• はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
最新! 8つのエンジニア職種から採用動向がわかる!職種別 採用天気予報 [09年10〜12月期]
リーマン・ショックから1年が過ぎた。景気の底打ちが語られる中、雇用の回復は見られない。エンジニアの転職市場について技術系職種を大きく8つに分け、10月から3カ月間の短期予想を載せた。各分野のベテラン転職アドバイザーたちが求人動向を予報する。
(取材・文/広重隆樹 総研スタッフ/高橋マサシ)
エンジニアにもビジネスマインドを求める時代がやってくる
 今回の世界不況は国内ではまず製造業不況として現れており、その屋台骨を担うエンジニアの採用が低調であるというのは、ある意味避けられないことだ。しかも、2008年までの好況期に企業は設備投資を重ね、エンジニア採用にも積極的だったため、現在ではヒトとモノに相当な過剰感を抱いている。派遣労働という調整弁がそれなりに機能することで、正社員のリストラが深刻な社会危機になるまでには至っていないものの、企業が新たに中途採用市場に目を向け、ヒトを増やすという前向きのマインドになっていないのは事実だ。

 とはいえ、株価回復など経済指標の中には景気上向きの傾向を示すものもあり、「エンジニア採用回復か」という期待をもって望んだのが今回の取材だった。結論から言うと、その期待は裏切られた。
「私たちも何とか需要曲線が上向きに転じることを願っているのですが、夏から秋にかけての状況を見るとなかなかよい材料がありません。年内いっぱいはこうした状況が続くと覚悟を決めているところです」と答えるキャリアアドバイザー(CA)の表情は苦渋に満ちていた。
 ただ、長年にわたって企業の採用動向を間近でウオッチしてきたCAたちに共通するのは、「求人低迷の底は今年の5月。しばらくフラットな状態が続くにしても、これ以上は落ちない」という確信だ。

 一般に雇用動向は景気の上昇に遅れて反映するというのが、ミクロ経済学の常識。そのズレの幅が数カ月なのか、あるいは1年以上にわたるのかは誰も予測できないが、余程の事態がない限り、今後のエンジニア採用は横ばいから上向きに転じると見てよいだろう。
 一方で、一度不況を経験した企業は採用選考の目が厳しくなるというのも、これまでの経験から言えること。技術の専門性や経験年数に加え、コミュニケーション能力やマネジメント力、語学力といったビジネススキル、さらに事業を自らが担って収益にも関与するという、ビジネスマインドへの要求度も高まってくる。
 例えば、財務諸表の読める制御系エンジニア、テクニカル・マーケティングのわかるメカトロ技術者、そうした人材がこれからの注目株になっていくのかもしれない。
ページ内の各技術分野へリンクします。
業界別求人人数の推移と今後の予測
 ※2008年7月の「IT通信・インターネット業界」の求人人数を0値として、職種ごとの求人数の推移をグラフ化した。
 ※リクルートエージェントのデータ(2009年8月まで)を基にTech総研編集部が作成。
制御系SE
雨
大切なのは技術力とマネジメント力の幅を広げておくこと
狙われるのはこんな人 幅広い知識・開発経験(ファームからアプリレイヤまで)など
 これまで制御系といえば必ず挙がっていた携帯電話、家電、自動車業界からの大型求人はすっかり影を潜めました。例外的には自動車サプライヤーの一部、Androidなど次世代携帯電話を手がける通信キャリアや下請けのソフトハウスの一部から、何件かの求人がある程度です。
 こうした中で相対的に目立つのが、パチンコなどの遊戯機器です。ただ、業界経験者かつ開発経験者という二重の枠が課せられており、極めて狭き門です。一方で、医療機器メーカーや、基地局・法人向けルーターなどの通信機器メーカーからの求人は、開発経験の深さを求めない場合もあります。とはいうものの、求人数にすれば限られたもので、エンジニアの求職ニーズをすべて吸収できるものではありません。

 一方で、当社への登録者の「一刻も早く転職を決めたい」という切迫度は高まるばかりです。既に前職を離職してから数カ月もたつのになかなか次の仕事が決まらないという方も大勢います。こうした中で制御系での転職が難しいとなればIT系、業務系ソフト系(パッケージ含む)へのキャリアチェンジも考えなければなりません。
 IT系ではC、C++などを使用できる制御系エンジニアの技術力が評価される企業もあります。ソフトウェアをパッケージ化して展開している企業などで、C、C++の開発経験を生かせることもあります。ただ、中には「Oracleなどデータベースの経験が必須」という企業もある。制御系エンジニアでDBにかんする経験をもつ人はほとんどいないと思われるので、こうなると実質的に転職は極めて難しい。募集要項を精査することが欠かせません。

 今回の不況は、私たちはもちろん、エンジニアにも大きな教訓をもたらしてくれました。ひと言でいえば「技術の幅を広げた人は強い」ということ。ファームウェアの人がアプリケーションまで、逆にミドルウェアの人がファームやOSまでというように、プログラム階層の幅の広がりというのがひとつ。また、「専門技術を磨く」というのもひとつの手段です。ただ、その技術が使用される製品の将来性なども見すえる必要があります。
 加えて、チーム内はもとより、海外オフショアや外注企業までを視野に入れたマネジメント力、語学力を含むコミュニケーション力など、ビジネススキルの幅の広さも重要になります。こうしたスキルを磨くのは今からでも決して遅くはありません。今は何とか耐え抜いて、来年以降の景気回復に期待をかけて、捲土重来を期してほしいと思っています。
制御系SEの求人情報 リクルートエージェント
EMCマーケット
キャリアアドバイザー
畠田 仁氏
畠田 仁氏
アプリ系SE
曇り
営業マインドをもつエンジニアが不況を克服する
狙われるのはこんな人 金融系SE、BIシステムの構築経験者、パッケージ開発者
 谷間は脱したものの、回復とは言えない状況が続いています。中途採用求人をストップしていた企業の中には、現場からの採用ニーズがかなり高まっているところもありますが、景況に不安の残る経営トップから出るのは「待て」の指示。採用プロセスで1次、2次面接まではすんなり進んでも、最終面接で断られるケースもいまだに見られます。
 そうした中で引き続き動きがあるのは金融系SEです。保険、クレジットカード、銀行関連のシステム構築案件に対応した動きです。中でも銀行の一部にはグループ内の情報システム部門に若手を育てようという動きがあり、サブリーダークラスの人材採用意欲が高まっています。
 もうひとつのキーワードがBI(ビジネスインテリジェンス)。業務システムなどから蓄積される企業内の膨大なデータを蓄積、分析、加工して、企業の意思決定に活用しようとする手法ですが、特に製造業や、流通業関連企業向けのBI構築経験のあるSEが求められています。

 また、自社ブランドでパッケージソフト製品をもつ企業は堅調で、エンジニア求人が続いています。基幹系パッケージを扱っている企業だけではなく、大手があまり参入してこないような業務のフロント部分で使われるようなパッケージソフトを扱っている企業も、たとえニッチ市場ではあっても、そこで大きなシェアをもっていることで強みを発揮しています。
 ただ、こうしたエンジニアニーズ以上に際立っているのが、営業マネージャクラスの求人。つまり「仕事を獲得できる営業」です。まずはそうした人材の採用で事業を構築、強化したうえで、その後にエンジニアを拡充するという流れ。このようなことから、業界全体のエンジニア需要が本格化するのは、年を越してからではないかというのが私の観測です。

 リーマン・ショックからほぼ1年がたちました。未曾有の不況を振り返ってみると、やはり強かったのはビジネスマインド、営業マインドをもつエンジニアです。単にこれまでの技術や知識を示すだけでなく、企業にとって次のビジネスのヒントを提供できるような人材です。例えば、採用面接のときに自分がかかわった海外オフショア開発企業を紹介し、企業から評価され、かつその人も採用されたというケースもありました。自分を売り込む術の重要性をあらためて感じた1年です。
アプリ系SEの求人情報 リクルートエージェント
ITマーケット
グループマネジャー
江川理絵氏
江川理絵氏
コンサルタント
曇りときどき雨
新規市場を狙うファームは「仕事を取ってくる」能力に期待
狙われるのはこんな人 新規参入業界の業務知識、企業統合に関する経験・知識など
 コンサルタントの求人は、個別の案件へのアサインメントを想定したピンポイント求人が目立っていました。それが、新年度に向けての案件受注も見越し、新たな案件を獲得しにいくための、「攻めの求人」の動きが出てきています。
 これまでコンサルティングファームの主な顧客は、通信、IT、金融、製造、流通、公共分野が一般的で、製薬などのヘルスケア業界、新聞・放送・広告などのメディア業界での案件は限られたものでした。しかし、ヘルスケアは不況に強く、同時に外資を含めた業界再編期にあります。また、メディア業界もこれまでの高利潤体質は過去のものになり、生き残りをかけた新たなビジネス戦略が求められています。こうした「未開拓領域」に目を向け、新たな案件獲得を狙うファームが出てきているようです。

 しかし、新規市場への進出となるため難易度は高く、担当業界の業務知識や商習慣の知識はもちろんのこと、業界との人脈的なパイプも重要になります。逆にそういった経験・知識を求めて、必ずしもコンサルタント経験がなくても採用する事例も出てきています。
 今、各社が注目しているのは「新たな仕事を獲得できる」人材です。具体的には、事業会社の経営企画室でM&Aを経験してきた、中期経営計画の策定に当たっていた、業務改革などの自社内コンサルティングを推進してきた、企業合併の際のシステム統合を統括してきた……といった事例が挙げられます。

 大手コンサルティングファーム各社は、数年前まで求人が拡大傾向にあったことも手伝って、社内のコンサルタントの「稼働率」向上が課題となる傾向にあります。そのため、こうした「案件受注に直結する」コンサルタントの採用が注目されていると言えるでしょう。
 今後、景気が回復してコンサルタントの採用ニーズが復活した後でも、特定の強みをもたないSEを採用するコンサルティングファームは少ないと予想されます。将来的にコンサルタントを目指しているSEの方々は、上流工程の経験を積み、業務コンサルティングが遂行できるレベルへと、実力をつけておくことが重要になってくると思います。
コンサルタントの求人情報 リクルートエージェント
ITマーケット
リクルーティングアドバイザー
山崎まり子氏
山崎まり子氏
ネットワーク
曇りときどき雨
データセンター構築・運用、ポータルサイト構築が元気
狙われるのはこんな人 サーバー全体の知識、高トラフィックのインフラ構築経験
 ネットワーク系求人の動きは鈍いままで、10〜12月期に大幅な改善があるとは思えません。あったとしても「微増」程度ではないかと予想しています。
 こうした中で引き続き求人ニーズが強いのは、データセンター勤務のエンジニアです。データセンター専業企業だけでなく、ユーザー系SI企業が企業グループ内のインフラ基盤として、新たにデータセンター業務に乗り出すケースが増えており、それに関連する求人が出ています。

 データセンターの求人では、そのフェイズによって主たる求人職種が異なります。これからデータセンターを立ち上げるのなら、この分野のビジネスに明るく、かつ設計・構築ができるエンジニアが欲しいのは当然。既に稼働しているセンターを強化したい場合なら、運用系エンジニアの拡充を急ぐでしょう。ただ、データセンター内の環境によるものの、Windows、UNIX、Linuxのいずれかのサーバー経験があれば、アサインされる可能性があります。
 一方、B to CやB to Bのサービスを自社インフラで提供している企業、例えばポータルサイトやネット通販サイトなど、ネット系企業の求人もまだあります。ここで共通に求められるのは「大規模なトラフィック処理の経験」。単なる「社内情報系システムの構築経験」というだけでは、アピール材料が弱くなるわけです。

 例えば、24時間アクセスのトラフィックに対応できるように、Linuxサーバーを自社のサービスに合わせてカスタマイズ、あるいはチューニングできる技術。こうしたOSレベルの技術に加え、C言語、PHP、Perlなどの言語系の知識があれば、技術要件としては十分です。
 ただ、最近はそれに加えて自社事業への共感といった、企業理念レベルでのすり合わせを重視する企業も増えてきました。ベンチャーマインドを失わず、共に事業を盛り上げてくれるようなエンジニア。単なる技術サービス要員としてではなく、将来の事業を担う基幹社員として採用するのですから、当然のことといえば当然ですが、このように企業の視線が高くなっていることには、十分注意を払っていただきたいと思います。
ネットワークの求人情報 リクルートエージェント
ITマーケット
キャリアアドバイザー
森 琢郎氏
森 琢郎氏
電気・電子系
曇りときどき雨
医療機器や重電系で需要あり、狙いを定めることが大切
狙われるのはこんな人 医療機器の知識、シーケンサーやPLCの経験
 5月半ばごろから回復の兆しはあるものの、大きな反転のバネというほどの力はなく、耐え忍ぶ期間はもう少し続くでしょう。
 完成車メーカーの動きでは、電気自動車の先行開発で需要があります。また、自動車サプライヤーからは、ECUを軸に開発・設計の求人があります。ただ、双方とも求人数は少なく、専門技術を限定したり、チームリーダー経験を重視したりするなど、採用基準は高止まりのままです。決して広き門とは言えません。ほかの装置・機器メーカーからの求人も若干ありますが、ハイスペック、ピンポイントであることは同じです。

 不況の影響をあまり受けない医療機器分野での開発・設計、サービスエンジニア求人も目立ちます。実際に、カーナビの開発でソフトとハードの両面の経験者が、医療機器メーカーに転職された事例も出ています。車載機器と医療機器とでは畑が全く違うように見えるかもしれませんが、共通する技術は意外と多く、十分に適用可能だということです。
 重電系企業からの採用も続いています。狙いはプラントの電気設備エンジニア。プラント内で配電盤制御などの仕事に従事するので、シーケンサーやPLC(プログラマブルロジックコントローラ)の経験や電験資格は必須ですが、これらの経験者や資格保持者は市場に多くはいません。そこで、弱電の経験しかない技術者を採用し、社内で特訓するという企業もあります。プラントや配電盤関連は今、ミニ売り手市場とさえいえます。

 メディアでは景気の底打ちが報道されていますが、失業率の悪化はまだ進むでしょう。一般的な景気指標と失業率の間には、ずれがあります。中途採用求人数もまた同様で、本格的な需要回復はまだ先になりそうです。将来的に転職を考えている人は、この間に技術の幅を広げたり、リーダー経験を積む努力が欠かせません。
 例えば、ハード系エンジニアが回路設計のソフトの知識を身につける、制御ソフトのプログラムを読めるようにする、あるいは将来の外資系企業からの求人にも対応できるよう英語力を高める、といったことです。これは、今の仕事を続けながらも十分できるスキルアップ。こうした知識の貯金が、次の段階で生きてくるのだと思います。
電気・電子系の求人情報 リクルートエージェント
EMCマーケット
キャリアアドバイザー
関野光剛氏
関野光剛氏
機械・メカトロ系
曇りときどき雨
省エネ・環境系は健在、中小ニッチトップ企業にも可能性が
狙われるのはこんな人 エアコン、プラント、医療機器、遊戯機器などの開発経験
 求人の低迷は5月にはいったん底を打ち、6月に微増後、フラットな状況にあります。あくまでもピンポイントの採用案件ですが、8月以降は面接を実施して判断しようとする企業が増加傾向にあり、採用への意識を示し出したという点では注目すべきでしょう。10月以降もこの浮上傾向が続くことを期待しています。
 機械・メカトロ系の求人でまず目立つのは、省エネや環境系の仕事。旺盛なグローバル需要に応えるエアコンの機構設計や、原子力や水処理などのプラント設計などがあります。また、不況に強い業種といわれる医療機器や食品工業からの求人も続いています。医療や検査の現場で使われる分析機器の設計、食品工場の生産技術などです。

 パチンコなど遊戯機器メーカーからの求人も引き続きあります。今のパチンコは仕組みも複雑であるため、これまで部品点数が多く、かつ駆動部分の多い機械や装置を設計していた人なら、その技術を十分に転用できるでしょう。
 全く求人のなかった自動車関連からも、9月に入ってごく少数ながら求人が出てきており、変化のきざしがうかがえます。ただ、エンジンなど走行系の技術というより、どちらかというとエアバッグ、バネなどの、電気自動車でもニーズのあるパーツの設計開発や生産技術の案件が多いようです。

 全般に大手企業からの求人は少ないのですが、そうした状況の中で中小の「ニッチトップ」企業が気を吐いています。一般的な知名度はないのですが、その分野ではずば抜けた実績をもつトップ企業の開発や生産技術。いまや、大手企業だから安泰という時代ではないですから、自分の志向や専門性と合致するところがあるのなら、思いきってチャレンジしてみる価値はあります。
 好況期なら大手企業の間で埋没していた、こうした知られざる優良企業と出合えるのは、不況期ならでは幸運といえるかもしれません。
機械・メカトロ系の求人情報 リクルートエージェント
EMCマーケット
キャリアアドバイザー
桃井直子氏
桃井直子氏
半導体系
雨
混迷の度を深める半導体エンジニアの転職、出口はまだ見えず
狙われるのはこんな人 次世代メモリ開発技術、英語力など技術以外の専門性
 前期のコメントに「最悪状態」と書きましたが、いまだここから脱せずにいるのが半導体業界です。市場価格低迷と固定費の重圧で各社が軒並み業績を悪化させ、採算ラインを下回る稼働状況といわれている半導体業界。巨大投資リスクを分散するための国際的な合従連衡が始まっており、一方ではファブレス、ファブライトといった設備合理化の動きも強まっています。それに応じて、エンジニア採用市場も混迷の極みにあります。

 わずかに採用が動いている大手には、他社を辞めざるを得なくなったエンジニアが殺到しており、極めて狭き門。技術や経験もさることながら、英語力でもTOEIC500点以上など高いハードルがあります。
 狭い半導体業界内での転職をあきらめ、広く医療機器、重電、音響といった電気・電機産業へ活躍の場を変える転職者もいます。例えば、DSP(デジタル信号処理プロセッサ)チップの開発経験者が、音響機器メーカーへと転職した事例があります。転職先ではたぶんFAEの仕事になると思いますが、こうした技術経験が生かせる転職例は、実はレアケースです。少数のケースが必ずしも全体の傾向につながっていないということで、私たちも悩みが深いです。

 この時期、当社に登録される転職希望者の中には、転職は初めてという方も大勢います。かつて半導体業界がよかったときのイメージがあって、最初は楽観的な見通しをされる。ところが未曾有の危機が続いているとお話しすると、次第に目の色が変わります。それほど今回の半導体不況は厳しいものがあります。
 たとえ転職が可能であっても、勤務地の移動、年収の低下が避けられないことは、覚悟しておいてほしいと思います。
半導体系の求人情報 リクルートエージェント
EMCマーケット
キャリアアドバイザー
関野光剛氏
関野光剛氏
化学・材料系
曇りときどき雨
技術営業系に可能性あるものの、全体に低調のまま
狙われるのはこんな人 電池系の技術者、分析機器のアプリケーションエンジニア
 化学・材料系技術者の求人は相変わらず厳しい状況が続いています。今年の5月が求人不況の底というのはこの業界も同じなのですが、それ以降の求人数のグラフ曲線はフラットなままの状況です。
 もちろん、求人が全くゼロというわけではなく、電池関連の求人は前期から引き続いて存在します。一例を挙げれば、リチウムイオン電池そのものの研究経験者のほか、コンデンサなどでの電極開発者、その他分野での電解質材料開発者などが求められています。ただこれらの経験者は、転職市場に最適のエンジニアが非常に少ないため、今後も長期的に募集が続くと予測されます。

 液晶関連や薄膜技術など、昨年同期には非常に活発だった求人も今は動きがありません。唯一継続してあるとすれば、液体クロマトグラフィーやガスクロマトグラフィーなど、分析装置のアプリケーションエンジニア、化成品の技術営業といった職種です。
 化学・材料系の知識をもつエンジニアなら十分にキャリアチェンジが可能ですが、今後のキャリアや志向などの点で二の足を踏まれる方が多いようです。ただ、化学の知識を生かし、多くのクライアントとダイレクトにかかわれる点にやりがいを感じられる職種です。職種・業界や勤務地にこだわらず、自分のキャリアを幅広くとらえる視点をもてば、このようなキャリアチェンジにチャンスは見えてくるでしょう。

 ちまたでは、環境・次世代エネルギー関連の技術がこれからの有望株として注目され、そこに果たす化学・材料系エンジニアへの期待が高まっていますが、まだ化学の転職市場の活性化までにはつながっていません。もちろんこうした状況がいつまでも続くとは思えませんが、年内いっぱいは我慢せざるを得ないでしょう。
化学・材料系の求人情報 リクルートエージェント
EMCマーケット
キャリアアドバイザー
桃井直子氏
桃井直子氏
  • はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
あなたを求める企業がある!
まずはリクナビNEXTの「スカウト」でチャンスを掴もう!
スカウトに登録する

このレポートを読んだあなたにオススメします

最新! 8つのエンジニア職種から採用動向がわかる!

職種別 採用天気予報 [12年10〜12月期]

秋口から年末までのエンジニア転職市場はどう動くのか。Tech総研では技術系職種を大きく8つに分け、3カ月間の短期予想を…

職種別 採用天気予報 [12年10〜12月期]

最新! 8つのエンジニア職種から採用動向がわかる!

職種別 採用天気予報 [12年7〜9月期]

節電の夏が始まった。世界的に株価が低迷し、円高もユーロ安も止まらない中、エンジニア転職市場はどう動くのか。技術系職種を…

職種別 採用天気予報 [12年7〜9月期]

最新! 8つのエンジニア職種から採用動向がわかる!

職種別 採用天気予報 [12年4〜6月期]

4月からの新年度、エンジニア転職市場はどう動くのか。どこに強みを出せば転職に有利に働くのか。技術系職種を大きく8つに分…

職種別 採用天気予報 [12年4〜6月期]

最新! 8つのエンジニア職種から採用動向がわかる!

職種別 採用天気予報 [12年1〜3月期]

新しい年、2012年のエンジニア転職市場はどう動くのか。長引く超円高、震災復興、欧州の経済危機など不安材料が多い中、日本の…

職種別 採用天気予報 [12年1〜3月期]

最新! 8つのエンジニア職種から採用動向がわかる!

職種別 採用天気予報 [11年10〜12月期]

震災復興、メーカーの海外移転、クラウドの一般化、SNSの海外展開など、エンジニアの転職に影響する事案が数多くある。こうした状況の…

職種別 採用天気予報 [11年10〜12月期]

やる気、長所、労働条件…人事にウケる逆質問例を教えます!

質問を求められたときこそアピールタイム!面接逆質問集

面接時に必ずといっていいほど出てくる「最後に質問があればどうぞ」というひと言。これは疑問に思っていることを聞けるだけで…

質問を求められたときこそアピールタイム!面接逆質問集

この記事どうだった?

あなたのメッセージがTech総研に載るかも

あなたの評価は?をクリック!(必須)

あなたのご意見お待ちしております

こちらもお答えください!(必須)

歳(半角数字)
(全角6文字まで)
  • RSS配信
  • twitter Tech総研公式アカウント
  • スカウト登録でオファーを待とう!
スマートグリッド、EV/HV、半導体、太陽電池、環境・エネルギー…電気・電子技術者向け特設サイト

PAGE TOP