アフロでエフェクト！？ユニーク開発する職場の魅力

訪問したテックハニーを待ち構えていたのは、巨大アフロ!?　ほかにも個性的なエンジニアがたくさんいる職場で日夜、開発されている技術もまたユニークなものばかり。きゃんちがその魅惑の職場に隠された真相に迫る！

（取材・文／津留有希　総研スタッフ／山田モーキン）作成日：09.01.19


	愛らしいメイド服に身を包んだＴｅｃｈ総研公認レポーター。インターネットやモバイル製品など最新の技術が大好きで、アニメやゲームをこよなく愛するマニアックな素顔がエンジニアの共感を呼んでいる。その使命は「エンジニアが快適に働ける、魅力的な職場を探し出すこと」。無邪気な質問と癒しの笑顔で、エンジニアから的確に職場の魅力を聞き出す、好奇心いっぱいの天性のレポーターである。そんなテックハニーも3年目。パワーアップを続けるテックハニーブログとともに、今年もきゃんちがエンジニアの生態に迫る！

エンジニアのみなさん、あけましておめでとうございます、テックハニーきゃんちです！　テックハニーとしてみなさんに新年のごあいさつをするのも3回目。気持ちも新たに、魅力的な職場をご紹介できるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。みなさんにとって、よい1年でありますように♪

　さて、今回突撃するのは、とっても面白い動画編集ウェブコミュニティを作っておられる企業さん。設立2年目の若い会社で、コンテンツも働いている人もユニークなんだとか!?　では、さっそくその実態をレポートしに、行ってきます☆




	2007年設立。ウェブアプリケーションソリューション事業を展開。ウェブ特殊効果を用いて誰もが簡単に動画を編集できるオンライン編集ツール「effectunes」を核としたWebサイト『sprasia』を開発・運営。企業向けにはUGC活用プロモーション支援サービスを行っている。 http://www.sprasia.com/

ギアさん（23歳）
（写真左隅）
ウェブ開発部のギアさんは、若いながらも会社設立当初からのメンバー。会社とともに成長していくことを目標に、新しい技術の研究開発に余念がない。

マッシュさん（25歳）
（写真右隅）
本年度入社したばかりのウェブ開発部のマッシュさん。入社してすぐ新しいアプリケーション開発チームに配属され、日々技術を磨いている努力家さん。

パトさん（30歳）
（写真中）
カナダ出身のパトさんは、ウェブ開発部の一員としてスプラシア公式サイトのSNS開発に携わっている。来日8年、ネイティブ並みに日本語が上手。

きゃ：	今日はよろしくお願いします！　上の写真をご覧ください。スプラシアさんはウェブアプリケーションを開発しておられるということで、さっそくオフィスに突撃しました♪
ギア：	よろしくお願いします。私たちは現在、オンラインで動画を編集して特殊効果を付けられる「effectunes」と、画像を加工してスライドショーのように見せられる「フォト・シャッフル」、ふたつのアプリケーションを公式サイトでユーザーに提供しています。
きゃ：	あとで、どんな特殊効果を付けられるのか見せてくださいね！
ギア：	もちろんです！簡単に動画や静止画にフキダシを付けられたり、テロップを入れられたり、いろいろなことができて楽しいですよ。
きゃ：	ギアさんはその中でも何をなさっているんですか？
ギア：	私はモバイルコンテンツを作っています。携帯電話で撮った画像や動画をメール添付で送っていただき、その画像や動画にエフェクトを合成・加工してユーザーさんに返すような内容です。
きゃ：	その加工されたムービーを、また友人に送ったりできるんですか？
ギア：	はい、ウェブサイトにダウンロードのページを用意しているので、そちらから取得して携帯電話に保存することができます。ただ、携帯電話はキャリアによって動画の形式が変わってくるので、友人と共有する場合は、ダウンロードページのURLからそれぞれ取得するほうがいいです。こちらで各キャリアに対応した形の動画ファイルを提供しますので。
きゃ：	私は犬を飼っているんですけど、いい動画が撮れたら、それにフキダシを付けてアニメのセリフを入れて友人に見せる、なんていうコネタ遊びができるんですね☆
ギア：	そうやって遊んでいる方が多いですよ。携帯電話だと手軽に動画が撮れますし、いろいろな特殊効果があるので、かなり遊べる内容になっています。
きゃ：	ギアさんはずっとモバイルコンテンツを担当されているんですか？
ギア：	いえ、私はスプラシア設立当初からおりまして、現在公開されているコンテンツにはひととおりかかわっています。ずっと研究開発という立場で、スプラシアで“何ができるのか”を模索する実験的なこともやっていましたよ。
きゃ：	どんな面白いことができるのかを探していたということですか？
ギア：	設立当初は、主に新しく出てきた技術がスプラシアのサイトで使えるかどうかを研究していました。半年かけて作ってみたコンテンツがボツになったこともありますが、そういう積み重ねがあったからこそ今の土台になっている、と思います。サイトにもアプリ開発にもひととおり手を出して自由にやっていました。
きゃ：	そういうのって、すぐ売り上げに結びつくことじゃないですよね。わりと自由にお仕事させてもらえる環境なんですね！
ギア：	ええ、今は事業部ごとに分かれましたので、それぞれのやるべきことは明確になりましたが、それでも自由な空気は残っていますね。でも最近になって、自由にやるだけじゃダメだなと個人的に思い始めました。「好きなことができて楽しい」という感覚だけだと、自身の仕事に対して時間の甘えが出てしまうんですよ。
きゃ：	そうなんですか!?　自由すぎると甘えが出る……深いです！
ギア：	会社といっしょにこれから成長するためにも、より効率化を追求していくことが大切ですよね。私はまず、自分に「残業しない」ことを課しました。「終電までにやればいいや」では仕事の進め方が進歩しません。19時までと決めて、その時間に終わらせるにはどう効率化していくか、方法論を考え始めたんです。
きゃ：	23歳の若さで、そこまで自覚的だなんて、ホントにすごいです！　しっかりしてるなぁ～、見習わなきゃ☆

面白いコンテンツの数々に、夢中になるきゃんち

きゃ：	あっ、オフィスにちょっとしたスタジオスペースがありますね。こちらは何に使われているんですか？
マッシュ：	ここでは動画の撮影をしています。その動画を「effectunes」で加工し、サービスの参考として公式サイトで公開しています。
きゃ：	上の写真をご覧ください。私も舞台に上がってみちゃいました☆　あの、アフロの方はどなたなんでしょう（笑）。
マッシュ：	あはは、当社の社員ですよ（笑）。驚きましたか？
きゃ：	そ、そうですね、普通の会社にはアフロの社員さんはいませんから（笑）。アーミールックでまとめた方もいらっしゃいますし、みなさんファッションがそれぞれで、ホントに個性的な方ばかりだなーという印象です。
マッシュ：	そうですね、面白くて話しやすい人ばかりですよ！
きゃ：	それはお仕事をするうえでもよさそうですね。
マッシュ：	本当にそうなんです。私は新卒で入社したばかりですが、アフロさん（?）やその他の先輩もユニークな方が多く、毎日とても楽しく仕事をさせていただいています。
きゃ：	新卒さんなんですか！　どんなお仕事をなさっているんですか？
マッシュ：	新しいアプリケーションを開発しているところです。現在の「effectunes」は、簡単に動画を加工できるとはいっても、慣れていない人にとって難しい面もあるんですよ。そこで、もっと編集作業を簡略化して、ユーザビリティを向上させ、初めて動画の加工に取り組む人でも簡単に特殊効果を付けられるようにするアプリケーションを作っています。
きゃ：	そうなんですか。でも、初年度だと、いろいろわからないことが出てきますよね。
マッシュ：	そうですね、私は学生時代にずっとC言語をやっていたのですが、スプラシアで初めてActionScriptを手がけるようになりました。手がけたころは初めてのことで戸惑いましたが、フラットな感じでとても話しやすい職場なので、気軽に質問できますし、助けてもらっています。
きゃ：	「話しやすい」って、具体的にはどんなことなんでしょうか？
マッシュ：	頭ごなしに何かを押しつけられたことがないんですよ。それに、アドバイスしてくれたり激励されることはあっても、問答無用でしかられることはありません。それに自分の話が間違っていたとしてもちゃんと聞いてくれます。だから何でも相談できるんですよね。
きゃ：	なるほど～、どんどん質問や相談ができる環境って、中途で入ってくる人にとっても大切ですよね！　自由にお仕事できる環境もあるし、本当に働きやすそう☆

真っ赤なステージの上で、さまざなまポーズで楽しみながら？撮影

きゃ：	上の写真を見てください、私の画像をこんな風に加工してもらえました☆
パト：	ほかにもたくさんのエフェクトがあって、これはほんの一部ですよ。
きゃ：	プリクラみたいで、キラキラしていて楽しい♪　自分でもやってみたくなってきました！
パト：	ぜひSNSに登録して、いろいろな機能を試してみてください！
きゃ：	はい、ぜひ☆　ところでパトさん、日本語がとってもお上手ですね。どのくらい日本にいらっしゃるんですか？
パト：	ありがとうございます。私の出身はカナダで、日本に来て8年になります。スプラシアに入社したのは今年ですが、カナダでも日本でもシステムエンジニアをやってきました。
きゃ：	こちらでは、どのようなお仕事をされているんでしょう？
パト：	私は「sprasia」公式サイトのリニューアルを担当し、ユーザーインタフェース部分のプログラムを行いました。デザインとフラッシュ作成は別の人間が行うので、彼らと連携しながらコーディングを進めました。
きゃ：	公式サイトは会社の看板ですから、責任重大ですよね。大変そう。
パト：	リリースまでの期間が短かったので、とにかく大変でした（笑）。今は保守をしたり、新しい機能を加えるバージョンアップを行ったりしています。
きゃ：	こちらのお仕事の魅力ってどんなところでしょうか？
パト：	ユーザーの反応がすぐに返ってくるところが面白いですね。
きゃ：	公式サイトへの反応があるんですか？
パト：	「sprasia」のサイトは、メンバー登録するとマイページをもつことができます。日記を書いたり、友人を招待して動画を見せ合ったりできるSNSになっています。新しい機能を追加すると、みなさんは日記に「こんな機能を待っていた」とか「こういうのを作ってほしい」とか「もっとこう改善してほしい」とか、いろいろな感想が書かれます。
きゃ：	使っている方と、コミュニケーションを取りながら開発することができるんですね！
パト：	はい。ダイレクトに反応がわかるって、面白いですよ！
きゃ：	なるほど～、それはやりがいがありそうですね！今日はみなさん、お忙しいところをありがとうございました。これ、ハニー“きゃん”ディーです。もっともっと楽しいコンテンツを増やせるよう、がんばってください☆

ギア・マッシュ・パト：	ありがとうございます、いただきます！

ほかにも、さまざまなエフェクトをかけて手の込んだ動画に仕上げることもできる


	ギア：		私達は、まだまだこれから成長していく、若い会社です。会社を発展させていくにはどうすればいいか、それとともに自分自身がどう成長していくべきかを考えながら、日々の仕事に取り組んでいきたいと思っています。

	マッシュ：		「人に影響を与えられる仕事がしたい」と思っていたので、いま開発しているアプリケーションが世に出たときが楽しみです！　使いやすくなった、わかりやすくなった、という声がいただければいいですね。

	パト：		お客さんの反応がすぐに返ってくる楽しさが、私の仕事の原動力です。だから、もっともっとユーザーとコミュニケーションを取りながら、喜んでもらえる機能を追加して、SNSを盛り上げていきたいですね。


	個性的で面白い方たちばかりでした。明るくて自由な雰囲気があって、このなかでワイワイ仕事ができたら楽しいだろうな♪ 　作っておられるものも、とってもユニーク！　動画を見たり撮ったりする行為って、今はもう日常的なことですよね。私も、YouTubeやニコニコ動画を普通に利用しています。だけど動画の加工は、映像編集ツールを使いこなせる技術に詳しい人だけができること……というイメージがありました。それが、オンラインで誰でも簡単に加工できるなんて、すごい発想です♪　動画にフキダシを付けたり、キラキラ星を飛ばしたりして、簡単に遊べるんですよ。これから、面白い作品がどんどんスプラシアさんから誕生していくんじゃないでしょうか。