本業が某社のソフトウェア・エンジニアであるたださんの多忙さは、「最近、自宅と勤務先以外に行ったのはいつだろう」と思い出せないことがあるほど。そんな日常は「
ただのにっき」からもうかがえるが、Webなどのんきに見ているヒマはまったくなく、「電車で移動中にケータイでニュースを見るのが精いっぱい」。どうすれば日々の情報をアップデートできるだろうか──そんな悩みがあった。それならと考えたのが、ケータイの利用だ。
「自宅にサーバーを立ててあるので、それとケータイを連携しようと考えたんです。送られてくるメールニュースからフィルターで広告を削除し、適切なサイズに分割して、ケータイに転送する自動化プログラムを自分で組んだ。おかげで、移動中にそうしたメールニュースに目を通すだけで、十分アップデートできるようになりましたね」
RealNetworksがHarmonyを発表した後の動きなどは、エンジニアならではのこのワザでキャッチアップしたものという。
最近ではその技術にさらに磨きがかかっている。たとえばサッカーのJリーグの試合速報などは、ケータイで見ようとすれば有料サイトばかりになる。そこでまたもプログラムを自作。自宅のサーバーをゲートウェイとして、パソコン用のWebコンテンツにケータイからアクセスできるようにした。
「ちょっとまずいかもしれないですけどね(笑)」
そう苦笑するが、自宅の環境をケータイでできるかぎり実現するのが関心でもあることからすれば、PCとケータイの連携はますます強まりそうだ。
「ウェブログで広まったRSS規格が、今後はさらに使いやすくなるはず。そうなると、自動生成技術も進んで、みんなケータイで情報を取得できるようになるのでは」