなミシンの発明200周年を記念して、日本家庭用ミシン工業会(現・日本縫製機械工業会)が1990年に制定したのがこの記念日。3月4日になった理由は、「ミ(3)シ(4)ン」の語呂合わせ。この日には、工業会等が中心となって、ミシンの歴史展示やミシンを使った作品コンクールなどの「3月4日はミシンの日」イベントが行われている。
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10月14日 鉄道の日 もうJRだけの記念日じゃない!
「汽笛一声新橋を……」でおなじみ、日本で初めて鉄道が走ったのは、東京・新橋と神奈川・横浜間(現在の汐留−桜木町間)の29km。それが、1872年のこの日(旧暦9月12日)のこと。これを記念して、1922年、旧・鉄道省が「鉄道記念日」として制定したのがこの記念日の始まり。長く国鉄〜JRグループの記念日として祝われてきたが、1994年に運輸省(現・国土交通省)の提案で「鉄道の日」と改称、すべての鉄道事業者の記念日に。この日には鉄道関連のイベント、記念乗車券の発行などもよく行われる。
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11月10日 エレベーターの日 日本最初のエレベーターはスリリング?
 日本で初めてのエレベーターは、1842年に水戸藩主徳川斎昭の注文で、水戸偕楽園の休憩所「好文亭」に設置された食事などを運ぶ小さな運搬機。もっともこれは手動式。そして初の電動式エレベーターが設置されたのは、1890年11月10日に完成したレンガ造り12階建ての展望台、浅草の「凌雲閣(りょううんかく)」。これを記念して、日本エレベータ協会が制定したのが、「エレベーターの日」。とはいえこの日本最初の電動式エレベーター、当時の監督官庁に「危険」と見なされて、ほどなく一般の利用は禁止されてしまったという。
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12月17日 飛行機の日 初飛行、見物人はわずかに5人!
 1903年のこの日、アメリカ・ノースカロライナ州キティホーク近郊の砂丘で、ライト兄弟の製作した「フライヤー」は、人が搭乗した動力飛行機として世界で初めて飛行に成功した。4回目の飛行で、59秒間、約260mというのが、その記録だった。また、その7年後の1910年12月14日は、代々木錬兵場(現・代々木公園)で日野熊蔵・歩兵大尉が日本初の動力飛行に成功(ただし公式には認められなかった)。5日後の12月19日は徳川好敏・工兵大尉が成功し、これが日本の初動力飛行の公式記録となっている。日本人としては、「飛行機の日」をはさむこの2日も併せて祝いたいもの。
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素材・エネルギー分野
9月5日 石炭の日(クリーン・コール・デー) 石炭は“古いエネルギー”じゃない!
 エネルギー源としての石炭を広く知ってもらおうと、1992年、石炭関連団体で構成するクリーン・コール・デー実行委員会が制定。9はクリーン、5はコールに通じる、というのが日付の由来。国際会議や施設の見学会なども開催されており、高効率利用技術が向上、硫黄・窒素酸化物の除去率も上がり、クリーンエネルギーとして石炭の成績は優秀であることを広くアピールしている。
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10月31日 ガス記念日 港ヨコハマのハイカラの象徴
 明治の世になって間もなく、横浜の実業家・高島嘉右衛門は、フランス人技師を招いてガス工場を建設。1872年には「横浜ガス会社」を設立し、同年秋に、横浜の馬車道に初めてガス灯を設置・点灯した。これが、新暦では10月31日のこと。これを記念して、100周年に当たる1972年、日本ガス協会は「ガス記念日」を制定した。この日に合わせ、協会ではガスの安全な使い方や有効利用などのPRを行っている。
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12月1日 鉄の記念日 「日本の製鉄業」、ここに生まれる
 今からおよそ150年前、江戸時代末期の安政4年(1857年)。東北・南部藩(盛岡藩)領内、現在は釜石市の大橋に建設された日本初の洋式高炉に火が入ったのがこの日。それを記念して、日本鉄鋼連盟が1957年に記念日に制定した。大橋高炉に続いて建てられた橋野高炉の跡は、現在、国指定の史跡となっている。1880年には官営釜石製鐵所が発足。これは、現在の新日本製鐵釜石製鐵所の源流に当たり、“お膝もと”の釜石市立「鉄の歴史館」では、毎年この日に特別企画展を開催している。
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土木・建築分野
6月3日 測量の日 測量は中国古典の「測天量地」が語源とか
 6月3日は、1949年、測量や地図づくりのもととなる「測量法」が公布された日。その40周年を記念して、「測量・地図の意義及び重要性に対する国民の理解と関心を一層高めること」を目的に、建設省(現・国土交通省)国土地理院が、1989年に制定したのが「測量の日」である。この日には、国交省、日本測量協会などによる「『測量の日』実行委員会」が中心となって、各地で測量体験学習や展示会、講演会などのイベントが催されている。「測量の日」ゆるキャラ、「マッピーくん」もよろしく。
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9月30日 クレーンの日 クレーンの「安全」を徹底・確認
 日本クレーン協会とボイラ・クレーン安全協会が、「クレーン等に関係のある全ての人が、クレーン等災害防止の重要性について認識を新たにし」、事業場で改めて整備点検を行う、クレーン等災害の防止の意識を高める行事を行うなどの目的で、1980年に制定したのが「クレーンの日」。これは1972年のこの日、「クレーン等安全規則」が公布されたことによる。ちなみに、2009年度「クレーンの日」の、ボイラ・クレーン安全協会によるポスターの標語は「クレーン作業 手順を守ってゼロ災害」。
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11月18日 土木の日 「土」と「木」の字をよく見ると……
 1987年、土木学会が制定したのが「土木の日」。これは、土・木の2文字を分解すると十一と十八になること、加えて、土木学会の前身である「工学会」の創立が1879年の11月18日であることが、その理由。土木学会自体の創立記念日は11月24日で、それまでの一週間を「くらしと土木の週間」と定め、土木学会本部や各支部では、一般を対象として土木技術や土木事業に対する認識と理解を深めるための講演会や見学会など、各種イベントや活動を展開している。
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根村かやの(総研スタッフ)からのメッセージ 根村かやの(総研スタッフ)からのメッセージ
「計量記念日」の11月1日は、犬の日、紅茶の日、全国すしの日、灯台記念日、点字記念日、自衛隊記念日、古典の日、などなど、でもあるそうです。「今日は何の日?」という問いかけへの答えは人それぞれということですね。

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