トリオ(※10)
トリオ商事株式会社。現在の株式会社ケンウッド。家庭用オーディオ機器やカーナビなどが有名だが、かつてはラジオ受信機なども製造、そして現在も無線通信機器のメーカーである。MP3プレイヤーにも参入をしている。
TS-520(※11)
トリオのオールバンドSSBトランシーバー。TS-520Dの発売年が1973年で、アマチュア無線ブームのころに目にした人も多い。年々モデルチェンジが行われ、愛され続けた。人気の品だったため、今も取引されることがあり、「名機」と呼ぶ人も多い。
TS-830(※12)
トリオのHFSSB/CWトランシーバー。1980年ころの発売。100WのTS-830Sが当時18万円だった。前年に発売されたTS-820も人気で、それに付加価値をつけて、安くしたものだが、デザインは820のほうが好きという人もいる。
八重洲(※13)
八重洲無線株式会社。現在の株式会社バーテックススタンダード。現在は、目黒区に本社を持つが、かつてはその名のとおり中央区八重洲に本社があった。日本の無線通信機器メーカーで、業務用無線、船舶、航空、アマチュア無線機器などを製造している。
FT101(※14)
ワンノーワンと呼ぶ人もいる八重洲無線が1970年から発売したシリーズ。FT101B、FT101E、FT101Zと10年近くヒットが続いた。数万台といわれる記録的な生産台数を誇った。トランジスタが使われており、外観も回路構成も斬新で、日本のみならず、アメリカでも普及した。
コンテスト(※15)
参加者が規定時間内により多くのアマチュア無線家と交信するのを競うもの。通常、国内で行われるコンテストは24時間で、交信局数×交信地域数を得点とするものが多い。世界的な規模のものから、小さなものまで大小たくさんのコンテストがある。
パーソナル無線(※16)
マルチチャネルアクセス無線技術を使用した簡易無線の一つで、無資格で使用可能な無線局だが、無線局の開局申請・無線局免許状交付は必要。900MHz付近の周波数を利用するもので、空中線電力は5Wと当時の電話級の10Wと比べてもそん色がなく、無資格で使えるもので最も電力が大きかった。
CB無線(※17)
市民ラジオの無線局・市民バンドとも呼ばれるもので、大型トラックの運転手を中心に1970年代にブームとなった。27MHz前後の周波数を使用し、空中戦電力は0.5W以下で、無線従事者免許は不要だが、開局申請・免許状の交付を受け、運用し、愛好者同士の交信を楽しむ人もいた。パーソナル無線はFMだが、こちらはAMである。
雑誌(※18)
アマチュア無線に関する記事は、ラジオ雑誌はもちろん、電子工作の雑誌などにも載っており、ブームの時代には多くの雑誌がアマチュア無線について取り上げていた。その中でもCQ出版株式会社の出している『CQ ham radio』は愛読するアマチュア無線家が多い。
電信級(※19)
第三級アマチュア無線技士のこと。かつては第三級以上はモールス信号解読技能試験があったが、2005年10月から廃止され、筆記設問に変わった。入門級である第四級がノーコード・ライセンスと言われていたのは、モールスの試験がなかったためであるが、モールス符号が廃止され、その重要度が低下したことから、海外でも日本と同様にノーコード・ライセンスが導入される動きが広がっている。
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