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晩婚化の流れは途絶えることなく、30代半ばの男性の独身比率は半分を超えるまでになった。婚期が遅いということは、必ずしもお相手がいないということを意味しない。彼女と呼べる存在がいても、必ずしも結婚を前提としていないカップルは多いし、たとえ結婚を考えていても、なかなか踏み切らない/踏み切れないカップルも決して少なくない。 彼女がいても結婚しない理由としては、「もっと遊びたいから」とか「結婚そのものに夢を持っていないから」とか「女性の側のキャリア志向が強まったから」とかいろいろ理由はいわれる。ここではその詮索はしないが、とりあえず晩婚化を恋愛期間の長期化ととらえれば、「給与WAVE」的に関心をもつのは、彼らの恋愛資金だ。 ひらたく言えばデート代。デート代は、彼女を口説き落とすための一時的・臨時的支出でもあるが、恋愛期間が長期化する時代には、結婚前の二人の楽しみを長続きさせるための継続的支出ととらえることもできる。つまり、デート代は日常的な生活費に組み入れられて然るべき費用であり、エンジニアの生活実態を浮き彫りにする重要な指標の一つとさえ言えるかもしれないのだ。 昨今のエンジニアは、どのようにデートし、どのぐらいデート代を使っているのだろうか。今回、アンケートに答えてくれたのは、全国にお住まいの「未婚・恋人あり」の22〜35歳の男性エンジニア500人。その平均手取り月収は26万3,800円(ボーナスを含まず)である。 |
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まず尋ねたのが、彼女とのデート代だ。1カ月の合計はざっくり2万6,385円。手取り月収の約1割が使われている。年代別には20代前半が2万3,600円、同後半が2万5,134円、30代前半が2万6,501円、同後半が3万3,806円と、年代を追うごとに増える傾向がある。この年代は年齢が増えるにしたがって月収も増加すると考えてよいので、それに伴ってデート代も増えるのは、当然のこと。(DATA1) |
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学校を出たての頃はお互い給与も少ないから、「吉牛でデート」というのもアリだったが、30代後半でそれはないだろう、ともいえる。年齢と共に生活水準はアップし、デートの食事やレジャーの質もより高級化・高額化するということだろう。 ここでは1回あたりの平均デート代も聞いている。全体では8,350円。20代前半から30代前半は8,000円代で推移しているが、やはり30代後半になると9,000円代にアップする。 デートの内容は、食事、お茶、ドライブ、映画、ゲームセンターやテーマパークなどのアミューズメント、そして最後はホテル。このあたりは、こういってはなんだが、みんな変わり映えがしない。というか、古今東西、若い独身男女のデートのメニューにそう大きな違いがあるわけではないのだ。中には、サッカーチケット代、ボーリング代、マッサージ代などを計上している人もいるが、これはお二人の共通の趣味ということなのだろう(たぶん)。 |
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割り勘の実態について語る声をいくつか拾ってみよう。 |
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まあ、1,000円程度ならいいかってかんじ? |
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と、細かく集計しているBさん。それが「いやなのか」「それでもいいのか」──Bさんの気持ちはいまひとつ不明だ。 |
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と言い切るCさんはカッコイイが、はたしていつまで持つのだろうか。 |
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よほど彼女が可愛いいのだろう。 また、おごられるのは当然と受け止める女性が多い中で、「いつもすまなさそう」にしていたり、「多少は払おうという素振りはみせる」彼女もいる。 |
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中には「順番におごる」とか「食事は私、お茶代は彼女」とか、「ガソリン代はクルマが彼女持ちということもあって、彼女が払うが、ほかは自分が払う」などと、デート費用支払いのルールを決めているカップルもある。 |
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それって、もう結婚間近ってことかな。 いずれにしても、「おごる・おごられる」の関係は、恋愛の力関係を微妙に反映していて、なかなか案配が難しいところだ。 |
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ふだんはなかなかデートの時間も取れない二人だが、たまの長期休暇にはやっぱり一緒に旅行に出かけたいもの。彼女と一番最近出かけた旅行先や旅行資金を聞いてみた。国内旅行派から海外旅行派まで、旅行に出かけているカップルが多かった。 |
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ただ、職種や業種が違ったりすると、夏休みを一緒に取れるとは限らない。上司にイヤな顔をされても、彼女のために敢然と休みを取るという勇気が必要だが、最近の会社はなかなか厳しい。そんな事情もあってか、旅行にはまだ行っていないという人も4割ほどいる。 二人っきりの旅行も楽しいが、恋人同士にとってもっと嬉しいのは誕生日のプレゼントだろう。ずばり、食事代やプレゼント代などを含めた誕生日費用を聞いてみた。答えは最低額「0円」から最高額「100万円」まで(なぜ0円なのか、100万円を何に使ったのかは残念ながら聞いていない)。平均すると3万1,279円也。月額デート費用の約2割増しというところだ。 |
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今の彼女と結婚するかどうかは別にしても、将来の結婚資金は重要だ。そこで最後に現在の貯蓄高と、そのうち結婚資金として意識して貯めている額はどのぐらいかを聞いてみた。 アンケート回答者の貯蓄額平均は403万8,381円。そのうち結婚資金として想定しているのは、ほぼ20%にあたる82万8,108円だった。 年代別にみると、20代前半が貯金約129万円に対して、結婚資金約33万円(26%)、20代後半が261万円/66万円(25%)、30代前半が488万円/97万円(20%)、30代後半が771万円/111万円(14%)。結婚資金は年代を追うごとに増大しているが、総貯金額に占める割合は反対に低下しているというのが面白い。 しかしながら、結婚専門誌「ゼクシィ」の2006年の調査によれば、日本人の結婚費用(結納・婚約〜新婚旅行までにかかった費用総額)は平均397万円で、そのうち挙式・披露宴の費用が303万円にも及ぶ。カップル2人で折半したり、実際は親族からの援助があるにしても、今回のエンジニア調査の平均額ではまだまだ足りないようだ。かといって、毎月のデート費用をケチって結婚資金を貯めるというのも、なんか楽しくない。長い恋愛期間を存分に楽しんで、結婚式はジミ婚でもOKという風潮が、もしかしたら生まれているのかもしれない。 |
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