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【緊急連載】大不況が何だ!逆境転職に成功したエンジニア奮闘記

年収200万円減!でも入社後半年で事業部長に昇進

年収200万円減!
でも入社後半年で事業部長に昇進

不況下転職に成功したエンジニアたちを紹介していく短期集中連載企画。第3回目はフリーとしてさまざまなプロジェクトに参加し、着実にキャリアアップしてきたエンジニアが一転して転職を決意。その目的と活動の経緯に迫った。

(総研スタッフ/山田モーキン)作成日:09.07.23

5年間、フリーとして活躍してきたが転職を決意。そこで直面した厳しい現実


写真左:転職エンジニア
株式会社ヘッドウォータース
IT戦略第二事業本部 基盤ソリューション事業部 事業部長
松崎神都氏
写真右:採用責任者
取締役 管理本部 本部長 
萱沼武広氏

今回登場するエンジニア、松崎神都さん(33歳)は昨年秋に今の職場に入社する前まで、いわゆるフリーエンジニアとして5年間、プロジェクトごとに契約を結んで業務を請け負うワークスタイルを続けてきた。
それが、とある理由によって昨年夏ごろに転職を決意。転職サイトからのスカウト、またそれまでの人脈で培ったクライアントからも何社か勧誘されるなど一見、順調な転職活動ができたように見える。

しかしいざ、実際に面接に出向いて条件面での話し合いでは、この不況期ならではの“厳しい現実”に直面することに。その厳しい現実とは何か?そしてそれを乗り越えて転職した松崎さんのその後は、どうなったのか?本人にじっくり語っていただいた。

個人の成果から組織の成果を求め、転職を決意

松崎氏

大学卒業後、港湾設計の仕事をしていましたがちょうど公共事業も少なくなり、また前から興味のあったIT業界で仕事がしたいと思い、この業界に飛び込んできました。
当時は市況もよく、未経験でも難なく就職することができましたね。正直そのころは、プログラマという憧れだけで、この業界の現状など全然気にしていませんでした。もれなく、3Kの状態にどっぷりつかりましたが、当時は、仕事を覚えることといわゆる“できるプログラマ”を目指していたため、必死で毎日を過ごしていました。1人前のエンジニアになることが当時の目標でした。

3年の開発業務を終えた後、サーバ構築の業務を行う機会に巡り合えました。現在は、そのまま範囲を広げインフラ業務全般を行っているところです。
サーバ構築を始めた年に田舎から上京して来たのですが、そのタイミングでフリーエンジニアとして働き出しました。目的は、2つ。

1   32,3歳までにいろいろな業種で経験を積みたかった
2   年俸でエンジニアとして価値を知りたかった

技術者として40,50歳になった時、今と同じように一技術者として若い子と同じ仕事をしている訳はないと思っていました。それと同時に自分がどれだけ通用するエンジニアであるのか、わかりやすい年俸という形で表そうと。
結局5年間、ほぼ毎年のように大きなプロジェクトが終わるタイミングで、誘われた会社に移ったり、自分で就職活動をしてより条件のいいところへ移ったりしてきました。就職活動のメインは、中途採用サイトにスキル登録してスカウトを待ったり、会社を探したりとスタンダードな?!やり方でしたね。あとは、業務を通じて知り合った会社に入るパターンです。

フリーエンジニア時代には、常に他のエンジニアと違う働きをしようと心がけていました。別に誰も守ってくれませんし、自分の価値は自分で上げるしかありませんでしたしね。
そのような意識のおかげか、いろいろな仕事に巡り合え、順調に年俸も上げることができました。しかし、それと同時に個人でできることの限界も感じ出しました。プロジェクト屋さんになってしまい、技術を共有することもなく、共有したとしてもそのプロジェクトで完結してしまい、長期的なスパンで人材育成もできない。

そのような疑問を感じつつ、やはり正社員として腰を据えた仕事をやっていこうと昨年の6月から就職活動を始め出しました。

何を目指し転職をするのか。年俸激減で転職するも、半年後に事業部長へ

松崎氏

今回の就職は、自分の中で年齢的にも最後の就職活動だと意識して行いましたね。20年、30年働きたいと思える会社か、自分の日々感じていた疑問を解消するべく、やりたいことができる制度(仕組み)が整っている会社か。会社の大小も給与も気にしていませんでしたね。

現在働いているヘッドウォータースには、萱沼取締役から貰ったオファーがきっかけでした。面接前に会長ブログで圧倒され、一気に気になる存在になりました。他の会社も数社面談を行いましたが、あのインパクトはなかったですね。ありきたりというか、具体的な動きが想像できなかったというか。

その点、ヘッドウォータースは、ビジョンは大きいのにやることと言えば、今まで自分がフリーエンジニアのときに意識してきた動きそのものでした。(正確にはプラスα必要でしたが)
自分の考え方と共感する部分が多く、さらに責任を伴ってチャレンジする仕組みも備わっている。面談の最後の最後に給与を聞いて、年俸は激減。それでも嫁も快く後押ししてくれ、晴れて9月に入社することになりました。

入社時から気をつけていることは、自分が何をするためにこの会社に入ってきたのかを常に考えて行動しています。ある程度の歳になって予算を割り当てられ業務を行うのはどこの会社に入っても同じだろうと思います。しかし、ヘッドウォータースでは同時に経営感覚も身につけられ、さらにベンチャーならではの小回りが利く体制、仕組みも自分に合っていますね。

非常に大変でしたが、今年の4月に事業部長に昇進することができ、自分の事業部を立ち上げることができました。事業部メンバーの育成を考えつつ経営会議にも参加して、今ベンチャー企業ならではのスピード感覚とバランス感覚(経営とマネジメント、技術)を実感しながら、毎日を過ごしています。
年齢に関係なく、自分が何を目指して就職するのか、給与の高い会社を選ぶ人もいれば、
ライフワークバランスの取れる会社を選ぶ人とさまざまだと思いますが、先を見越した計画的な就職活動をお勧めします。とりあえず……で本当によいのか。

自分のように「ここだ!」と思える会社に出会うためにも、いろいろと動き回ってみてはどうでしょうか。

松崎さん採用企業・株式会社ヘッドウォータースの採用戦略

萱沼氏

当社が最も重要視する採用基準は、「当社のビジョンに共感し、それを本気で実現させる気があるか」と言うこと。(※詳しくは同社の篠田社長が語っているこちらのレポートを参照)
エンジニアは単なる技術作業者ではなく、培った技術を武器にビジネスを積極的に展開していける存在でなければならない。そうでなければ世の中におけるエンジニアの市場価値は高まらないですし、世界を相手に戦っていけないと思うからです。

弊社では市況の良し悪しに関係なく積極的に採用を行っていますが、応募者100名に対し採用は1〜2名くらいという結果になっています。
なぜ松崎はその採用基準をクリアしたのか?高い技術力はもちろんの事、それ以外の部分で他のエンジニアに勝るものを数多く持っていたからです。
転職活動をされているエンジニアの方たちには松崎の経験(経歴)や言っていることは、いろいろと参考になるのではないでしょうか?

この市況下ではエンジニアとしての本当の市場価値はどれくらいなのか、何を求められているのかを理解したり、考えるいい機会だと思います。
今後のご自身のキャリアプランを真剣に考え、将来につながる転職をして欲しいと思います。
40歳以降の未来を描ける転職が本当の意味での転職成功ではないでしょうか。

転職成功のカギ 条件に隔たりがあっても、他に共感できる要素があれば……

今回ご登場いただいた松崎さんのケースでは、ここ数年でエンジニアに対する一般的な企業側の採用基準や評価が大きく変わった現実を、目の当たりにした。

しかしその一方で今回のヘッドウォータースのように、エンジニア採用に対する姿勢が一貫した企業も存在し、またその経営理念に強く共感できるのであれば、その転職はほかのマイナス部分を霞めてしまうほど大きな意味を持つことを証明したのだ。
年収などの数字のスペック条件の向上だけが、転職成功のすべてではない。まさに今回の事例は、不況期転職成功への大きなヒントになるのではないだろうか。

【次回予告】8月6日掲載予定
求人件数激減の中、2社応募で2社内定した31歳SEの転職成功の秘訣に迫る!

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