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愛知万博☆エンジニア人気スポットに編集部が突撃取材!A午後の突撃先は三井・東芝館のCG映像、接客ロボット、冷凍マンモスetc.
エンジニアの人気ランキング上位パビリオンをTech総研編集部が突撃取材する後編。来場者の顔を3Dスキャンして映画に登場させる三井・東芝館、ロボットが勢ぞろいのNEDOロボットステーション、冷凍マンモスなど、気になる技術を体験してきました。
(取材・文/総研スタッフ 宮みゆき 撮影/早川俊昭) 作成日:05.05.25
編集部メンバーも準主役で登場! 三井・東芝館
トヨタグループ館、日立グループ館、JR東海 超伝導リニア館に続いて、エンジニア読者代表の笹野さん、奈良さん、総研編集部メンバー澤田、宮が訪れたのは三井・東芝館。エンジニア人気ランキングは第6位。来場者全員が登場する映画を上映するシステムの画像処理など、エンジニアが気になる技術も満載!
来場者が映像中に登場、演技するアトラクション「フューチャーキャストシステム」。まずは、プレショールームに誘導され、3次元スキャニングで顔の立体形状が計測される。

この正面画像と立体形状は、鼻の高さや頬の膨らみなど個人の特徴を反映するもので、本人そっくりのCGキャラクターを生成する重要な情報となるそう。

撮影後、CGモデルの男女判定および年齢推定が自動的に行われ、配役が決定されていく。 どんな役で登場できるんだろう。待ち時間の期待が高まる。

準備ができたところで、メインシアターでいよいよ上映。
ストーリー映像とリアルタイムでCG合成された登場人物の映像がブレンドされて、スクリーンに映し出される。
映画そっちのけで自分の顔を探してしまうため、ストーリーはあまり頭に入らない。
あっ、奈良さん、澤田が主役級で登場。思わず歓声を上げてしまった。  でも、なんで私は出てないの? ああ、残念……。
そんなショックを隠しつつ、広報の中尾さんに取材、取材。

宮:  来場者全員が登場するシステムの画像処理能力について教えてください。
中尾:  既存グラフィックスシステムを並列処理系として構成し、N-1倍の画像処理能力を与えています(N=処理ノード数)。今回は、Pentium4(3.2GHz)+GeForce5900UltraのPCの3倍以上の処理能力を必要としていますが、安定した上映を考えると、4倍以上の処理能力が必要。長期運用を考えると冗長性をもたせた現在の8ノード構成が最適ですね。

宮:  表情を変化させる仕組みはどうなっているのですか?
中尾:  顔の表情変形は、ごく一般的なモーフィング。モーフターゲットは34個と、リアルタイムグラフィックスとしては多い方ですね。実際のモーフィング処理は、CPU上で行っています。

宮:  データの転送速度はどのくらいですか?
中尾:  基本的なネットワーク機能はギガビットイーサネットですが、一部スキャナー周りは100Base-TXのネットワーク機能を使用しています。レンダリングシステムでは、62MB/s近い通信速度。最終的にはほかの処理とのバランスで、44MB/s程度で通信を行っています。
3次元スキャンで顔の立体形状計測
男女判定や年齢推定から配役決定
リアルタイムでCG合成され画面に登場
加山雄三の横に澤田も登場
三井・東芝館の感想
澤田:  加山雄三の隣に陣取れてうれしかった。配役で一喜一憂するのは新しい楽しみ方ですね。

奈良:  キャプチャリングの機材には市販のデジカメやPCが使われていたのが意外でした。 これらの技術の応用やコンテンツの開発がより重要になってくると感じました。

笹野:  まだまだ実用化には時間がかかりそうですが、この技術が一般にも広がり、映画のキャストは好きに選べる日もくるかもしれませんね。

Tech総研取材班のおすすめポイント
接客ロボットや恐竜ロボットがズラリ!NEDOロボットステーション
接客ロボットに話かける笹野さん
実用化ロボットや、プロトタイプのロボットなど、万博会場のロボットがほぼ勢ぞろいするロボットステーション。エンジニアの関心が高かったのは、接客ロボット。
ステージで華麗な立ちスタイルを披露する「アクトロイド」はまるで生きているかのよう。 会話はできないとのことだが、表情は豊かだし、司会もきっちりとこなしていた。

西ゲートで出会った接客ロボットは、日本語、中国語、韓国語、英語で会話ができる。 取材メンバーも話しかけてみたが、答えを考えている間の無表情がちょっとコワいがとりあえず会話は成立した。
この日ロボットステーションで見たロボットは、この7体。

 
警備ロボットなのに愛らしい
「ALSOK ガードロボi」
三菱未来館@earthでも
接客もこなす「wakamaru」
夜中に万博会場をお掃除
「スイッピー(suippi)」
人間ソックリ!
接客ロボット「アクトロイド」
変形シーンにワクワクしてしまう
警備ロボット「ムジロー」
バランス感覚バッチリの恐竜ロボット
「草食恐竜のパラサウロロフス」
この顔にかなり癒されます
メンタルコミットロボット「パロ」
NEDOロボットステーションの感想
笹野:  接客ロボットは完成度も高く、表情も豊かでびっくりした。 掃除ロボットは、量産化できれば単価も下がり、今後市場は発展しそう。 家の掃除などをロボットがしてくれればいいなあと思うのは、私だけではないはず!

奈良:  警備ロボットのデモンストレーションは、動きが途切れ途切れだったので、何のセンサーを働かせているところなのか、想像が膨らみました。 アクトロイドは音声認識型人工無能だなと思いながら、どんなロジックや辞書を搭載しているのか想像しながら見ていました。

Tech総研取材班のおすすめポイント
NEDO新・エネルギー実証プラント
NEDOでは、次世代の新エネルギープラントのツアーも実施されている。エンジニアの関心も高い燃料電池や、太陽電池などのプラントを見学させてもらった。

燃料電池は、SOFC(固体酸化物型燃料電池)、PAFC(リン酸型燃料電池)、MCFC(溶融炭酸塩型燃料電池)の3種類。これらはパビリオンの冷房にも使われているそうだ。
燃料電池の燃料として、生ごみや万博会場内で発生する木材や廃プラスチックなども使われる。ゴミの分類に厳しすぎるという声もあるようだが、こういった次世代エネルギー実験に使われるのであれば、納得できる気がした。

太陽電池は、単結晶シリコン型、多結晶シリコン型、アモルファスシリコン型の3種類。 これらの新エネルギーが少しでも早く実現化されるといいのに。
会場内の太陽光発電システム
多結晶シリコン型
主な用途:住宅用、ソーラーカー
アモルファスシリコン型
主な用途:電卓、時計などの機器類
単結晶シリコン型
主な用途:街灯や建物の手すりなど
NEDO新・エネルギー実証プラントの感想
笹野:  ガソリンの値段が日に日に上がる今日、早急に新たなエネルギーを開拓することが急務。展示物は地味だが、こういった技術が明日の未来を支えているということを忘れてはいけないと思う。

奈良:  どんどん低コスト化されて、石油枯渇時代を支える存在になってほしいと思います。すごいなーとは思いましたが、化学はちょっと苦手です……。

Tech総研取材班のおすすめポイント
1億8千年、永久凍土の中にいた冷凍マンモスに感動
最後に取材を申し込んでいたのはエンジニアの人気ランキングでも第3位となった、話題の「冷凍マンモス」。

澤田:  思ったよりもグロテスクでした。鼻頭がパックリ割れてたので……。
でも、絵でしか見たことないものが実際に見られたことに感動しました。

冷凍マンモスは動く歩道から眺めるだけ。1分くらい? あっという間に見学終了。期待が膨らみすぎたせいか、これでは物足りなさ過ぎる! そこで、エンジニアから寄せられた質問をいくつか、博覧会協会の鶴谷さんに聞いてみた。

宮:  発見されるまでの年月、氷の中に閉じ込められたマンモスがどのような状態で氷の中にあったのですか。
鶴谷:  冷凍状態でマンモスが保存されるには、たくさんの偶然が重なる必要があります。
まず、死んだとき、穴に落ちたり、崖から落ちたりして、ほかの動物に食べられない状況。その上に、雪や雪と土が短い時間で降り積もり、永久凍土で完全に覆いつくされると、氷の土に中に冷凍状態で保存されます。


宮:  日本に上陸する際の検疫・運搬は? 日本にいない生物の場合、日本に持ってくるのは難しいのでは?
鶴谷:  運搬は、マイナス15度に保つ冷凍コンテナにいれ、ロシアの輸送機をチャーターしました。
検疫上、最も問題となったのは土がついていることによる植物検疫のクリアでした。
動物防疫に関しては絶滅種であることから特に問題はありません。
展示室にはバイオハザード設備を有した機能を設けており、やはりマイナス15度程度に保たれています。
冷凍による乾燥を防ぐため、輻射型の冷凍設備で、空気の入れ替えを遮断しています。
また、観覧用の窓ガラスについては三層構造とし、空気層に乾燥空気を循環させ結露を防いでいます。


愛知万博後、冷凍マンモスはロシア連邦サハ共和国に返却されるとのこと。 1億8千年もの間、永久凍土の中にいた超貴重なマンモス見学はやはりはずせないかもしれません。
冷凍マンモスの感想
奈良:  冷凍マンモスのDNA抽出によるクローン生成を実現してほしい。アフリカゾウというあれだけ系統の近い生物がいれば、現在の技術の延長で実現は可能なのではないでしょうか。

笹野:  あのようなものが見られるということも驚きだが、永久凍土に埋まっているはずの冷凍マンモスがなぜ発見されたのかということも考えなければならないと思った。 地球温暖化、このテーマについて、真剣に考えなくてはいけない時期にきているのでしょうね。

Tech総研取材班のおすすめポイント
【午前編】トヨタグループ館・日立グループ館・JRリニア超伝導リニア
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  宮みゆき(総研スタッフ)からメッセージ  
宮みゆき(総研スタッフ)からのメッセージ
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実は冷凍マンモスまで、休憩なしで取材しまくりでした。昼食の時間も取れず歩きまくりの突撃取材ツアーにおつき合いいただいた、笹野さん、奈良さんに感謝。ありがとうございました!編集部では、一緒に話題の技術スポットに訪問してくれるエンジニアを募集しています。ぜひ、気になるスポット情報をお寄せください。
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