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ファミコン・MSX・ベーマガetc.26の懐かしテーマを分析 エンジニアはみな知識欲溢れるカスタマイズ少年だった
エンジニアが昔夢中になったテーマを追い続けてきた連載シリーズ「懐かしの“アレ”がエンジニアの原点だ!」。今回は掲載3周年ということで今までのテーマを振り返ってみた。エンジニアの原点に共通性はあるのか?
(文/ぱうだー 総研スタッフ/山田モーキン)作成日:07.06.11
「懐かしの“アレ”がエンジニアの原点だ!」ヒットレポートランキングベスト10
多くのエンジニアが子供のころ、夢中になったいろいろなもの……。「あのころから俺はエンジニアだった」「アレがエンジニアの俺をつくった」。2004年6月からスタート、そしてその翌年から連載化されて約3年、26テーマにもなった「エンジニアの原点」シリーズ。まずはいったいどのテーマが読者エンジニアの注目を集めたのか、1位から10位までを見てみよう。ちなみに今回のランキング算出方法は公正を期すため、掲載後2週間のPV数を基準にした。
第1位 斬新な「リセット」概念、8ビットの限界を超えた画像処理技術etc. 懐かしのファミコンゲームがエンジニアの原点だ!(掲載日:05.03.16)
レポート内容 コンピュータへの入り口となった、夢の原動力。
小学校のころに遊んだファミコン。座談会に参加した読者エンジニアからは懐かしいゲームタイトルやオリジナルな遊び方が次々と飛び出した。絵や機能など、今では稚拙に感じてしまうほど制約が多かった当時、限界までゲームを楽しもうとする意欲と探究心にエンジニア魂をみた。
読者評価の傾向分析 チープな懐かしさに共感!
今見ると笑ってしまうほどチープなファミコンゲームの数々。現在、仕事で接している環境とのあまりのギャップに、このレポートを通して時代の移り変わりを郷愁をもって実感した読者が多かった。一方で当時のほかのゲーム(PC、LSI、ゲームウオッチなど)へ広がる言及も見受けられた。
読者コメント
「今では想像もつかないような低スペックのコンピュータがこれほどまでに愛されているのは、先人のひらめきと努力なのだと思います」
(システム開発 Webオープン系・22歳)

「空想を刺激するドット絵がなくならないことを願います」
(プランニング、測量、設計、積算・28歳)

「このころの世代が今の30代後半でリーダーをやっているのでは」
(システム開発 汎用機系・36歳)

「バルーンファイトに私もはまりました。それが今のプログラマ人生の始まりかも!?」
(システム開発 Webオープン系・29歳)
第2位 プログラムの“いろは”を教えてくれたMSXとは(前編)(掲載日:05.07.20) プログラムの“いろは”を教えてくれたMSXとは(後編)(掲載日:05.08.03)
レポート内容 初めてプログラミングに触れた感動。
マイコンブームで高価なコンピュータばかりの中、手ごろな価格とバリエーションで多くの人々に愛されたMSX。最初はゲーム機として、その後セーブデータの改造などを通してファミリーベーシックからアセンブラまで徐々にプログラムを楽しむようになった読者エンジニアたちの「あのころ」が熱く語られる。
読者評価の傾向分析 同志からのメッセージ多数!
ここまでMSXにフォーカスした記事は珍しかったようで、当時のMSX人気を彷彿とさせる共感のメッセージが数多く寄せられた。やはりプログラミングに関するテーマは注目度が高いのだろうか。このレポートを評価した人の数では後述の『ベーマガ』(7位にランクイン)に続く。「MSXで育った」という言葉が示すように、このレポートを支持する読者には、現在SEやプログラマとして活躍している人が多い。なかには今でもMSXを活用している読者もいた。
読者コメント
「安く、仕様が公開されていたことでIT業界のすそ野を大きく広げるきっかけとなったのでは」
(ネットワーク設計、構築・31歳)

「制限のあるハードウェア環境には、かえって自分で工夫する楽しみがあった」
(システム開発 Web、オープン系・27歳)

「『ベーマガ』などに載っていたプログラムを打ち込んで遊んでいた」
(医療、福祉、サービス関連・32歳)

「私もMSX2turboRまで浸かっていたひとりで、それが高じて現在の職に」
(システム開発 Web、オープン系・33歳)
第3位 精密な完成度を誇ったタミヤ『ラジコン』の魅力(掲載日:06.02.01)
レポート内容 組み立て、操縦、改造。そこにはものをつくる基礎があった。
ラジコンといえばタミヤ。ファンのさまざまなカスタマイズ欲求にこたえられる、精度の高さをベースとした製品たち。ラジコンを愛したエンジニアは、組み立てだけではなく分解や改造を通して、ものが動く仕組みやさらなる改良への興味をかき立てられた。
読者評価の傾向分析 今でも夢中!
ラジコン全般ではなく「タミヤ」にフォーカスしたことで、機械・機構設計の読者を中心に当時を懐かしく振り返るマニアックなメッセージが寄せられた。今でもラジコン活動を続けている読者もいた。年代を問わず、ラジコンはエンジニアの心をつかむテーマだ。
読者コメント
「タミヤのラジコンというこのような切り口からエンジニアについて調査することはこれまでになく、斬新な手法で興味深いと思います」
(技術開発、構造解析、特許、その他)

「RCメカニックエンジニア、有村恭志さんが手に持っているシャシーの大ファンで再販を待ち望んでおります。あのDDドライブのフィーリングが忘れられません!」
(医療、福祉サービス関連・43歳)

「私もタミヤグランプリに出場したりサーキットで走っていますが、職種のまったく異なる人たちとの交流はラジコンならではの貴重なものがあります」
(コンサルタント、アナリスト、プリセールス・56歳)
第4位 乗ることへの憧れと技術的発見“国鉄型車両”(前編)(掲載日:05.09.21) 乗ることへの憧れと技術的発見“国鉄型車両”(後編)(掲載日:05.10.05)
レポート内容 メカへの興味はここから始まった。
ポピュラーな移動手段、鉄道。民営化の中、惜しまれながら廃止となる国鉄型車両の一つひとつには、必要に応じて開発・採用されたメカニックな仕様が詰め込まれている。エンジニアだからこそ、乗ることで体感できるメカニックの神髄がある。
読者評価の傾向分析 疾走するマニアックさにしびれる!
予想以上にエンジニアに鉄道ファンが多い事実に編集部も驚いた。鉄道に興味がない読者にとって、正直まったく何のことか理解できないほどマニアックなレポートは、同じ志向をもつエンジニアを強く惹き付ける結果となった。「もっとオタク度を上げて!」といった声援多数。
読者コメント
「乗る派、撮る派、収集派など、さまざまなジャンルがあるので、なかなかひとくくりにまとめづらい所ではある」
(セールスエンジニア、FAE・29歳)

「恥ずかしくもかっこよい。もっとおおっぴらに」
(運用、監視、テクニカルサポート、保守・33歳)

「もっとオタク度を上げてリポートしてください。並の内容では面白くありません」
(機械・機構設計、金型設計・59歳)
第5位 懐かしロボットアニメがエンジニアの原点だ(掲載日:04.06.02)
レポート内容 ガンダムにたとえればうまくいく。
ロボットアニメの代表作「機動戦士ガンダム」。当時の子供向けロボットアニメとは一線を画していた作品の存在は、今でも大人になったエンジニアの心をつかんで離さない。エンジニアが働く現場にもガンダムファンは多い。仕事のさまざまな局面でガンダムを通して心が通じ合ったり、解決策が見つかることも。
読者評価の傾向分析 私もガンダム世代ですから!
ちょうど子供のころに作品が放映されていたのか、30代の読者からの支持が多かった。煮詰まることが多い開発現場をガンダムにたとえるユーモアで、一瞬和みを得ているエンジニアはたくさんいるようだ。なかには「ガンダムのセリフがいえる職場がうらやましい」といったメッセージも。また実際にガンダムをヒントにしたロボット技術を取材してほしいという希望もあった。これほどまでにたくさんのエンジニアを結びつけるガンダム。作品としての影響力を再認識した。
読者コメント
「いろんなシーンと会社での出来事がダブる」
(機械・機構設計、金型設計・40歳)

「私もガンダム世代なので仲間に入れてほしい!と思いながら読みました。入社したときは自分がアムロだと思っていたのですがなかなかそうはいかず…、」
(機械・機構設計、金型設計・35歳)

「メカ系のエンジニアは本当にガンダムを作りたいと思ってメカ系に進んだ人も結構いると思います。現実にはそんなもの今の科学技術じゃできないと知るのですが」
(機械・機構設計、金型設計・32歳)
第6位 懐かしの特撮ヒーローがエンジニアの原点だ!(掲載日:05.06.29)
レポート内容 エンジニアになった今だからこそ、入れられるツッコミ。
「未来」に勧善懲悪で活躍するヒーローに夢中になったエンジニア。特撮ならではの臨場感は今でも多くのファンに支持されている。子供時代はかっこいいと感じていた「未来のアイテムやメカ」。苦笑しながらもするどいツッコミを入れられるのは、エンジニアとして技術の世界で生きる今だからこそであろう。
読者評価の傾向分析 もっと掘り下げてほしい!
この連載シリーズのほかのテーマ同様、特撮もいわゆるオタクと称されることが多いものである。マニアックであることは探究心の表れ。特撮を愛する読者から、特撮とエンジニアとの関連をさらに深く分析してほしいとのメッセージをいただいている。
第7位 まさにプログラマの原典!『ベーマガ』の魅力(掲載日:07.02.09)
レポート内容 思うとおりではなく、つくるとおりに動く。ブログラミングの面白さ。
多くのファンに惜しまれつつ廃刊となった投稿形式のプログラミング雑誌『ベーマガ』。みんなでつくる雑誌の存在は当時プログラミングに興味を覚えた少年少女たちを束ね、切磋琢磨し合える貴重な場であった。掲載されていたプログラムを入力して動かしてみる、自分でカスタマイズするなど、『ベーマガ』を通してプログラミングの面白さに触れたエンジニアは数多い。
読者評価の傾向分析 涙なしには語れません!
今、プログラマの読者にとっていかにベーマガが貴重な存在であったか、いかに廃刊を寂しく感じたかを感じさせるご意見を数多くいただいた。レポートを評価した人の数ではほかのテーマを大きく引き離し堂々の1位。「今もバックナンバーを保管している」「今こそ『ベーマガ』のような雑誌が必要とされているのでは」といったメッセージも。
第8位 四半世紀経た今なお色褪せない『ガンプラ』の魅力(掲載日:06.03.01)
レポート内容 二次元を三次元にする喜び。
アニメ作品であるガンダム。その魅力あるモビルスーツを立体として自分の手で作り上げ、動かし、カスタマイズできるガンプラ。作品にはないポーズをとらせたり、いろいろな角度から見ることができたりと、ガンプラは「プラモデルならではの面白さ」と「ガンダム」がドッキングした魅力を放つ。
読者評価の傾向分析 部品を自分で組み立てるからこそ楽しい!
模型のカテゴリに入るガンプラ。最近完成品として売られる商品が多い中、手間をかけてでも自分自身で作り上げる面白さについてのメッセージが見受けられた。
第9位 趣味VS仕事 鉄道ファンと鉄道マンの境界線とは?(前編)(掲載日:05 .10.19) 趣味VS仕事 鉄道ファンと鉄道マンの境界線とは?(後編)(掲載日:05 .11.02)
レポート内容 ファンだからこそ、ホンモノを求めて。
鉄道ファンが高じて鉄道マンになったエンジニア。それまでのファンとしての蓄積は仕事にどれだけ生かされるものなのか。とかくマニアックにものごとを追求することが多いエンジニアにとっては、鉄道以外の分野でも今後の仕事を考えるうえで参考になるアプローチであろう。
読者評価の傾向分析 鉄道ファンの心境がわかった!
鉄道ファンではないエンジニアから「鉄道を愛する人の気持ちがわかった」というメッセージが寄せられた。とことんまで突き詰める人が多いせいだろうか。今回たまたまテーマが「鉄道」だが、趣味を仕事にする際、エンジニアは特に深く悩むようだ。
第10位 ソフトの数だけ興奮がある「セガゲーム」アーケード編(掲載日:06.04.05)
レポート内容 世代を超えてゲームでつながる。
専用の筐体が並んだゲームセンター。そこに置かれた名機の数々。伝説になる作品を数多く生み出してきたセガのアーケードゲーム。そしてその作品を楽しむことでエンジニアが得たものとは何か?
読者評価の傾向分析 アーケードでの達成感に共感!
ゲームメーカーとして必ず名前が挙がるセガであるが、やはり座談会のエンジニア同様、当時を懐かしむメッセージが寄せられた。好きだった作品、1回の料金、アーケードで独力でエンディングに到達したときの感動。アーケードならではの魅力を語るメッセージ多数。
“まとめ 「エンジニアの原点」に共通するものとは?
Tech総研が3年間にわたって頭を激しく悩ませながら探求してきた「エンジニア懐かしの原点」。蓄積された26テーマの中で際立つキーワードは「カスタマイズ」「知識欲」のふたつではないかと感じている。エンジニアに特有なマニアックさは、興味をもった事柄に関連する知識や情報をすべて網羅したいという欲求の表れ。そしてその知識を活用し、今よりさらによいものを創り出そうという行為は、趣味においてカスタマイズとして表現されるのではないだろうか。
今までも、そしてこれからも、快適さや便利さを技術の力で世に生み出していくエンジニア。エンジニアの知識欲とカスタマイズが今後もより力強く発揮されることを願いつつ、Tech総研はさらに深く頭を悩ませながら「エンジニアの原点」を追求していく予定である。
「懐かしの“アレ”がエンジニアの原点だ」編集部の独断で30テーマをプロット!
さて、3年間で26テーマを取り上げた「懐かしの“アレ”がエンジニアの原点だ!」シリーズ。最後に編集部の独断で、個々のテーマを「エンジニアの興味属性軸」でプロットしてみた。気になったテーマがあれば、ぜひ同じ志向をもったエンジニアの声に耳を傾けてみてはいかがだろうか。
タミヤラジコン
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山田モーキン(総研スタッフ)からのメッセージ 山田モーキン(総研スタッフ)からのメッセージ
気がつけば3年間で26本。個人的には私自身の趣味でもある「鉄道」をテーマに、計4回も連載したレポートが強く印象に残っています。今回初めてご覧になった方、改めて過去のレポートの中から「お気に入りの1本」を見つけてみてください。ちなみに、もし見つからなかった方は、次回にご期待くださいませ。

このレポートの連載バックナンバー

懐かしの“アレ”がエンジニアの原点だ!

多くのエンジニアが子供の頃、心を奪われたもの。数多くの懐かしい製品を通してエンジニア魂が芽生えた原点を探ります。

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