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約3割は週に15時間以上、1割は30時間以上もアクセス中! エンジニアは本当にネット好き?3072人の利用白書 約3割は週に15時間以上、1割は30時間以上もアクセス中! エンジニアは本当にネット好き?3072人の利用白書
世はCGM花盛り。ブログを使って情報提供したりSNSで仲間とつながったり、動画を作って公開したり。今回は、3072人のアンケート調査で明らかになった、エンジニアのCGM活用実態をご紹介する。
(総研スタッフ/タニー只野)作成日:08.04.03
<データ編>エンジニア3072人に聞く、インターネットの利用実態
 これまでTech総研で取材したエンジニアのなかには、「趣味のサイトを立ち上げたことで、社外の人脈形成に結びついた」とか、「自分が便利だと思うツールをWeb上で公開しているうちに技術が身につき、結果的に転職に役立った」といった、仕事以外での“ネット活用”エピソードをもつ人は少なくない。仕事ではネットを使いこなしている印象の強いエンジニアだが、個人ではどのくらいインターネットを活用しているのだろうか。また、活用しているとしたら、目的は情報収集なのか、情報発信なのか、コミュニケーションなのか、あるいはそれ以外なのか?
 そこで今回は、エンジニア3072人にアンケート調査を行い、インターネットの活用実態を明らかにしてみた。なお、アンケートはインターネットの調査パネルを利用しているため、全体的にネット利用度が高い傾向が出てしまうことに注意が必要だ。
約3割が、仕事以外で1日2時間以上インターネット!
 まずは仕事以外でのインターネット利用時間について聞いてみた。なんと、インターネットにアクセスしている時間が「週15時間以上」と回答した割合は、全体の約3割となった。週15時間以上となると、平均すると1日2時間以上はインターネットにつながっているということになる。さらには「週30時間以上」と回答した人がなんと1割も! 平均すると1日4時間以上である。仕事が忙しいといわれるエンジニアだが、仕事以外で平均1日4時間以上もインターネットに接続して、一体何をウオッチしているのだろうか。

 さらにソフト系、ハード系、素材系と業界別に傾向を探ってみたのだが、ハード系はソフト系と比較して閲覧時間は短い傾向にあり、週の閲覧時間が「20時間以上」を超すと、一気にソフト系エンジニアの割合が高くなった。どうやらソフト系のエンジニアのほうが仕事でWebに関わる機会が多いためか、ネットへの親和性は高いようだ。
図1:インターネット利用時間(週平均)
図2:モバイル使用率 約4割は「ネット接続はPCのみ」
 「いつでもどこでもアクセスするため、ネット接続はモバイルを多用している」というモバイルエンジニアを想定し、前項で答えてもらった接続時間のうち、パソコンと携帯電話やPDAなど移動体端末の接続時間の割合も聞いてみることにした。結果は、想定した以上にパソコン使用率が高く、インターネット接続する際に、モバイルはまったく使わない「パソコンのみ使用」という声が4割を超えた。調査方法がパソコンでのインターネット調査であることが影響していることは考えられるが、モバイルを多用しているエンジニアはとても少なく、また、年代別や業種別に見てもデータが大きく変化することはなかった。
 なお、モバイルの閲覧サイトはジャンルがある程度限定されており、「ニュース」「株・為替」「天気」「交通手段」「ブログ」が大半だった。「ブログ」に関しても、投稿ではなく確認・閲覧にとどまり、モバイルでのインターネット接続は、あくまで受身であるようだ。
意外? 自サイト運営は少数派
 それでは気になるネット利用の目的および閲覧内容だが、まずは大きくサービス内容を分類し、利用時間が多いものから上位3項目まで選択してもらった。全体平均の上位は「ニュースや情報サイトの閲覧(29%)」「情報検索・調べもの(16%)」と、仕事と同じように、プライベートでも趣味分野のニュースをチェックし、調べものをしている時間が多いようだ。閲覧している情報は、株、スポーツ、車、旅行、ゲーム、グルメ、芸能人ブログなど多岐にわたる。仕事とプライベートは完全に切り分け、仕事以外ではあくまで個人的に興味のある話題を絶え間なく追いかけているようだ。
 意外にも、「自分のサイト(ブログ)の更新(4%)」や「コミュニティサイトへの参加・閲覧(4%)」など、積極的にネットを通じたコミュニケーションに時間を費やしているエンジニアは少数派だった。フリーコメントを見ると、「アカウントはもっているけど、使ったのは最初だけで、今はログインすらしてない」との声もチラホラ見られる。
 では、あえて自身のサイトやブログを運営しているエンジニアの、メリットや目的はなんだろう。次の項で、さらに詳しく追求していきたい。
図3:インターネットの利用目的
個人サイトやブログを開設している、その理由は?
 もし、自分の日記や知っている情報、撮りためた写真をアーカイブしたいだけなら、わざわざWeb上に公開する必要はない。やはり世の中の人が閲覧できる環境に情報を提供することで、なんらかの効果を見込んでいるのではないだろうか。それではさっそく、エンジニアがサイトやブログを開設する目的をご紹介していこう。

23%は「人脈」を広げるのが楽しみ
 個人サイトやブログ開設の目的、その理由は大きく二つ、「反応がうれしい(24%)」、「人脈が広がる(23%)」だった。見知らぬ人との交流が生まれたり、共通の趣味のコミュニティをつくれたりすることが、サイト運営のモチベーションとなっているようだ。また、アフィリエイトや原稿料など副収入が継続の源泉になる人も。公開しているサイト内容と、目的について詳しくエンジニアの声を拾ってみよう。
反応がうれしい……24%
IT業界や経済の動きに対して自分の考えを述べることで、知人に対して自己紹介の一部になっている。また、コメントを通じていろんな人の意見が聞けるので、気づかされることも多い。
(IT業界や経済のニュースに対する日記 30歳 男性 コンサルタント、アナリスト、プリセールス)
書きたいものを書いて、それを読んでくれる人がいるのがうれしい。さらに感想をもらえるともっとうれしい。知人には照れがあって公開できない。
(自作の小説や写真、読書日記 29歳 女性 運用、監視、テクニカルサポート、保守)

人脈が広がる……23%
同じ趣味の人と知り合いになれたり、わからないことは情報をもらったりできる。いろいろと趣味の知識を深めたいので、今後も運営は続けたい。
(バイクや車のメンテナンスや改造の記録 36歳 男性 生産技術、プロセス開発)
アクセス数が増えて、知らない人からもサークル入会希望があった。サイト公開によって人の輪がつながっていくのが面白い。
(テニスサークルの練習内容と試合結果 33歳 男性 半導体設計)

備忘録になる……15%
ゲーム攻略のメモ代わり。そのメモを見て攻略の手助けになっているみたいだから、閲覧が5人/日以下になるまでは、続けようと思っています。
(オンラインゲームの日記や攻略記事 32歳 男性 素材、半導体素材、化成品関連)
時間がたってから過去の感想を見返すと、昔の自分が感じたことが新鮮で面白い。以前から淡々と続けている。
(読書や音楽の感想 31歳 男性 半導体設計)

副収入になる……13%
いずれ実在庫をもったネットショップを運営したいと思っており、ノウハウは培われていると思う。商品が売れる喜びはひとしお。
(ドロップシッピングの通販サイト 32歳 男性 システム開発(Web・オープン系))
携帯端末が好きだから、端末情報や新製品をブログサイトで記事にして公開している。記事に対する原稿料がもらえて、趣味と実益を兼ねている。
(新製品情報 35歳 男性 システム開発(マイコン・ファームウェア・制御系))

知識が豊富になる……9%
株の話。同じ趣味の人からアドバイスをもらったり、上がりそうな銘柄を予想してもらったりしたこともあった(的中率は半々くらいだったけど)。
(株の購入銘柄と収支 31歳 男性 素材、半導体素材、化成品関連)
よかったことといえば、たまに知人から褒められる程度。サイトを運営し続ける理由は、HTMLやサーバの勉強になるから。
(自動車の情報提供 37歳 男性 機械・機構設計、金型設計)
便利さの裏返し、「インターネットのここがコワイ」
 ここまでインターネットが役に立っている事例ばかりを紹介してきたが、手軽に情報収集ができ、他人とコミュニケーションが取れるだけに、お作法が難しいのもインターネットの特徴のひとつ。最後にエンジニアが経験した、インターネットの困ったトコロをご紹介する。
サイトバレが恐ろしい…… 書き込みが関係者に見つかり本人特定
ハマっていること、面白いことを職場の人に話しながら、ブログにも同じようなことを書いている。非常にオタクな記事なので、いつか職場の人にバレるんじゃないかとどきどきしている。(27歳 女性 システム開発(Web・オープン系)) マンション購入時にマンションコミュニティに参加したが、営業の人に「こないだ書き込みましたね」とバレていた。営業に聞いたことをそのまま書き込みしたからだ。しかも悪口も書いていたので気まずかった(32歳 男性 機械・機構設計、金型設計)
伝え方を間違えると炎上が待ち受ける 気がつくとサザエさんのテーマ曲が……
伝え方を誤まるとすぐにツッコミが入りブログ炎上。書き込み方(日本語の使い方)には注意している。(33歳 男性 システム開発(Web・オープン系)) 動画共有サイトを利用していて、視聴したい動画を探している途中で関連の動画に面白そうなものがあると、ついつい見てしまい気がついたら休日が終わっている。1日は24時間しかない。(34歳 男性 システム開発(Web・オープン系))
テキストだけで過大評価 メンテナンスに追われる日々
サイト上の人間像が勝手にでき上がってしまい、美化されてしまうのが困る。(36歳 女性 システム開発(Web・オープン系)) サーバの不具合やソフトウェアのアップデートが煩わしい。また、スパムトラックバックが多く管理が面倒(37歳 男性 パッケージソフト・ミドルウェア開発)
知らないことにも誠実に対応 一度流出すると回収不可能
サイトで過去に経験のある事柄について情報提供をしているのだが、難しい応用編の質問がきた場合、あやふやなことは答えられず、それなりに調べないとならないことが大変。(39歳 男性 システム開発(マイコン・ファームウェア・制御系) 占いサイトでうっかり本名を入力したら、数年間Googleで検索できるようになってしまった。(34歳 男性 社内情報システム、MIS)
<まとめ>貴重な時間を有効に使おう
 アンケート調査では、意外にも自ら情報発信やコミュニケーションを取っているエンジニアは少ないという結果が出た。しかし、3割が週15時間以上もインターネットを閲覧しているというデータは、興味分野に対する探究心や知的好奇心の高さの裏づけではないだろうか。また本調査では、積極的に情報発信を行っているエンジニアはまだまだ少ないという結果になったが、自らコミュニケーションを取りに行けば、これまでは考えられなかった出会いや新たな発見、そしてスキルアップのチャンスが、回線の先に待ち受けているかもしれない。
 いずれにせよ、エンジニアの一日に占めるインターネット利用時間の割合は、決して小さくない。その人生の貴重な時間をどのように費やすか・・・・・・。本レポートにあるエンジニアの実態を参考に、ぜひ有意義にインターネットを利用して欲しい
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ある日自宅のパソコンが故障しまして、数週間戻ってこなかったときがあります。そうしたら時間が余る余る。おかげさまで何冊も本を読むことができ、「たまにはパソコンを封印して、読書に時間を充てよう」なんて考えていましたが、パソコンが帰還したとたん、あっさりと元の生活に逆戻り。ネットがない時代、自分は何をしていたのでしょうか。

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