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【実録】一通のオファーがエンジニアを変えた!Vol.4
コンサルタント経験2年を経て、未経験で開発職に転職!
登録しておくだけで企業に自分のレジュメが見てもらえる「リクナビNEXTスカウト」。実際に利用したエンジニアの転職成功レポート第4回。キャリア採用が中心と思われがちなスカウトだが、今回は、未経験でスカウト転職したエンジニアを紹介する。

(取材・文/入倉由理子 総研スタッフ/宮みゆき イラスト/花山由理) 作成日: 04.09.01
コンサルタントから研究開発エンジニアにスカウトされたケース

社会人2年の「勉強期間」を経て、本当にやりたい「モノづくり」を目指す
 大学院で電子情報工学を専攻後、コンサルティング会社に就職。大学の専攻とはかけ離れているが、足立さんの中では当然の選択だった。その理由は、「技術だけで商品は売れない」と考えたこと。技術力も必要だが、同時にマーケティングにも優れた商品でなければ、世の中に受け入れられない。本格的に「モノづくり」に携わる前に、まずはマーケティングの領域を学ぼうという意思からの選択だった。
 就職して約2年、多忙ではあったが濃縮された時間の中で、マーケティングの手法はひと通り身につけた。2003年1月、本当にやりたい「モノづくり」の現場に身を置くべく、転職活動をスタートした。
株式会社ワークスアプリケーションズ 製品企画開発本部 足立真賢さん(27歳)
株式会社ワークスアプリケーションズ 製品企画開発本部
足立真賢さん(27歳)
Webサービスのパッケージソフト開発担当
▼足立さんのスカウト登録から転職までの流れ(2003年1月〜5月)
足立さんのスカウト登録から転職の流れ
2003年1月まずは自己分析
膨大な情報の中から、「最適な1社」を見つける基準を明確化

 2003年1月、正月休みを利用して、何をやりたいのか、それを実現するためにはどんな会社に転職すべきか自己分析した。膨大な求人情報は、書籍が並ぶ書店のようなもの。あらかじめ「どんな本を買うのか」明確になっていなければ、何冊も欲しくなり、選び切れず、買わずに終わってしまう。やりたいことは「モノづくり」。マーケティング経験によって学んだことは、「いい商品は技術先行ではなく、顧客に明確なメリットを提供できる商品」。そんな商品を開発する会社にターゲットを絞った。
 
POINT
足立さんの言うとおり、仕事や会社の選択基準があいまいなままでは転職先は選べない。「いい会社」は数多くあるが、「自分にとっていい会社」でなければ意味がない。
 
レジュメ登録
能力・スキルと、それを裏付ける経験をアピール

 転職活動はネット中心。自分に合う会社は自分で選びたい。第三者の介在がなく、フラットな情報が多いネットが自分には向いている気がした。転職サイトとスカウトサービスの二本柱で活動を進める。レジュメでは、大学・大学院で学んだ電子工学の知識、コンサルティング会社で培ったマーケティング力、戦略構築スキル、論理的思考力をアピール。職務経歴には、そうした能力・スキルを裏付けられる職務内容を具体的に記入した。

 例えば、新規事業の立ち上げの際の、事業のニーズ調査から、事業計画の立案、システムの構築・運用、契約・金銭に関することに携わったときのこと。当然、知識・経験がなかったため、このプロジェクトでは、未知・未経験の問題を論理的に考えることで解決していったことなどを書いた。

 また、情報システムのコンサルティングプロジェクトのとき、業務システムの構築・運用経験はなかったが、大学・大学院で学んだ知識を当てはめながら類似性を利用し、理解していったこと。レジュメのアピールポイントを事実と確認させるために、大学時代の知識と業務経歴を関連づけて書き出していった。
 

POINT
「戦略構築力」や「論理的思考力」といったスキルは、その言葉を並べるだけでは具体的に何ができるか伝わりにくい。経験の中から、その裏付けとなる職務や実績を併記しよう。
 
 
オファーが届く
たったひと言のフレーズが心に響いた

 届いたオファーは4通だった。会社概要や新規プロジェクトの内容、仕事内容などが詳細に書いてあるオファーがほとんど。その中で目を引いた1通のオファーがあった。たった1行で「勉強ができた人を仕事のできる人にします」と書いてある。ワークスアプリケーションズからのオファーだった。その時点では知らない会社だったが、何か心に訴えかけられるものがあった。
   
 
会社について詳しく調べる
やりたいことが実現できる会社なのか、可能な限り調べる

 応募すべきかどうか、情報誌やネットなどあらゆる情報源を駆使し、ワークスアプリケーションズについて調べてみた。人事・給与などERPパッケージソフトを開発する会社であることを知り、「モノづくり」に携われる点では条件をクリア。さらに顧客を調べ、将来性も分析、ここでも納得感を得られた。そしてこの会社の思想を知ったとき、応募を決意。受託でソフトを開発するわけではなく、あくまでパッケージにこだわる。それは、「顧客に言われたから作る」のではなく、「使う人の利便性を自ら考え、開発側の思想を商品に反映させる」ことにある。この思想に共感し、この会社で働きたいと強く思った。
 
POINT
応募を決める前に、できる範囲で興味をもった会社について調べること。やりたいことが実現できる会社かどうかをチェックすれば、活動に無駄がない。
 
面接準備
自分に合う会社かどうか見極めるため、事前に確認事項を準備

 転職活動を始めたときの自己分析に従って、入社後にやりたいことや、これまでの経験・スキルなどアピールする内容だけでなく、こちらから面接で確認すべきことを準備した。自分が目指すモノづくりができるのか、処遇はどうか、ワークスタイルの自由度など。特に気になったのは、開発職として採用されるかどうかだ。ワークスアプリケーションズはコンサルタント職もあり、経験もあるだけにそちらへの配属を勧められないか、未経験でも開発に携われるのかどうかを確認したかった。面接は、転職者側も自分が時間と労力を注ぐにふさわしい会社なのかどうか、面接で判断すべき。そんな思いで面接に臨んだ。
 
POINT
面接は転職者だけが試される場ではない。転職で絶対譲れない条件があるならば、面接で確認したい。そうでないと、「こんなはずではなかった」という後悔の原因になることも。
 
 
面接を受ける
人事担当者の率直な回答に安心感を抱く

 人事担当者は僕がぶつける質問に対して、率直に、また明確に答えてくれた。人事担当者は、その会社の人材を集めるポストにある。この人の基準に沿って人材が集められた会社なら大丈夫。そんな安心感をもてた。そして、開発に携わりたい意思を伝えると、「本人の意欲を何よりも尊重する」という回答を得る。研修期間を設けずに現場に配属しても、大学時代に学んだバックグラウンドがあるから、問題なくキャッチアップできると言ってもらえた。
 
POINT
決して多くの人数ではないが、面接官はその会社の社風を知るヒントになる。「仕事で大切にしていること」「仕事の進め方」など、気になることを聞いてみよう。
 
2003年5月転職決定
上流から下流まで、自らの意志を商品に反映できる仕事に満足

 内定を獲得し、入社の意思を即答。自ら定めた「転職の条件」をクリアしていたからだ。2003年5月に入社。Webサービスのパッケージソフトの一機能について、顧客のニーズを知るところからコーディングまで、つまり上流から下流まですべて任されている。大学・大学院時代では下流を、コンサルティング会社では上流をやってきたが、自らの意思を一貫して商品に反映できる今の仕事に、やりがいと喜びを見いだしている。
 
POINT
転職で実現したいことを明らかにし、それをクリアする会社を見つけること。それによって転職後の満足感、やりがいの大きさが左右される。
検証 なぜ足立さんはスカウトされたか?
 社会経験やIT業界経験のない人材を採用する特待生制度があり、ポテンシャル採用に力を注ぐ同社。足立さんを採用した時期は、コンピュータ系のバックグラウンドをもつ若手にも優秀な人材がいるはずと考え、そこにターゲットを絞ってオファーを発信した。
「大学や大学院でコンピュータを学んでいる、あるいは同業種で働く人材を対象にする場合でも、キャリアのスペックを問う採用ではなく、あくまでポテンシャル重視。それが当社の方針なのです」(小島氏)
 そんな同社にとって、足立さんが経験のあるコンサルタントではなく、未経験の開発職を希望していたことは、何の問題にもならなかった。
「彼はなぜやりたいのか、どんなモノをつくりたいのか明確に語れました。『やりたい』という意思は、成長の原動力になります。また、ポテンシャルの高い人材は、どんな領域でも能力を発揮できる。足立さんが『いい仕事をしてきた人材かどうか』、レジュメと面接で十分判断できました」(小島氏)
小島豪洋氏
株式会社ワークスアプリケーションズ 管理部 人事・総務グループ
人事担当マネージャー
小島豪洋氏
領域が異なる仕事、会社にスカウトを使って転職するには?
 
スカウトはキャリア採用がメインとはいえ、ワークスアプリケーションズのように、ポテンシャルを重視した採用も行われている。未経験の領域に転職したい、少し分野が異なるといった場合、どうしてもレジュメの職務内容をおろそかにしがちかもしれない。しかし、小島氏が話すように、前職の仕事や経験の中身によってポテンシャルが測られることもあるので、しっかり書いておきたい。一方、オファーの中には、目指す業種・職種以外のオファーが届く場合も少なくない。多くのオファーから最適な企業を探すには、足立さんのように「会社選びの基準」をあらかじめ明確にしておくといいだろう。
オファー可能性を上げるマル秘テク
未経験転職を目指す場合でも、レジュメの職務経験は詳細に記入しよう。それによってポテンシャルの高さが判断され、スカウトに結びつくこともある。
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宮みゆき(総研スタッフ)からのメッセージ
今回の足立さんのように、転職で自分のやりたいことを明確にして、転職先の選社基準を定めることは、当たり前のようで意外に難しいものです。普段から、自分の強みや志向を確かめるキャリアの棚卸しの意味で、スカウトコーナーに登録するのもオススメです。意外な視点も見えてくるかもしれません。

このレポートの連載バックナンバー

スカウト転職したエンジニア

レジュメを匿名で公開し、企業からのアプローチを待つリクナビNEXTスカウト。見事スカウト転職に成功したエンジニアの体験談を通して賢い活用法を探ります。

スカウト転職したエンジニア

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