SEって、なぜか徹夜に強いよね？

夜中にメールしたら、即座に返信がきたり、朝出社したら寝袋にくるまって寝てたり。会社に泊まり込みでお仕事をすることが多いSEたちは、さぞかし徹夜に強いんだなと思われてたりして。そんなありがち勘違いをきたみりゅうじがぶったぎります！

（イラスト・文／きたみりゅうじ　総研スタッフ／宮みゆき）作成日：07.03.16

「ウチら脳みそで鉄骨担いでますからね～」とかなんとかいいながら、やたらと徹夜が取りざたされるSEの世界。つらい・きつい・泣けると三拍子そろってるかのごとく言われることの多いこの世界ではありますが、さて本当にそんな「泣ける徹夜」ばかりの世界なのか？　どうなんでしょう。果たしてSEさんって人たちときたら、誰も彼も徹夜に強くなきゃ、つとまんない仕事なの？　さてさて、それは以降の物語をご覧あれ。


基本的に徹夜というのは、本来やっちゃいけない手段なわけです。心身の健康は損なうし、そもそも決して効率のよい手段じゃない。だから、それをやらなきゃいけないケースに陥ったというのは、たいていがその時点で「既に負け」なんですよね。会社として負けなのかプロジェクトとして負けなのか個人として負けなのかは、その時々によるでしょうけども。　なので、適性として「徹夜に強くないと、つとまんない」という職場があったとしたら、その職場はその時点で負けなのです。なので「徹夜に強くないとつとまんない」なんてことはなく、「SEは徹夜に強い」わけでもない。むしろ「徹夜に強くないからこそ、そうならない手段を常に考え、予防策を張っている」人こそが、適性アリというにふさわしい。そんなふうに思います。　ただ、徹夜に強い弱いじゃなくて、つい徹夜しちゃうほどにプログラミングが楽しめちゃうというケースがあります。こっちなら間違いなく適性アリ。そういう人と、あーでもないこーでもないと夜通しガシガシ書いたりする仕事は、文化祭前夜みたいで結構楽しかったりするんですよね。

Dr.きたみりゅうじ

ソフトウェア開発会社にて約７年間、企業システムの営業・設計開発、Windows向けパッケージ商品の企画開発などに従事。現在は、フリーのイラストレーターおよびライターとして活躍中。SE時代の七転八倒を描いたコミックエッセイ『新卒はツラいよ！』『改訂版図解でよくわかるネットワークの重要用語解説100』が現在好評発売中。

http://www.kitajirushi.jp/

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宮みゆき（総研スタッフ）からのメッセージ

徹夜は得意でも好きでもない私ですが、最近ちょっと徹夜続きかも……。ということで、「すでに負け」な私。徹夜にならないための予防線の張り方がヘタなのだと反省するばかりです。でも、おうちで人気ドラマやバラエティを見ながらのんびり過ごす夜を夢見たりして。まあ、楽しいと思う仕事ならしょうがないななんて思ったりもしている今日このごろです。