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ラブリィ洋子の技術deデート☆第1回お台場日本科学未来舘ほか 超電導やエージェント技術を使った未来生活を体感♪
エンジニアのみなさん、私をデートに連れて行って──っと、エンジニアも技術も大好きなラブリィ洋子が、総研スタッフになってからずっと、温め続けてきた新企画がついに実現。ハラハラ、ドキドキ連続の第1回目のデートは、果たしてどんな展開になったのでしょうか。
(総研スタッフ/関洋子) 作成日:05.07.27
「エンジニアだからって、デートで何か“特別”なことをするわけじゃない。だけど、きっとエンジニアならではの、デートスポットの楽しみ方もあるはず。という仮説を基に始めた本企画。実は2000年の国勢調査によるとエンジニア(専門的・技術的職業従事者)人口は、全就労者の13.5%。その少ない肩に技術立国日本の未来はかかっている。そんな日本の期待を担う彼らと、「プライベートな一日を過ごしてみたい」と、自ら彼女役を志願したラブリィ洋子。その素顔とは……。
ラブリィ洋子ってだれ??
小さいころから兄の影響を受け、実験好き。教育大学で心理学を専攻し、さまざまな心理実験を行う。就職は化学系企業。技術開発室に配属され、実験器具に囲まれる。その後、編集者に転身し、総研スタッフに。「技術」という言葉に惹かれる。
好きなエンジニアのタイプ:難しいことでもやさしく教えてくれる人
好きな食べ物:桃、びわ
ラブリィ洋子

第1回目のデートは未来生活を体感!?
第1回目の記念すべきデートは、新橋駅で待ち合わせ。本日のデートするエンジニアのお相手と考えてくれたデートプランを紹介しよう。
本日の彼氏 卓也さん(仮名・28歳)
情報系企業の社内SE。大学工学部を卒業し、大手メーカー系システム子会社に就職。2年前、自分の能力を100%生かせる職場を求め、現在の会社に転職。忙しくも充実した毎日を送る。仕事もプライベートも手を抜かない完ぺき主義。
卓也さん
本日のデートプラン
「技術を2人で見るだけではなく、触れたりすることこそ、お互いを身近に感じられるようになるのではと考え、体験できるスポットを中心に選びました。それに普段のプライベートではなかなか見せられない自分の得意な分野に、彼女を引き込めるので、頼りがいのあるところも見せられますから。お台場の中でも結構、穴場的なところなので、ゆっくりと彼女と向き合うこともできると思いました」
日本科学未来館の超電導に、未来のマイカー通勤をイメージ
 ということでお互い自己紹介し、新橋からゆりかもめに乗って、最初に訪れたスポットは日本科学未来館。宇宙飛行士の毛利衛氏が館長を務めており、「ASIMO」(HONDAの二足歩行ロボット)や「しんかい65000」(有人潜水調査船)などの展示のほか、さまざまな先端技術が体験できる施設だ。3階の「技術革新と未来」フロアを見学。訪れたときちょうど、超伝導の実験デモを披露していた。
卓也:  超伝導体物質を液体窒素でマイナス200度に冷却して、レールの上を走らせているんだ。すごいよね。ほら、ちゃんと浮いているし、傾けても落ちない。
洋子:  ホント♪ 超伝導体物質? すごいスピード。
卓也:  これ、家にほしいな。ずっと眺めていてもきっと飽きない。
洋子:  でもマイナス200度にするのが大変でしょ。液体窒素って危ないでしょ。
卓也:  そうそう、気化すると体積が約650倍になって換気しないと酸欠に……って。大丈夫、家に置くのは本気じゃないから(笑)。ほぼ90度に傾けても、超伝導体はちゃんとレールの上を走っている。この技術が実現したら、マンガでよく見るような立体的な道路ができるはず。ぼくたちもパーソナリティリニアモーターカーに乗って通勤、っていう時代がくるかもね。
洋子:  なんだか、そういうのを聞くと、通勤も楽しそう。
卓也:  2人で一緒に通勤するのもいいよね。
日本科学未来館
場所:ゆりかもめ「船の科学館」駅から徒歩5分
入場料:500円
概要:最先端の科学技術に関する情報の発信と人の交流のための拠点として設立。参加体験型の展示のほか、先端技術に関する各種セミナーやイベントが開催されている。
卓也「洋子さん、これを家に置いて、二人でずっと眺めるのもいいと思わない?」
洋子「新婚旅行が“宇宙”っていう風になるには、あと何年ぐらいかかるのかな〜?」
洋子「卓也さん、やり方がわからないから、ちょっとやってみて」
2010年のリビングは2人きりの映画館になる!?
卓也「ほら、触らなくても、こうするとスピーカーの調節ができるんだよ。すごいよね」
洋子「あっ、魚が集まってきた。この魚はどんな情報を持っているのか、卓也さん、クリックしてみようよ」
ネットワークシステムの技術解説を真剣に読む卓也さん。数分間(?)熟読していたような……。
 次に向かったのは、パナソニックセンター東京。松下グループの「ユビキタスネットワーク社会の実現」「地球環境との共存」への取り組みが体験できる施設だ。ここでまず訪れたのが、「FUTURE」コーナー。ここでは2010年のリビングダイニングを提案している。展示されているのはデジタルウォールとインテリジェントテーブル。前者は双方向型の次世代のテレビで、メールのやり取りや部屋の模様替え、ステレオ操作も壁に触れるだけ。後者はモニター画面で照明やエアコン、セキュリティの制御、家族のスケジュール管理を行う、近未来のダイニングテーブルだ。
卓也:  赤外線センサーだから、タッチしなくても操作できるよ。これでオーケストラなんて聴くとコンサート会場に行かなくてもいいよね。
洋子:  確かに壁が一面画面になるのは大迫力だけど、なんだか……。
卓也:  壁は情報のプラットフォームと位置づけると、いろいろな使われ方が考えられるよ。例えば興味のある求人広告のお知らせが届いて、タッチするとキャリアアドバイザーが現れるなんてことも、RSSという技術を使えば実現できそうだし。大画面でDVDを見れば、2人きりの映画館だよ。本当に普及するかどうかは?だけど、実現するときっと楽しいよ。
洋子:  確かに。ダイニングテーブルに魚が泳いでいるのも癒されていいよね。2人きりで映画見て、食事はこのテーブル……。素敵なディナーを作ってくれる装置があるともっといいよね(笑)。あっ、ディスプレイにワインをこぼしちゃったら、大変か!! 2010年が楽しみになってきちゃった♪
パナソニックセンター東京
場所:ゆりかもめ 「有明」駅から徒歩3分
入場料:無料
概要:1階はユビキタス時代に向けて夢ある暮らしを実現する製品の展示、2階は環境技術やユニバーサルデザインの研究などに関する展示で構成されている。
狭い空間に2人きり!e-comライドでの未来のドライブデートを実感
 パナソニックセンターのカフェ「E-FEEL」で少し休憩した後、「MEGA WEB」を訪れた私たち。ここはトヨタ自動車のニューモデルからF1カー、福祉車両のほか、1950〜70年代の世界のヒストリックカーを展示するほか、試乗もできる。館内を散策した後、「デートはやっぱりドライブでしょ!」ってことで、各パビリオンを結ぶコースを走る2人乗り小型EVコミューター「e-com」に乗車し、未来の車を一足先に体験することにした。小型というだけあって、かなり小さい。2人の距離も急接近!?するポイントだ。
洋子:  スピードは最高でも16km/hなんだね。のんびり走るんだ。スピード出なくても、ゆっくり話もできるし、楽しい。
卓也:  車幅が狭いから、スピードが出せないだけだよ(笑)。でも、これが普及するといいと思わない?
洋子:  電気自動車は環境にやさしいから?
卓也:  そうそう、排出ガスは出ないし、振動・騒音などもかなり抑えられる。小型だから渋滞の緩和や駐車場不足も解消できる。東京のような都市部で使うにはいいと思うよ。ぼくは通勤に使いたいな。
洋子:  えっ、通勤?
卓也:  だって寝ていても目的地に連れて行ってくれるから。
洋子:  さっきのインテリジェントテーブルのスケジュールを管理するエージェント機能と組み合わせれば、たとえ出張でも目的地を入力することなく、連れて行ってくれるとか? でもこれっていやじゃない?
卓也:  いやかも(笑)。やっぱりデートに使うのがいいかな。2人きりの超密室空間がつくれるし、一緒に景色も楽しめるしね。
洋子:  そうだよ。
MEGA WEB
場所:ゆりかもめ 「青海」駅から直結
入場料:無料(e-comライドは200円)
概要:トヨタの最新車種の展示はもちろん、ユニバーサルデザインに関する研究成果や1950〜70年代を中心とした世界の車が見られる。
卓也「どっちが運転席に乗る?」洋子「卓也さん♪
ハイブリッドの技術解説を読む卓也さん。その後、ちゃんと説明してくれました。
洋子「私、結構、F1好き。今年はルノーが強いよね。あっ、これはTOYOTAだった(笑)」
ディナーを食べて、デート終了
 デートの締めはディナー。今日は欲張って3つのスポットを回ったので、おなかもぺこぺこ。そこでヴィーナスフォートにある、某中華料理店でお食事することにした。今日のデートを振り返りつつ、お互いのことを話し合った……。

 21時半、ゆりかもめで新橋に戻り、デートは終了した。
ディナーの最後はあまーいデザート。デートの締めくくりにぴったりでした。
今日のデートを振り返って
ラブリィ洋子“デート後のひとり言” 卓也さんの“デートを終えて”

卓也さんは無口だといっていましたが、いろいろなことを話してくれて、すごく楽しい一日を過ごせました。やっぱり、エンジニアだなって思ったのは、展示物に添えられている「技術解説」を必ず、真剣に読んでいたこと(上部写真参照)。そして自分だけが理解するのではなく、読み終えた後、必ず、やさしい言葉で教えてくれるんです。例えばパナソニックセンターで展示されていた家庭用燃料電池システムの前では、燃料電池の仕組みについて解説してくれたり、燃料電池がいかに環境によいかを語ってくれたり……。そういう気遣いがすごくうれしかったです。今回のようなスポットを巡ると楽しんだなって、改めて感じさせてくれるポイントとなりました。

エンジニアっぽいデートということで、今回のようなスポットを選んでみました。自分はもちろん、洋子さんも楽しんでくれたようで、こんなデートもイケる──と、手ごたえを感じました(笑)。今回のお台場デートを通して、数年後の近未来の生活を垣間見ることができました。テクノロジーが発達することによって、便利になり、忙しい日常にも少しは余裕ができて彼女と会う時間も、もっと増えるのかなと思う半面、人としてのアナログ的な価値も同時に尊重していくべきだ、と感じました。人間とテクノロジーが、うまく調和しながら、コラボレーションして、同時に環境への配慮も忘れずに、世の中を明るく豊かにすることができたら最高だと思う。それが僕らエンジニアの使命でもあるんじゃないかな。

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  関洋子(総研スタッフ)からのメッセージ  
関洋子(総研スタッフ)からメッセージ
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今回から始まった新連載、いかがですか? 私、関洋子がエンジニアとエンジニア心(?)にあふれたスポットを訪れます。みなさんの中で、ぜひ、「このスポットで模擬デートを展開してほしい」という意見があればお待ちしております。また、デートしてくれるエンジニアの方も募集しております(上記参照)。次回はどんなエンジニアがどんなデートを企画してくれるのでしょうか?
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