SEなら、資格取るのなんて楽勝だよね？

春といえば資格試験の季節。書店に並ぶ分厚い参考書をながめながら、ああ、こんなに勉強しなきゃいけないのかってどんよりしたりして。現場でバリバリSEならそんなの簡単にできるだろって？そんな嬉しい勘違いに今回もきたみりゅうじがぶったぎります。

（イラスト・文／きたみりゅうじ　総研スタッフ／宮みゆき）作成日：07.03.30

　春。つらく苦しい年度末の追い込みをくぐり抜け、季候おだやか、納期もないです、ああなんて平穏な日々かしら。そんな時期だといいなうれしいなー……の春。しかし一方で、「春といえば資格試験」だったりもするんですよね。春期情報処理試験が、いよいよ目前に迫る日でもあったりするんです。
え？でもそんなんSEさんなんだから、ちょちょいと簡単に取れちゃうものでしょう？　実地の経験者からしたら、鼻で笑える簡単なものでしょう？　さてさて、それは以降の物語をご覧あれ。


個人的には、昔で言うところの「第一種、第二種」にあたる、ソフトウェア開発技術者試験あたりまでなら、普通に2～3年経験積んでりゃ余裕で取れなきゃダメだろ、とか昔は思ってました。もっとも、用語の方言なんかはあるので、行きの電車でテキストを斜め読みして、語句の違いにだけは慣れておかなきゃいかんけども……と。ただ、それって自分がいろんなプロジェクトで使い回されてたからこその話であって、ずっとひとつところで頑張ってる人だと当てはまらないんですよね。そんな風に、「広く浅く」と「狭く深く」が混在してるもんだから、「現場でバリバリやってれば～」なんてくくりで一概に決められるはずもないのです。あ、でも試験会場に行くと、現場で働いてる人かそうでないかはひと目でわかります。午前が終わると暗い顔してるのが現場の人で、午後が終わると暗い顔してるのが学生さん。現場の人は「筆記は苦手だけど、午後のプログラム試験なんか試験にもならん。日常会話だろ」くらいのもんなので、そんな光景になるんですよね。え？もっと上級技術者の試験に関してはどうなんだ？　そんなもん、準備もなしで合格せいという方が無茶に決まってます。

Dr.きたみりゅうじ

ソフトウェア開発会社にて約７年間、企業システムの営業・設計開発、Windows向けパッケージ商品の企画開発などに従事。現在は、フリーのイラストレーターおよびライターとして活躍中。SE時代の七転八倒を描いたコミックエッセイ『新卒はツラいよ！』『改訂版図解でよくわかるネットワークの重要用語解説100』が現在好評発売中。

http://www.kitajirushi.jp/

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宮みゆき（総研スタッフ）からのメッセージ

私も初級アドミニストレーター試験を受けたことがあります。技術者でないので、きたみさんの指摘通り、午前は楽勝、午後は暗い顔してたチームの人でした（なんとか合格しましたが）。あのときは3～4日必死で勉強した覚えがありますが、技術者の方々はどのくらい勉強しているのでしょうか。試験勉強エピソード、ぜひ聞かせてください！