企業が「キャリアプラン」で判断しようとするのは、その人の志向性や仕事に対する意欲である。
例えばある人材がもつ経験やスキルが、その会社で募集する職種で要求されるものとピッタリ合致したとする。しかし、その会社は将来、その人材にプロジェクトマネジャーとして活躍してもらいたいと思っているが、本人は技術者として現場で専門スキルを磨いていきたいと考えている……。
こんな場合、いくら「これまで」の経験やスキルがピッタリでも、本人が希望するキャリアパスを用意することはできないし、無理やりそのポジションに据え付けても仕事への意欲をそぐ結果になってしまう。つまり、会社とその人材が描く将来が、ある程度一致していることが望ましい。
また、登録ページを介して過去だけを見ていても、その人の人となりは見えにくい。一方、採用においては、入社後成果を挙げるのに必要な、向上心や前向きな仕事への取り組み姿勢、チャレンジ精神といったヒューマンスキルも重視する傾向がある。もちろん、会ってみなければわからないものの、求職者から応募がある場合は仕事に対する意欲が高いと判断できるが、企業側から声を掛ける「
リクナビNEXTスカウト」では、仕事に対するスタンスもその会社が求めるものに近いものをもち、その会社の仕事に意欲的に取り組んでくれそうな人を採用したいというのが、企業の本音なのである。
登録者側の立場から考えても、過去の経験だけでなく、将来にわたるキャリアパスまで自分に合う企業からオファーが欲しければ、キャリアプランを明確に書いたほうがいいし、また、仕事に対する意欲などを明確に書いたほうが、間違いなく企業から声はかかりやすい。「とはいえ、どういうふうに書いたらいいかわからない」という人に向けて、この後、キャリアプランの書き方をアドバイスしていこう。