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三菱重工において売上・収益ともに、原動機、航空・宇宙に次ぐ部門に成長した「汎用機・特車事業本部」。世界中で働く建設機械用などのエンジンを設計するのが相模原本部工場だ。急拡大する需要を受けて、エンジニアの中途採用ニーズが高まっている。
(取材・文/広重隆樹 総研スタッフ/宮みゆき 撮影/栗原克己)作成日:08.11.19
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もちろん、学生時代に想像していた以上の難題がありました。一人ではなかなか解決できない問題もたくさん。しかし、三菱重工にはあらゆる工学分野のトップレベルの専門家が揃っていて、すぐ隣に座っている人に聞けば、問題がたちどころに解決するということがよくあります。 さらに他部署や協力会社の専門家たちと協力することで、一つひとつ課題をクリアし、製品がどんどんよくなっていくのを実感しています。個々が持っている要素技術を、人と人のネットワークでさらにパワーアップしていく、そういう面白さがありますね。 三菱重工はたしかに大企業ですが、営業・設計・生産現場の一体感が強く、その中で個人に任される裁量範囲も広い。新卒者でも中途採用者でも、すぐに仕事を任され、自分で判断しながら処理していかなくてはなりません。設計者が最初から最後まで全工程にかかわることが多いので、良くも悪くも、それぞれのエンジニアの「個性」が製品に現れてしまいます。「街中で動いているあの建設機械のエンジンは俺が作ったんだ」と言える面白さがある一方、責任も重いです。 色々検討して図面を書いたエンジンが組み立てられ、車輌に搭載されて、初めてブルルンと動き出すとき、無上の喜びがあります。厳しい耐久試験から戻ってきたエンジンをみると「おまえ、よく頑張ったな」と撫でてやりたくなる。そういう製品への愛着が、私の仕事のエネルギー源になっています。 |
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