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応募書類はどうアピールする?面接交渉のコツは? 転職で年収アップを狙え!大作戦/レジュメ・面接編
活況が続いているエンジニア転職市場。人材不足でエンジニア売り手市場の今こそ、年収アップ転職のチャンスだ。では、年収アップ転職を実現するにはどんな工夫をすればいいのか。転職アドバイザーの声をもとに探ってみよう。
(取材・文/伊藤理子 総研スタッフ/宮みゆき イラストレーター/さとうただし)作成日:07.02.06
Part1 エンジニア採用ニーズ拡大で「年収アップ転職」のチャンス到来!
大手企業が本格始動! 年収アップ転職に追い風
 2006年から続いているエンジニアの採用ニーズがさらに拡大している。人材紹介会社のリクルートエージェントが扱う中途採用求人数は、2006年から前年同期比で30%アップのペースが続いている。果たして2007年はどうなのだろうか?
 キャリアアドバイザーである江川理絵氏にたずねてみた。
「IT業界の求人ニーズは今もうなぎのぼりですね。どの企業も2007年の中途採用予定人数をたずねると、2ケタは当たり前。3ケタは採りたいとする企業もあるほどで、需要逼迫状態は今年も続きそうです」(江川氏)

 エンジニアの売り手市場が進めば、「年収アップ転職」のチャンスも拡大する。優秀な人材を一人でも多く確保するために、給与額を上積みする企業も増えるからだ。また、給与テーブルの水準が比較的高い大手企業が大量採用に動き始めたことも、追い風になっている。
「特に、20代半ばから後半の人は狙い目です。次世代システムへの対応として、新しい技術をどんどん習得できる若手エンジニアに注目が集まっているので、給与面でも優遇される可能性が高いでしょう」(江川氏)

 注目されるのは、大手企業の動きだ。従来、大手は応募者の大学名や出身会社を重視する傾向があったが、人材需要の逼迫感から、ポテンシャル重視に切り替える企業が増えているという。大手企業に転職し、給与アップを実現するチャンスが広がっている。
「二次請け会社出身の方も、技術力があれば問題ないとする大手企業も増えています。『中小企業出身だから大手に応募するなんて気が引ける』という登録者は多いですが、積極的にチャレンジして欲しいですね」(江川氏)
江川理絵氏
株式会社リクルートエージェント
第二ビジネスユニット
ITカスタマーマーケット
2グループ グループマネジャー
江川理絵氏
年収アップを狙って動くエンジニアが続々
 Tech総研編集部でも、2004年から2007年にかけて転職したエンジニア300人にアンケートを行った結果、6割以上が「転職で年収がアップした」と答えている。
また、転職理由として「働きに見合った分がもらえなかったから」(27歳/システム開発)「長く勤めていても給与が上がらなかったので、条件のいいところに移りたかった」(34歳/半導体設計)と、「会社からの評価や給与が上がらない、下がった」を挙げる人も多かった。
エンジニアの約半数が「転職後の給与に満足」
 転職後の給与について、「とても満足」「やや満足」している人は47%と、半数近くの人が満足と答えている。「まあまあ」との声も入れると、76%。8割近い人が、給与面に不満のない転職を実現していることになる。
「年収アップとスキルアップ両方が希望どおりとなった」(29歳/機械設計)「自由に仕事をやらせてもらえるようになったうえ、年収も上がった」(34歳/サービスエンジニア)「転職したことで給与、人間関係、仕事内容いずれに対しても何の不満もなくなった」(27歳/コンサルタント)など、「今が給与アップ転職のチャンス」との状況を裏付ける声が多い。
とはいえ、「エンジニアであれば誰でも給与が上がる」というわけではない。自身の経験やスキルが十分に生かせる会社を選び、かつこれまでの経歴を上手にアピールすることではじめて年収アップが実現できるもの。次で紹介するノウハウをぜひ参考にしていただきたい。
転職で年収はどう変わった?
転職後の年収満足度は?
年収が上がる企業の見極め方とは?
大手、ベンチャーが狙い目。従業員一人当たり売上高に注目
 いくら売り手市場とはいえ、すべての企業がいきなり厚待遇で迎えてくれるわけではない。では、「給与が上がる企業」とはどんな企業だろうか?
「まず企業規模からいえば、大手はもちろんですが、ベンチャー企業も狙い目です。大手は給与テーブルがあるためいきなり大幅に上がっていくというケースは少ないと思いますが、全体的に高めです。また、独自の強みをもつ成長中のベンチャーで、実力主義をうたっているところであれば、成果を挙げればそれだけ給与に跳ね返ってきます。給与テーブルが固定していない企業が多いので、入社前の給与交渉にもフレキシブルに対応してくれる可能性があります」(江川氏)

 企業の経営指標を見るのも有効な方法だ。
「さまざまな指標がありますが、例えば『従業員一人当たり売上高』を見ると、一人当たりどれぐらい稼いでいるかがわかります。今の会社と比較して、志望企業の売上高のほうが多ければ、給与に還元される可能性も高いといえます。従業員の給与例も要注目ですが、平均額ではなく、活躍している社員の例である場合が多い。受給可能額の上限と考えたほうが堅実です」(江川氏)

 知人や友人からの情報や、ネットのクチコミサイトや個人のブログを参考にするエンジニアも多いが、情報が偏る可能性も高い。いずれにせよひとつの情報だけをうのみにしないこと。かならず複数の情報をもとに、総合的に志望企業の判断をしよう。
転職先企業を決めた理由は?
Part3 転職で年収アップが狙える「レジュメの書き方・面接ノウハウ」
応募書類ではどんなことをアピールするべき?
経験を具体的に示し「価値ある人材」とアピールする
企業がいちばん初めに目にするのが応募書類。この段階で「給与を上積みしても欲しい人材」と思わせておきたい。 「職務経歴は、どれぐらいの規模のどんな業務に、どんな役割でかかわったのか、わかりやすくまとめましょう。自己PR部分も簡潔に。ただ長いだけの自己PRは読まれないうえに、文書作成能力が低いと見なされ逆効果。センテンスごとに分けるなど、読みやすくする工夫をすること」(江川氏)
職務経歴書見本
■経歴概要
株式会社かもめエレクトロニクス(200*年4月〜現在)
事業内容:AV機器などの開発、製造、販売
設立:1982年、売上高:865億5000万円、従業員数:258人

200*年7月 デジタルオーディオ事業部 第1開発部 配属
200*年4月 モバイル事業部 第2開発部 配属
■経歴概要
■自己PR
株式会社かもめエレクトロニクスにおいて、映像機器、通信機器など大規模なソフトウェア設計開発を担当してきました。組み込みOSを用いての一連のソフトウエア開発の経験を積み仕様作成などシステム全体の開発に一から携わるようになりました。
現在携わっているプロジェクトでは、16人を率いるチームリーダーとなり、プロジェクト全体の進捗状況を見極めつつ、メンバーの育成、管理も手掛けています。納期や予算などについて営業部署をはじめとする関連部署との折衝も任されるようになり、プロジェクトを率いる責任の大きさとやりがいを感じております。
このように、着実に経験を積み重ねながら、スキルアップを実現してきました。今後、新しいフィールドにおいて更なる研鑽を積んでいきたいと考えております。
 
転職エンジニアのアドバイス
職務経歴書に説得力をもたせるために、「自分の能力をちゃんと把握している」ということをアピールしました。そこで、「業界」や「ビジネス」というくくりの中で、自分がいまどのポジションにいるのかを冷静に分析し、その上で、その会社で実現したい将来のビジョンについてを職務経歴を書きました。(コンサルタント/31歳)
人材コンサルタントから「大手企業はまず人事部が職務経歴書をチェックするので、技術にあまり詳しくない人にもわかるように書いてください」と言われました。そこで、担当業務をできるだけわかりやすくするため、「このプロジェクトでこういう問題をこのように解決した」という具体的なエピソードも盛り込みました。
(システム開発/31歳)
業務内容をただ成功事例だけではなく、失敗事例とそのトラブルシューティングなどを見てもらえるように詳細に記述しました。面接では、成功事例よりも失敗事例での対応力のほうが買われたらしく、評価が高かったようです。おかげで5人のソフトハウスから世界的ITベンダーにスベリ込めました。(システム開発/30歳)
面接の場でどう交渉すればいい?
希望額を伝える際は、正当な理由も付けること
 希望給与額は、企業側から聞いてくる場合がほとんど。一次面接など、選考の早い段階では、現在の年収プラスアルファが希望と、多少ぼかして伝えるのがベスト。最終面接の後など条件交渉の場面では、希望額を正直に伝えてもいいですが、その額を希望する正当な理由も話すべきですね。 
自身のスキル・キャリアを具体的に伝えよう
 希望がかないやすい環境ではあるが、希望額を支給するだけのスキルがあるか、裏付けが取れなければ交渉は進まない。「現在の年収は○万円ですが、4月に昇給すれば○万円になる予定です。昨年は50人規模のPLを任され、成功に導いたことも評価していただければと思います」など、具体的な理由を述べましょう。
経験、職務について質問し年収イメージを量る
 また、求人広告などに載っている社員の給与例を参考に、逆質問してみるのもひとつの方法だ。例えば、「プロジェクトリーダー/年収600万円」などと記してあるならば、「御社ではどれぐらいの経験を積んだ方にプロジェクトリーダーを任せるのですか?」と質問すれば、その答えと自身の経験を照らし合わせて、入社後の年収イメージを量ることができます。
 
アンケートの声
前職とほぼ同じ業務なので、現場での評価をアピールしたうえで、前職の年収よりも上げてほしいと伝えた。(42歳/制御系開発)
給与の話を前面には出さず、まずは技術や仕事の進め方、意欲をアピールした。
(36歳/サービスエンジニア)
実績を挙げて自分の能力をアピールし、希望額を獲得した。(30歳/回路・システム設計)
小さい会社だったので、前職をわずかに上回る程度の年収で納得したが、『入社後に実績を出したらそれに見合うだけの年収がほしい』と伝えた。(32歳/システム開発)
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宮みゆき(総研スタッフ)からのメッセージ 宮みゆき(総研スタッフ)からのメッセージ
最近、私の周りでも転職をする知人・友人のエンジニアたちが増えてきました。「もっとスキルを身につけたいから」「もっと上流工程の仕事をしたいから」など、理由はさまざまですが、やはりどうせ転職するなら年収アップも狙いたいところ。次回は実際に年収アップ転職を果たしたエンジニアたちの体験談をもとに、さらに詳しい年収アップ術を探っていきます。お楽しみに!

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