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転職活動をしている世の中のエンジニアは、どのようなサービスを使って転職しているのだろうか?まずはデータから、エンジニアの求人サービスの利用状況について見ていこう。 Tech総研では2006年6月に、25〜44歳までのエンジニア1000名を対象に、「求人サービスに関する実態調査」を行った。転職活動をする際は、“情報収集段階”“比較検討段階”など、いくつかのフェーズがあるが、今回ご紹介するデータは“応募段階(応募を行う段階)”で利用した情報源を、複数回答で答えてもらった。 トップは転職情報サイト、次に人材斡旋が続く。やはり転職活動で必須となるのは転職情報サイトのチェックということだろう。それでは次の項で上位3位までのサービスと、意外な健闘を見せた転職イベントについて、編集部の独断と偏見で、遠慮なくメリットとデメリットを紹介していこうと思う。 |
転職情報サイトは、常に新しい求人情報を掲載しており、また職種別、業界別のエンジニア特集があるため、転職活動をするときには必携の情報源だ。転職情報サイトには大きく分けて二つある。企業が掲載している求人広告を見たユーザが直接、もしくはサイトを経由して応募する「直接応募」と、ユーザがあらかじめ自分の履歴書や職務経歴書にあたる情報をサイトに登録しておき、企業が登録情報を元にユーザに求人オファーを送る「スカウトサービス」だ。 この二つは使い方が大きく異なるため、以下では「直接応募」と「スカウトサービス」に分けてご紹介していく。 |
求人情報は鮮度が命。新着求人メールに登録しておくと、新着の求人情報がメールで送られてくる。いますぐにでも転職したい人は必ず登録し、新着の求人情報をチェックしておこう。 また、サイト内の膨大な情報量の中から、自分に合う企業を探し、内容を読み込むのは非常に大変。Webならではの検索方法を駆使して、効率よく自分の欲しい情報だけを手に入れよう。リクナビNEXTでは、職種や勤務地だけでなく、「キーワード」「新着・更新」「未経験者歓迎」「業種」「雇用形態」「募集年齢」「年収例」「従業員数」「設立」「経験・スキル」などいろいろな条件で求人を検索することができる。特に、エンジニアには必須条件である「言語」が選択できるのは見逃せない。他にも“CRM”“ワークフロー管理”など詳しい技術領域を選択することもできるので、膨大な求人情報からピンポイントで必要な情報だけを探しあてることができる。 また、おススメの使い方として自分の譲れないこだわりの条件を選択して条件登録しておけば、次回チェックしたときも再度登録する必要がないため、簡単に自分に合った求人情報を探すことができる。また、登録した内容で新着求人メールの設定をしておくと、希望条件の新着求人情報が届けられる。 |
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人材斡旋サービスは、CAと呼ばれる専門のキャリアアドバイザーが、企業と個人の間に立って、企業選びから給与、スケジュール調整など転職までのサポートを行ってくれるサービス。個人の希望はCAがきめ細かくヒアリングし、キャリアプランについてもアドバイスをしてくれる。また、CAとの面談をしなくても、Webサイト上で登録すると無料で査定をしてくれるサービスを行っているところも。情報収集の一環としてぜひ利用してみよう。 |
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転職情報誌には大きく分けて、「B-ing」などコンビニや書店で販売している有料の情報誌と、「タウンワーク」など駅の構内や街頭のラックに置かれているエリア特化型のフリーペーパーがある。また、有料の情報誌には、エンジニアに特化しているものも。これらの転職情報誌は、販売、営業職の求人は数多く掲載されているが、転職情報サイトや人材斡旋サービスと比較すると、エンジニアの求人数はそれほど多くない傾向にある。求人の内容としては、初心者OKなど異業種からの転職を受け入れている企業や、契約社員、アルバイトなど非正社員の求人が多いのが特徴。 |
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企業がブースを出展し、参加者が直接自分の聞きたいことを聞ける転職イベント。エンジニアに特化したイベントも数多く、また大手企業から中小規模の企業まで幅広く出展しているため、情報収集の場にはもってこいだ。企業ブースには人事担当者とともに現場のエンジニアも待機しているため、職場の雰囲気や詳しい業務内容など、生でしか聞けない話を教えてもらうことができる。また、キャリア診断や面接力向上セミナーなども充実しているため、休日1日使えば転職にまつわるさまざまな知識が身につけられる。 |
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転職しようと思ったときに、100%満足のいく、自分が希望したとおりの求人というのは残念ながらほとんどない。「給料はいいが、場所が遠い」とか、「仕事の内容はいいけど会社の規模が」など、希望条件を挙げたらキリがないからだ。また、当たり前だが、求人というのは埋まってしまえばそこに後から入ることはできない。気になる求人に応募するかどうか悩んでいると、内定はどんどん決まっていってしまう。そうならないためにも、最初に自分の希望条件の優先順位をつけておくことが重要だ。給料を取るのか、仕事の内容を取るのか、場所を取るのか。いくつか譲れない希望条件を挙げたら、それ以外は優先順位を下げ、譲れない条件を持っている企業の求人情報にアタックしていこう。これは、複数の企業で内定が出たときの企業選びにも有効な方法。自分が仕事をするうえでいちばん大切な条件を、常に意識しておこう。 |
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