こんなTシャツはエンジニアしか思いつかないぜ！夏


	素肌の上にぱっと1枚、それだけで外出着にも部屋着にも、時には寝間着にもなるスグレモノ。まさに「夏はTシャツ！」であります。そんなTシャツにあしらう、「これぞエンジニア」な言葉や図形を大募集。はてさて、その結果はいかに……。（文／川畑英毅　総研スタッフ／根村かやの）作成日:07.07.10

　思い起こせば2年前。「やっぱり夏はTシャツでしょ」という思いつき（だけ？）で敢行した特別企画、【こんなTシャツはエンジニアしか着こなせないぜ！夏】。エンジニアの皆さんが持っているTシャツの中から、「こんなの着てるのって、まさにエンジニアでしょ！」という意匠のものを大公開。
　そのときは“既にある”Tシャツを集めただけでしたが……。「どうせだったら、こんなのもあればいいのにね」――そんな思いを集めてお届けする第二弾！
　Ｔｅｃｈ総研周辺のエンジニア、総研ブログ「ピンク少佐の秘密工作室」への投稿、そして総研スタッフからも、「これぞエンジニア」な言葉や図形を募集、そんな中から厳選した10枚を実際に作ってみました！


「おなか側に『不具合』、背中側に『リリース』。……不具合をリリースしたのか、リリースが背後に迫って目の前に不具合があるのかはご想像にお任せします」（倉敷くらちさん）		「『rm -rf /』の部分を『あるえむあるえふすら』と読むとゴロが良くなります（それがどうした）」（Tomoさん）　 ……内容が（わかる人にはわかる）過激なものだけに、逆に胸にワンポイントであしらってみました。

「どこがエンジニア？……と言われると困るけれど、理数系らしさが見える素数の表を。一見、意味のなさそうな数字が並んでいるのも、かえってオシャレかも」（SEかりんさん）　同工異曲の応募で「円周率をずらっと……」というのもありましたが、数字に区切りが入ってメリハリがあるこちらを採用。		「日本経済の右上がりはあやふやになっても、これは健在。といっても、その右上がりを追っているのか、それに追われているのかは不明ってことで……」（ナカシマ＠半導体屋さん）　というコメント付きで応募があった「ムーアの法則」。横軸は時間、縦軸はトランジスタの集積密度を表しています。

「電子工学にかかわるエンジニアとして、どんな貴金属よりも宝石よりも大切！　プログラムでも回路でもないのに、コンピュータ技術者だねって、一発でわかるTシャツです」（ツンデレーエフさん）　と、応募のコメント。元素の周期表から、シリコン（珪素）だけを抜き取って、真ん中に。		「『相手に合わせてうまく理系ウンチク（あるいはそれ以外）を話すデート作戦』用戦略アルゴリズム。プログラムで書くと、アルゴリズム（デートの作戦や考え方や相手の対応）がわかりやすくなる。そして、何より面白そうです（理系的には）」平林純＠hirax.netさんの総研ブログから。　プリントしたのは、まず（理系ウンチクの）話題を振ってみる、という会話のスタート部分。

SEたが＠Tじゃない総研さんから応募の「ハッカー限定」Tシャツ。粋に江戸文字で「電脳職人」と描いた「コンピュータ技術者限定」、Rubyのプログラムをつづった「Rubyist限定」と、3点の応募の中からこの1点。「限定」といってもハッカーではなくても着てみたい、ちょっとオシャレな1枚に仕上がりました。		「『Rubyやperlは宝石のことじゃないんだよ』→恋人に聞かれて……」（ピンク少佐＠Ｔｅｃｈ総研）　Ｔｅｃｈ総研ブログ「ピンク少佐の秘密工作室」内で披露した3つの案の中から、この1本を採用。ブログ上では「できれば発光ダイオードでメッセージを光らせたい」なんて書いてますが……そんな面倒なことができるかぁぁぁぁっ！

「どでかく、暴走族風に、『技術上等』と墨書！」（不条理至30歳）　メルマガ／ブログより出張の不条理くん提案。また何かあったのでしょうか。ちょっとキレてます。「外で着るにはちょっと恥ずかしいかもしれないけれど、会社で徹夜仕事のときなどの気合入れ用に」だそうです。		今回応募のあった中で、唯一、女性エンジニア向け限定指定のもの。「レディース向けに、XSかBoysLのワンサイズ展開。『私をGrepしてごらん』て、小悪魔（？）風に着てほしい。デザインは黒地に蛍光キミドリの文字か、グレー地に黒文字で……」（motokoさん）　シンプルにグレー地でまとめてみました。


すぐにオーダーメードできるよう、今回は文字列か簡単な図表を、という募集だったのに、ものすごく気合を入れて、自分でデザインを描き起こしてしまった「にゅーま小隊長＠Ｔｅｃｈ総研」の応募作品。題して「技術屋」。あまりの気合に、番外ながらデザインを公開することにします。

　最近はWeb上でも文字の大きさ、フォント、色を指定して注文、簡単に作れてしまうTシャツ。今回の企画も、そんな「手軽に作れる」を前提に、「文字か、簡単な図形・図表」指定で募集。
　応募案の中から、まずは文字づらだけで、「この文句、なかなかオシャレ」「こ……これはインパクトがあるっ！」など、さまざまな切り口から第一次審査。その後はTシャツオーダーのシステム上で、実際に文字や図表をレイアウト。というわけででき上がったのが、この10枚です。
　オリジナルの絵柄、派手なプリントなどがないぶん、ずいぶん地味になってしまうかな……と予想したものの、実際に作ってみると、基本は文字だけのわりに、それなりに変化があって楽しめるものに仕上がりました。

　そして6月末の某日、会議室に集まった、Ｔｅｃｈ総研・池目編集長以下、総研スタッフ＋エンジニア、計10人。実物のTシャツを前に、撮影会を兼ね、今回のオリジナル・TシャツNo.1を決定する審査委員会が開かれたのでした。
「着てみたい」「本気で欲しい」と、第一印象で男性陣、女性陣共に評価が高かったのは「May I hack you?」（No.07）。同様に「シンプルで意味深。格好いい」と人気の「grep me」（No.10）。
「不具合／リリース」（No.01）、「技術上等」（No.09）の2枚は、インパクトは誰もが認めるところながら、「こ、これは表で着るのは恥ずかしいかも……」の声しきり。


	審査会の様子。1枚ごとに“制作意図”をプレゼン。


	ウォーリー内海：	でも、アキバ辺りならそれほど不自然じゃなく着ていそう。この2枚、アキバ系Tシャツですね（笑）。

プログラム、コマンド系のTシャツには、「これ、どういう意味？」の声もちらほら。

FITムートン：	「rm -rf /」は全消去ですね。rootで打つってことは、もう何から何まで……。
池目編集長：	むう。まさに核ミサイルボタン。
タニー只野：	エレベータの緊急停止ボタンとか「押しちゃいけないボタン」ってつい押したくなりますよね。
一同：	押すなよ！（と言いつつ、みんな身に覚えが）

　などなど、1枚1枚広げながら、評価を与えていった結果……。
　栄えある（？）大賞に輝いたのは、「『オープンソースでデート支援』アルゴリズム」（No.06）。オシャレさでは上回る作品もありましたが、エンジニアらしさがより色濃く出ていることが票に結びついた様子。「（試しに）理系ウンチクを語って反応を見る」というのが書かれたプログラムの内容ですが、このTシャツ自体が「理系ウンチク」話のきっかけになり得るというのも評価アップの材料となりました。


	「特別賞」の意義を力説？する池目編集長（右）と、文系Tシャツ党のウォーリー内海。

　女性エンジニア向け、オシャレ度で高評価の「grep me」（No.10）はわずかな差で2位。なお、着る場所は選びそうながら、「デスマで泊まり込みの社内で、コイツをいきなり着てたらスゴイなあ……」と、池目編集長が最後までご執心の「不具合／リリース」（No.01）には、「編集長特別賞」の称号を差し上げたいと思います。
　それにしても、「エンジニアらしさ」の演出にも、いろいろな切り口があるものだと改めて感心させられたこの企画。皆さんもこの機会に、オリジナル・アイデアで1枚いかが？

あなたを求める企業がある！

まずはリクナビNEXTの「スカウト」でチャンスを掴もう！

根村かやの(総研スタッフ)からのメッセージ

大賞は5枚、第2位の「grep me」は3枚、編集長特別賞の「不具合／リリース」は2枚、それ以外の入賞作品（掲載作）は1枚、作品を実作したTシャツを贈呈します。掲載された作者の方は少々お待ちください。　さて、掲載Tシャツを入手希望の読者の方は、「このTシャツならオレも着たいぜ！」「No.XXを彼女/彼にプレゼントしたい！」などピンク少佐ブログにコメントをお寄せください。人気の高かった作品はＴｅｃｈ総研ノベルティとしての制作を検討します！