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Tech総研2周年記念SPECIAL 「職場の名言」シリーズBエンジニア的☆お叱りのひと言大賞 エンジニア的☆お叱りのひと言大賞
Tech総研2周年を記念して、多くのエンジニアのみなさんから「職場の名言」を大募集。審査員ゲストに安田美沙子さんと松本隆博さんを迎え、仕事のシーンごと5部門に分けて白熱した審査を展開。今回は「お叱りのひと言」部門の発表です!
(取材・文/ハタジュン 総研スタッフ/山田モーキン イラスト/岡田丈)作成日:05.05.18
はじめに:「エンジニア的★職場の名言大賞」とは?
「エンジニアでよかった!」と心から思えるようなひと言を、下記の5部門に分けてエンジニアの方から応募を募り、合計400件の「名言」が寄せられました。
 今回は寄せられた5部門の「名言」を、5回の連載でご紹介していきます。
 第3回目は、「お叱りのひと言」部門から思わずハッとさせられた、目の覚める名言を、事前の編集部内審査を経てノミネートされた40作品について3人の方に審査していただき、最終的にその中から部門賞を決定いたしました。
そのときの審査模様とともに、部門賞を発表したいと思います。
「エンジニアの世界と同じハードな業界で活躍する立場から、共感できる名言を審査」(安田さん)
「時折ユニークなエピソードを交えながら、同じエンジニアとして実感できる名言を審査」(松本さん)
「エンジニアの成長やキャリアデザインに通じる名言を審査」(Tech総研編集長・前川)
「エンジニア的★職場の名言大賞」審査員プロフィール
・エンジニアの仕事に共感ア安田美沙子さん
・ITエンジニア代表 松本隆博さん
・Tech総研編集長 前川タカオ
1.「ねぎらい・感謝のひと言」部門
2.「士気が高まったひと言」部門
3.「お叱リのひと言」部門 
仕事上のミスに対し上司・同僚から叱られた中で、納得させられたひと言、感銘を受けたひと言
4.「説得・交渉のひと言」部門 (05/25公開)
5.「転職入社時に印象に残ったひと言」部門 (06/01公開)

その1:「お叱りのひと言」部門審査 審査員の意外なエピソードも明らかに……
――   今回は「お叱りのひと言」のノミネート作品から、心に深く染み入ったひと言、記憶に強く刻まれ、仕事に対する考え方や姿勢まで変わってしまったというひと言を厳選してみました。さて、審査員のお三方の心を揺るがす、エンジニア的名言は?
松本さんが“思わず身震いした”名言
名言No.17:「今回の失敗は、君のことだから責任を感じていることでしょう。しかし、そのことによって“チェックポイント”がひとつ増えたわけだから今後同じミスはしなくなると思うので、忘れないでください」(32歳・システム開発)
松本:   ひと言というにはちょっと長いんですが、17番。
 最近の若い人たちって、こういう注意の仕方じゃないと動かないっていうのがあるじゃないですか。こら!ナニやってんやー!なんて言っても働かないでしょ、最近の若い子は(笑)。物投げたり怒鳴ったりじゃダメでしょ(笑)?

―― そうですね(笑)。

松本: そうなるとやっぱり「今後同じミスはしなくなると思うので、忘れないで」っていう、なんかこういうコーチングのような言葉がね。

―― 松本さんご自身は、普段部下の方なんかに叱るときはどんな感じなんですか?

松本: 「やる気がないならこの仕事辞めたらいい」って言いますかね、う〜ん。
「やる気ないならやめたらエエねん。オレらがいっつも若いころ言われてたことやから」。これは弟が言うてたんですけど、でもそうですよね。好きこのんで選んだ仕事で、自分がやらせてほしいと思っているわけでしょ? 赤の他人が一方的に、「すいません、漫才してください」って言ってきたわけじゃないですもん。やりたい、って言い出したのは自分でしょ? やめるって決めるのも自分でええやんかって、ね?

  (一同、深くうなずいて)

松本: 弟の受け売りではないですけど(笑)、ボクもそういうタイプですね。
安田さんが“思わずグッときた”名言
名言No.7:「落ち込むな!でも気にしろ!」(27歳・医療サービス)
名言No.8:「一生懸命しなくていいからまじめにやれ!」(33歳・その他)
安田:   この言葉(No.7)はホントに自分にピッタリです。私、すごく落ち込むほうなんですよ(笑)。
でも、後々考えるとその落ち込んでいる時間がもったいないですね。考えている間に何かできることがきっとあるじゃないですか。難しいことだと思うんです
けど……。

―― そんなにガクンと落ち込んじゃったりするんですか?

安田: (照れくさそうに笑いながら)うーん、そうですね、落ち込みますねー(笑)。
松本: これね、「気にしろ!でも落ち込むな!」と言ったほうがわかりやすいかもしれませんね。

―― 言い方ですね?

松本: うん、気にする、っていうのは内面のことなんですよ。「落ち込む」っていうのは『あの人落ち込んでるなー』って、他人から見えてるよ、っていうことなんですよね。つまり、自分で反省して気にすることがあっても、それを周りに見せるな!ということなんです。

――  なるほどー。

松本: だってね、同じ職場の人間が朝に暗い顔してたらみんなオモロいワケないじゃないですか、やっぱり。自分も気をつけているつもりですけど、でもやっぱりこう何か心にひっかかってるときとか、若い子に「今日は元気ないですね」って言われるんですよ、昼ごろに(笑)。自分では表に出してるつもりは全くないんですけど。それだけ注意してても相手に伝わってしまうんですよね。「あー、またニコニコするの忘れとったわー」って。これはやっぱり一人ひとりが注意せんといかんですよ。

――  とくに安田さんは普段から多くの人に見られる仕事だから、表に出しちゃまずいですもんね。

安田: そうですね〜。難しいですけど、やっぱり仕事しているときは意識的に気持ちを切り替えて!って、心がけています。

―― ほかに気に入ったものはありますか?

安田: 8番ですね。

―― 一生懸命しなくていいから、ってヤツですね。

安田: はい(笑)。私は昔、あがり症だったんですね。人前に出ることとかも苦手で……緊張するだけで何もできなかったんですよ。で、そんなときに、この言葉とはまたちょっと違いますけど、私は「楽しくマジメにやれ」って言われたんですよ(笑)。

―― いい言葉ですねぇ。

安田: マジメにやってるんだけど、心の中でそれを楽しんでる、って。気持ちに余裕が生まれますよね。叱りつつゆとりを与えるというか、これってとってもうまい叱り方だと思うんですけど(笑)。

―― つまりコレがアメとムチというものなんでしょうね(笑)。
編集長・前川が“思わずジーンときた”名言
名言No.1:「無駄に時間を過ごすより、靴底を減らすほうが問題解決には早いんじゃない?」(37歳・IT系)
名言No.31:「女覚える前に仕事覚えろ」(28歳・システムエンジニア)
前川:   僕はこの部門ではなかなかしっくりくるものがなかったんですけど。

―― あ、そうなんですか?

前川: でもまあ、あえて言うなら1番ですかね。

―― 無駄に時間を過ごすより、という言葉ですね。

前川: これ、多分このまま言っても、今の若手エンジニアの方には、なかなか伝わらないんだろうなー、と思いながらね、読んでいたんですけど。でもまあ、これは本質かなあ。
仕事をしていると、どうしても会社側の視点に立って物事を運ぶようになってしまう。お客さんと一緒に仕事してるはずなのに、いつの間にか自分たちの都合でああでもないこうでもない、と。だけどそれじゃやっぱりだめですよね。会社だけの机上の空論というのかな、向上しないんです。まずは相手とコミュニケーションをとる、それが大事です。そうでなければいちばん肝心なところは動いていきませんから。行動しなければ。

―― そうですね。つい見落としがちになる部分ではありますよね。

前川: それからもうひとつ挙げるなら31番ね(笑)。

―― 「女覚える前に仕事覚えろ」ですか(笑)。これは確かに前川さんらしい……。これ、言ったの前川さんなんじゃないですか?

前川: いやいや、何言いだすんだ!(笑)。

(一同、大爆笑)

前川: まあでも、これぐらい女の子にアグレッシブな人は逆に貴重かもしれませんね、 今は。
その2:いよいよ決定!「お叱りのひと言」部門賞
 仕事に対して情熱と厳しさをもっている審査員のお三方。審査会では、そういった熱い思いが飛び交い、「もっとプロ意識をもて」というニュアンスが込められたひと言が多く選ばれています。さて、それら「ひと言」の頂点に立った、究極の「お叱り名言」は?
「お叱りのひと言」部門賞名言No.12「お金もらって働いてるんだから、とりあえずやれ!」(27歳・システム開発)
エピソード
「仕事を与えられたときに、その内容・方法・意図に納得がいかず、上司に文句を言いに行こうと考えていました。そのとき、同僚から言われた言葉です。“会社で雇ってもらって多かれ少なかれ、お金をもらっているんだから、サラリーマンはプロ!プロとして、与えられたことはやるべきだ。提案はそれを遂行したうえでしなければならない。ひと言で言うなら……お金をもらって働いているんだから、とりあえずやれ!”」
イラスト
松本:   やっぱり12番かなあ。
前川: うん、僕も松本さんと同じですね。
松本: これ、言葉だけ聞くと非常に高圧的なんですけど、エピソードの内容を読むとね、「与えられた仕事に対して四の五の言っているときに同僚に言われた言葉」って。その部分を読むと効いてくるというか。
前川: エピソードが重要になりますね。これは。
松本: うん。言葉だけ聞くとね、誤解されやすいですけど。 うちの弟がね、昔若いときに京都・花月の舞台に出たときにね、客5人しかいないとこで漫才やって、「こんなんで漫才やれるかー」言うて帰ろうとしたら、支配人に「金をもらってるんだからとりあえず最後までやれ!」ってどやされた、言うてましたけど……。結局プロなんやから、与えられた時間はたとえ客が5人であろうが1人であろうが、それはやれと。
前川: うんうん、極論を言ってしまえばね、会社員といっても、お金をもらっている以上はプロなんだから。
松本: そうですね、そこなんですわ。プロ意識というのが大切なわけでね。
前川: とくにエンジニアの人たちって、マジメな人が多いじゃないですか。だからお金うんぬんよりも、意義とかを主張しすぎたりする場合もありますよね。それに自己成長を大切にしますからね。自分の成長のために、という視点で物事を運んでしまったり。この視点は重要です。
松本: それも重要なことなんですけどね、もちろん。
前川: うん。すごく重要なことなんですけどね。こういうときには基本に返って、さっきの松本さんの弟さんのお話じゃないですけどね、自分が何のためにここにいるのかということを思い出さなくちゃいけない。それに、この言葉を若い世代である回答者の同僚が口にしたということがうれしいですね。
安田: そしてそれが相手の心に届いてますしね。

―― それでは、「お叱りのひと言」部門賞は、松本さん、前川さんのお二方がそのエピソードも含めて共感した、「お金もらって働いてるんだから、とりあえずやれ!」に決定しました!ありがとうございました。
おまけ:惜しくも審査漏れした、最終ノミネート作品10本を一挙ご紹介!
新しい技術を使っても、製品が売れるとは限らない(37歳・システム開発)
そんなにゆっくり作業してたら、サーベルタイガーに喰われるぞ!(28歳・システム開発)
人間は得意分野で失敗する(36歳・研究特許)
眠たいんか?道頓堀にでも飛び込んで出直して来い(33歳・システム開発)
営業は、人の心を開くエンジニアだ!(39歳・システム開発)
上司を信じるな、自分で確かめて考えろ!(29歳・回路システム設計)
「ご苦労様」じゃなくて「お疲れ様」ね(29歳・半導体設計)
昔の出来事を風化させるな(32歳・半導体設計)
たった一つの失敗が部門全体の信用を失う(45歳・品質管理)
Noはだれでもいえる。Yesを出すのがお前たちの仕事だろ!(50歳・電子設計)
次回(5/25)は、「説得・交渉のひと言」部門の審査模様、および部門賞を発表します。ご期待ください
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  山田モーキン(総研スタッフ)からメッセージ  
山田モーキン (総研スタッフ)からのメッセージ
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今回は「仕事に対するプロ意識」についての発言が、審査会でかなり頻繁に飛び交いました。普段から厳しい環境でハードな仕事をこなされている審査員のみなさんからの、実感のこもったコメントには私自身、かなり参考になりました。「お金をもらう以上、最低でもそれ相応の仕事はこなす」、これはエンジニアの業界に限らず、仕事にかかわるすべての人に当てはまる、最も基本的かつ大切なことであると再確認した次第です。
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