SEって、仕事中にボケーっとサボってること多いよね？


	「SEはPCに向かって仕事するだけ」。そんな印象が強いせいか、手も動かさずに考え事をしていると、周囲にはサボってると思われがち。でも実は、バグやら、システム構築のことやらで、頭の中はフル回転中なのに！そんな悲しい勘違いを、Dr.きたみりゅうじが考察します。（イラスト・文／きたみりゅうじ　総研スタッフ／宮みゆき）作成日：06.04.12

　SEといえば「激務」とはよく言われることですが、社内においてはそれと正反対のことを言われたりもすることもあるんです。「よくサボってるよね」なんつって。
　喫煙室でボケーっと遠いお空を見るアノ人。手を休めたままみじんも動かず目を閉じているアノ人。ほかにも似たような人はちらほらオフィスに散見することでしょう。
　そんなサボってる暇があるんだったら、とっとと仕事を片付けりゃいいじゃん、なんて思いますか？　さてさて、それは以降の物語をご覧あれ。


いやいやほんとにね、煙草でも吸いながらボーっと考え事をしてたりすると、「なんだよ！まだ余裕あんじゃん」とか思われたりするんですからシャレになりません。内実は頭の中のハツカネズミが、オーバーヒートでヒーヒー泣きわめいていたりするんですが、そんなん、外からは見えないですもんね。　一見忙しそうにキーボードをズダダンとたたいているときなんてのは、気持ちもノッてるし仕事は進むしで、さして苦しくはないものです。というか、楽しい。やはり何が苦しいかといえば、こうしてじっと考え込んだまま先へ進めないとき。そして「これでイケる！」という確信が得られないまま、出口を求めてさまよっているときです。産みの苦しみって奴ですね。　とはいえわからん人には本当にわからんようなので、それを嘆いていても始まりません。せめて眉間にしわを寄せて、う～ん、う～んとうなってあげる程度のわかりやすいアピールは、こちらもしてあげようではないですか。　昔イッキ飲みがはやっていたころ、酔いが顔に出ない私は、いつまでも飲まされて苦しい思いをするのが定番でした。あれと同じです。顔に出しといてやれば、世の中ちょっとはやさしくなると思うのです。

Dr.きたみりゅうじ

ソフトウェア開発会社にて約７年間、企業システムの営業・設計開発、Windows向けパッケージ商品の企画開発などに従事。現在は、フリーのイラストレーターおよびライターとして活躍中。SE時代の七転八倒を描いたコミックエッセイ『新卒はツラいよ！』、『改訂版図解でよくわかるネットワークの重要用語解説100』が現在好評発売中。

http://www.kitajirushi.jp/

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宮みゆき(総研スタッフ)からのメッセージ

私も、いつもスラスラと企画や原稿が書けるほうではないので、今回の話はとても共感できます。もうすぐ入稿だというときに、いい言葉が浮かんでこなくて、急いでもない簡単な仕事をやったり、隣の編集部に遊びに行ったり、ネットをボーッと見たりなんかすることがよくあります。一度、やり出したらあっという間だったりするんですけどね（笑）。皆さんはバグが出ちゃったり、行き詰まったときとかは、どうやって迷路を脱していますか？