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Tech総研2周年記念SPECIAL 「職場の名言」シリーズDエンジニア的☆転職入社時に印象に残ったひと言大賞
Tech総研2周年を記念して、多くのエンジニアのみなさんから「職場の名言」を大募集。審査員ゲストに安田美沙子さんと松本隆博さんを迎え、仕事のシーンごと5部門に分けて白熱した審査を展開。最終回は「転職入社時に印象に残ったひと言」部門の発表です!
(取材・文/ハタジュン 総研スタッフ/山田モーキン イラスト/岡田丈)作成日:05.06.01
はじめに:「エンジニア的★職場の名言大賞」とは?
「エンジニアでよかった!」と心から思えるようなひと言を、下記の5部門に分けてエンジニアの方から応募を募り、合計400件の「名言」が寄せられました。
 今回は寄せられた5部門の「名言」を、5回の連載でご紹介していきます。
 第5回目は「転職入社時に印象に残ったひと言」部門から、相手の心をグっとつかむ名言を、事前の編集部内審査を経てノミネートされた40作品について3人の方に審査していただき、最終的にその中から部門賞を決定いたしました。
 そのときの審査模様とともに、部門賞を発表したいと思います。
「エンジニアの世界と同じハードな業界で活躍する立場から、共感できる名言を審査」(安田さん)
「時折ユニークなエピソードを交えながら、同じエンジニアとして実感できる名言を審査」(松本さん)
「エンジニアの成長やキャリアデザインに通じる名言を審査」(Tech総研編集長・前川)
「エンジニア的★職場の名言大賞」審査員  
・今回は芸能界に入ったころの苦労について語る 安田美沙子さん
・今回は会社とエンジニア個人との関係について熱く語る 松本隆博さん
・組織の中でのエンジニアのあり方について語る
  Tech総研編集長 前川タカオ
プロフィールはこちら
1.「ねぎらい・感謝のひと言」部門
2.「士気が高まったひと言」部門
3.「お叱りのひと言」部門
4.「説得・交渉のひと言」部門
5.「転職入社時に印象に残ったひと言」部門
転職して入社したときに、職場の上司や同僚となる方たちから言われた、印象に残っているひと言

その1:「転職入社時に印象に残ったひと言」部門審査 審査員の意外なエピソードも明らかに……
――   今回は「転職入社時に印象に残ったひと言」のノミネート作品から、そんな人生の節目の瞬間に言われた、忘れられないひと言を、審査員お三方がピックアップ! そのひと言がもつ奥深い魅力と存在感のあるエンジニア的名言をお届けします。
松本さんが“思わず身震いした”名言
名言No.2:「転職すること、この会社に入ること、それは君自身が選んだものだ。会社が決めたわけではない。転職してよかったと思えるように、利用できるものは大いに利用して頑張ってください。私も、君を利用させていただきますから」(32歳・システム開発)
松本:   最近の企業と人との関係って、まあ「利用」という言葉じゃないかもしれませんけど、こういう関係なんですよ。だからこの言葉を見たときは、「あ、来たな」と。今の企業と個人の関係を的確に言い表しているでしょ? 会社に入らせてもらったとか入ったじゃなくって、いかにここで学ぶか、自分の力を提供できるか。技術が身について自分のやりたいことが定まったら転職してもいいわけだし、それを引き留めるかどうかは会社の判断だし。まあ、一種の契約行為ですよね。

―― 時代の変化とともに、意識も変わりつつあるということでしょうか?

松本: うん、最初のころの会社ってこんな感じじゃなかったじゃないですか。昔の会社はね、とりあえず会社来たらエエやないか、っていう(笑)。

―― これって松本さんご自身の実際の経験の中での実感として、こういう風潮を感じますか?

松本: まさに今現在、そういう時代の流れ、変化を感じてますよ。ほら、だって最近は派遣社員とかかなり増えてきてるでしょ。これだって契約行為じゃないですか。これからもそうやって、どんどんこういったドライな関係が増えていくんだろうなって思います。
前川: つまりメリットをお互いに共有しようという意識ですよね。
松本: ああ、うん、そう、それですわ。
わかりやすい関係といえばわかりやすいですけどねぇ。互いの力を活用し合うというか。まあ時代ですね、コレは……。この言葉で今の世の中を思い知らされるというか、再確認するというか。そういった意味で選んでみたんですけど。
安田さんが“思わずグッときた”名言
名言No.3:「あなたの内定条件はひとつだけ。今の職場を円満に退職できることです」(24歳・メーカー系)
名言No.9:「まずは好きになれ。好きになれば、つらいことも頑張れる」(36歳・その他)
安田:   3番の「今の職場を円満に退職できること」っていう言葉がとてもイイな、と思ったんですね。初めて赴いた転職先にこういうことを言ってくれる人がいるっていうのは、心強いかなあ、と。なんだか保障をしてもらっているようでウレシイですよね。こんな職場にいけたら楽しいんじゃないかな、って。
それに、最初に退職って言葉が出ると、アレ?って思いますけど、「円満に退職してね」って言われると、「ああ、いい職場なのかなー」って思いますね。ずっとここにいていいんだよ、と言われているというか。
松本: あ、でもね、このエピソード見るとちょっと様子が違うみたいですよ。「前の会社を円満に退職してこっちにきなさい」という意味みたいですね。
安田:   あれ?そうなるとちょっと微妙にニュアンスが変わってきますね(笑)。

―― 前の職場と、これからの職場の間でごたごたしてたんですね、この方は。それを見て転職先の社長がこう言った、と。

松本: まあでも、いい言葉には違いありませんよ。どっちにしろこの社員の今後を考えて、きれいさっぱり清算して、気持ちを新たにしてから来いや、ということですからね。

―― じゃあ、もうひとつのほうを見てみましょうか。

安田: はい、もうひとつは9番です。「まずは好きになれ。好きになればつらいことも頑張れる」……これはどんな仕事にも当てはまる言葉だと思いますね。

―― 安田さんもこのお仕事を始めるようになって、迷うことはありました?

安田: 迷いはなかったんですけど、最初は何がなんだかまったくわからない状態でやってましたから……(笑)。でもやっぱり好きになると違いますよね。最初は苦手だったこと、わからなかったことも、理解をして好きになって、そうすると楽しくなってきて、すごく頑張れるようになるじゃないですか。

―― 自分で努力して、意識的に好きになろうと奮起したんですか?

安田: うーん、例えば私は、ものすごく人前に立つと緊張しちゃって、何もできなくなるほうだったんですよ。でも、ある時ふと、緊張してる自分を楽しむぐらいでやろう!と思ったことがあって、そしたら本当に楽しくなっちゃった(笑)。

  (一同、笑)

安田: やっぱり、気持ちのもちようですね。毎回毎回、それだけで何もかもが変わってきますから、気持ちを自分で高めたり、意識的にいい方向へもっていくのは大切なことだと思います。それが仕事にも反映されるのかな、って。
編集長・前川が“思わずジーンときた”名言
名言No.10:「朝起きられなかったら、とりあえず起きてみる。起きられたら歩ける。歩ければ会社に来ることができる。会社に来れば仕事はできます」(37歳・IT通信系)
松本: これ、ボクが最初に選んだ2番のひと言と、ちょっと対照的ですよね。こういう丁寧さというか人情って、今はあまり見られないでしょ。昔の会社みたいですよね。でも、それをわざわざ口に出して言うところが現代的というか。昔はコレ、多分観念としてだれもがもっていたことで、わざわざ口にはしなかったんじゃないかな。
前川:   うん。これはすごく象徴的な言葉だと思いますね。今の世代は自分がどうなっていくかわからない、っていう漠然とした不安があると思うんです。先が読みづらい世代、っていうのかな。多分ね、僕たちの若かった時代なんかよりも、何もかもがわかりにくいんですよ。
松本: うんうん。
前川: だから何をどう悩めばいいかもわからないんだと思うんですね。問題があったとしても、非常に見えにくくて複雑になっているから、どうやって対処すればいいのかも、どこに着目して悩み始めればいいかもわからない。混沌としているんです。僕らが考えている以上に。
安田: 確かに、そうかもしれないですね。
前川: で、そういった中で口にはしなくとも「何かを見つけなきゃ!」っていう気持ちで、追い詰められている人がいっぱいいる。

  (一同、深くうなずいて)

前川: だからこそね、噛み砕いて丁寧に導いてあげることはすごく大切なことだと思うんですよ。わかっている人間がね。基本的なことだし単純なことだけど、この言葉が意味するところは結局そこなんじゃないかな、と。
その2:いよいよ決定!「転職入社時に印象に残ったひと言」部門賞
 アンケートで寄せられた興味深い回答の中には、個人を支え激励する以上に、「時代」という奥深いものが見え隠れしていました。審査員を饒舌にさせた、強烈な印象を放ったひと言とは!
「転職入社時に印象に残ったひと言」部門賞No.2
「転職すること、この会社に入ること、それは君自身が選んだものだ。会社が決めたわけではない。転職してよかったと思えるように、利用できるものは大いに利用して頑張ってください。私も、君を利用させていただきますから」(32歳・システム開発)
エピソード
転職後、歓迎会の二次会で上司から言われた言葉です。ちなみに二次会の費用は、上司が「今日だけはタダにしてあげる」ということで負担してくれました。
イラスト
前川: 安田さんが選んだ3番もね、まあ、エピソードを見ると若干ニュアンスが違いますから、ちょっと選ぶまでには至らないんですけど、この言葉のみを見るとすごく共感できるというか。
松本:   んー……そうですよね。ま、どっちにしてもね、これはその、新社員を迎える社長の気持ちとしてはすごく責任感が感じられる言葉だと思いますよ。なかなかこうは言えないでしょう。
前川: 前の職場のことまでね。
松本: ごたごたして入ってきて、ずっとそれが引っかかってるのも、この新社員にとっては喜ばしいことじゃないでしょうし。もちろん会社にとってもね、トラブル抱えたまま入ってこられてもね。
安田: うーん、そうですね。
松本: ただボクはね、やっぱり部門賞にするならじっくり考えて、前に選んだ2番ですわ。
前川: あ、僕もです。僕がさっき選んだ10番も推したいところですけど、それ以前にこの2番が非常に気になる。なんといってもこの言葉の重みとともに、もうひとつの要素として「今の時代」というものを痛感させられますからね。

―― 松本さんは先ほど、互いを利用し合う関係、ドライな関係とおっしゃいましたが、ご自身はこういった両者の関係にどんな意見をおもちですか? 今と昔と、どちらがいいんでしょうね。

松本: んー……(腕組みをして)。
わからないです、コレは。コレばっかりはね。今はその関係に移り変わったその渦中ですから。この形がこれから世の中、企業、個人にどう影響していくのか、今後を見てみない限りはまだ。難しいですよ、ホントこれはね。どっちにしてもプラスもあってマイナスもあり。

―― うーん (一同、それぞれ考え込む)。

松本: 例えばこの言葉だと、もう最初っから相手を「信用してますからね」って暗黙のうちに言ってますよね。責任もってくださいよ、って。相手を認めてなおかつ責任をもたせようとしている。これを言われたほうは曖昧なままではこの職場にいられないじゃないですか。やる気は出ますよ。はっきりと自分の役割を認識させられるっていうのかな。立ち位置を明確にさせられるというか。
前川: うんうん。もう最初っから対等な関係、って感じですもんね。
松本: そういう意味ではプラス効果がありますけど、でも一方で、今ってお客さんが来ても「いらっしゃいませ」が言えないんですよ。いや、言わないんです、今のエンジニアたちはね。そういう人たちがすごく増えた。電話が鳴っても取らないし。そんなことよりも自分のこと、自分の仕事やってたほうがいいんです、効率上がりますからね。「電話取ってナンボくれんの?」って話やないですか。
契約みたいな形になると、結局そういうことが出てきてしまう。仕事をするのが第一で……だから、昔よりも効率は上がって会社にとっては願ったりなのかもしれないけど。
前川: ボクもね、この2番はすごくこう……今の世の中を象徴的に表しているかなという気がして。例えば、この言葉の前半部分もそうですよね。

―― 「転職すること、この会社に入ること、それは君自身が選んだものだ。会社が決めたわけではない」

前川: うん。これはね、「あなた自身で主体性をもて」と言っているんだと思うんですよ。やっぱり集団に属していると、個人の意思決定を忘れがちになるんですよね。集団って、うやむやにさせてしまう力をもっていますから。自己責任が希薄になるというか。  つまり会社への依存や甘えを切り離せ、ってことだと思うんですよね。個人としてのあり方を再認識させるっていうのかな。
安田: いろんな角度からいろんなことを考えさせられるひと言ですね。これしかないかな、これがいいですね。
前川: うん、これはぜひ選んでおきたい言葉ですよ。
松本: うん。そうですね。

―― それではこの部門の大賞は、皆さんの意見が一致したというところで、2番の言葉に決定しました。ありがとうございました!
おまけ:惜しくも審査漏れした、最終ノミネート作品6本を一挙ご紹介!
電気は目に見えないから難しいと思うけど、目に見えないから理屈が通る
(24歳・サービスエンジニア)
あなたが初めてなんですけどね(29歳・研究開発)
交流深めとけよ、すぐいなくなるんだからな(29歳・その他)
無知とは決して恥らうことではない、無知な君を成長させるのが私たちの仕事です
(28歳・サービス系)
大阪弁で、「口は災いの元、やぞ」(35歳・運用)
物事に失敗をしたとき、それを次に生かせるのが投資、生かせないのがコスト(37歳・SE)
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  山田モーキン(総研スタッフ)からのメッセージ  
山田モーキン (総研スタッフ)からのメッセージ
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今回の部門賞は、今の会社と個人との関係を深く考えさせられた、奥の深い名言でした。今まで5回にわたり数々の「名言」をご紹介してきましたが、皆さまの心に響いた言葉はありましたでしょうか? 今後も機会があれば、「まだ世に埋もれた名言」を紹介していきたいと思いますので、皆さまからのご応募、お待ちしております。
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