42歳でリストラ。
不採用通知から1週間後の内定ゲット

前職は社員数8名ほどのソフトハウスベンチャー企業で、病院の情報システム関連プロジェクトの設計や取りまとめなど、サブリーダー的なポジションの業務を担当していました。
もともとそのさらに前の企業で長年、病院関連のシステム開発に携わってきて、昨年の1月に前職の企業が新たに病院システムのプロジェクトを立ち上げると聞いて入社したんです。
ところが10月ごろ、不況の影響でプロジェクトの資金計画が行き詰まって頓挫してしまうことに。しかもその企業はほぼそのプロジェクトに依存していたため、即座に今後の事業経営そのものが成り立たなくなったことから「11月いっぱいでやめてくれ」と会社都合による解雇通知を受けました。

そこから転職活動を開始したわけですが、予想していた以上に厳しい活動を余儀なくされましたね。私の場合、主にハローワークや転職サイト経由で20社ほど応募しましたがまず、書類審査の段階で数多く落とされました。その理由としては特に志望する医療系のシステム開発の募集が少ないこと、それに加えて42歳という年齢が大きなネックになっていたことは否めません。
マスコミ報道では連日、派遣切りや採用ストップのニュースを伝え、そしてハローワークでは多くの求職者が列をなして混雑している現実を目の当たりにし、急速に不安や焦りが大きくなっていきました。

当社は社員25名、年間売上約7億円のソフトウェア開発を一手に担う企業ですが、NTTグループをはじめとしたクライアントに対して設立以来の実績を元に厚い信頼関係を築いています。現在は厳しい経営環境の中でも今後、必要とされる次世代サービス開発にかかわる新規プロジェクトが続々と進行中ですので、逆に不況時の今だからこそ“いいエンジニア”を採用していきたいと考えています。

当社における“いいエンジニア”とは、自主自律型の行動ができ、自分の能力を磨くことを常に怠らないこと。今回の榊原さんもエンジニアリング志向が強い上に、今までの実績からリーダーやマネジメントに対する意欲もある方だったので、最初の面接時から高く評価していました。
ただその時はたまたま、榊原さんにお任せしたい案件がまだ動いていなかっただけで、その後すぐに新規プロジェクトが動き始めた段階で早急に連絡を取り、採用させていただいた次第です。そしてその後は、プレイングマネジャーとして活躍してもらっています。

このようにその時のタイミングによって採用に影響してしまうケースもありますが、今後、特にリーダーやマネジャークラスを志望される中堅層をもっと厚くしていきたいと思います。応募される方にはぜひ自分の価値を理解した上で、自分の経歴に胸を張ってほしいですね。