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今月のデータが語る エンジニア給与知っ得WAVE! Vol.15 多い? 少ない? エンジニアの貯蓄額平均は「520万円」
上向いてきたとはいえ、長期的にはまだデフレで低金利時代。将来が不透明でもあり、やはり貯蓄は大事だ。「エンジニアは他の職種よりも堅実」――――というのはステレオタイプなイメージ。果たして実態はどうなのだろうか。300人のアンケートからその貯蓄状況を探ってみた。
(取材・文/広重隆樹 総研スタッフ/宮みゆき) 作成日:04.04.21
国民の平均貯蓄額はなんと1460万円!
「エンジニア=堅実」というイメージがあるが、その平均貯蓄額は他の職種よりも多いのか、少ないのか。エンジニアの金銭感覚はどうなのか。
 2003年9月に金融広報中央委員会が発表した「家計の金融資産に関する世論調査」では、貯蓄を持っている人の平均貯蓄額はなんと「1460万円」。働きざかりの会社員の実感値より、かなり高くないだろうか。

 ただ、この種の統計の平均額は超高額層の影響を受けて、一般に高めに出ることが多い。最も人数が多い「最頻値」でみると、「300万円台〜400万円台」というあたりに落ち着く。さらに年代別でみると20代では「200万円未満」の人が約半数。住宅購入などの高額支出も増えるため、人によってばらつきが出てくるが、30代以上で最も多いのは「100万円〜200万円」の層だ。これが日本国民の貯蓄のおおまかな現状とみて、そう間違いではないだろう。

 ともあれ、20代、30代はこの程度と聞いて、「あっ、オレのほうが上」と安心する人もいるはず。反面、「えっ、貯金30万円の自分はかなりやばくないか」と、うなだれる人もいるのでは?
 
エンジニア平均貯蓄額520万円。最頻値は100万円以下
データ1 エンジニアの貯蓄額最頻値は「100万円以下」!
データ1
 というわけで、あらためて300人のエンジニアに貯金についてアンケート(対象者:年収300万円以上、年齢25歳〜49歳)したのが、データ1だ。エンジニア職全体の平均貯蓄額は「520万円」。年代別に平均を取ると、20代後半で「281万円」、30代前半で「495万円」となった。
 しかし先ほどのように最頻値でみると最も多いのは「100万円以下」(30%)という層だ。ちなみに他の非技術系の職種と比べても、これらの数値については有意な差はみられなかった。
 さらにデータを詳細にみていくことにしよう。自分の貯蓄額を「少ない方」だと思っている人は62%に達する。近年は貯蓄や資産形成の方法は多彩だが、やはり多いのは「定期貯金」(60%)と「会社の財形貯蓄」(30%)。なかには「株式投資」(22%)、「外貨預金」(14%)を挙げる人もいるが、世の中でいわれているほど貯金以外のマネービルディング手法が一般的というわけではないようだ。

データ2 自分の貯蓄は多い?少ない?
データ2
データ3 貯蓄方法は手堅く「定期預金」が60%
データ3

 毎月の貯蓄額は「月々5万円程度」(19%)というのが最も多いが、なかには「10万円以上」という人が13%もいる。これは非技術職と比較したときやや多め(非技術職で9%)に出ている数字。即断はできないが、案外、エンジニアは堅実ということがいえるかもしれない。
食費や光熱費を減らすのもいいけれど……
収入・貯蓄アップするためには?
節約する
52%
転職する
31%
バイト副業をする
29%
趣味遊びをがまんする
25%
残業する
16%
投資をする
11%
 さて、多くのエンジニアが感じているように貯蓄額が現在のままでいいわけがない。貯蓄を殖やすためにはいったいどうしたらいいのか。節約、投資、収入増の3つの「解」があるわけだが、最も多かった回答は、「節約する」で52%を占めた。

 とっておきの節約法を尋ねてみると、それで果たしてほんとうの節約になるかどうかはさておき、技術系ならではの発想というべき涙ぐましいアイデアが集まった。
 節約するにしても限度はある。アンケートの自由回答で多かったのは、「食費を削る」という答えだが、あんまり切りつめて栄養バランスが崩れるのは考えもの。食費というよりも、飲み代などの交際費のほうが一度の出費は大きいから、このあたりの削減策を検討すべきかもしれない。ちなみに、家賃は収入の3分の1に抑えるべし、食費は多くても収入の20%までというのが、ファイナンシャル・プランナーが指南する家計の常識だ。

Engineer Voice
 実践している節約法
家のアンペア数を落として節電している
 
(36歳/サービスエンジニア/貯蓄額100万円)
節約した分は、使っていないのだから貯蓄(+)、使えば消費(−)ということで、利益が2倍として換算し、自分を魔術にかける
 
(26歳/回路・システム設計/貯蓄額800万円)
会社にずっといて自宅の光熱費を節約
 
(32歳/システム開発/貯蓄額1000万円)
外食はしない。昼も家に帰って食べる
 
(31歳/ネットワーク設計/貯蓄額1300万円)
 しかし、身の回りのエンジニア(特に独身)を見渡すと、もっと見直すべき過剰支出があるような気がしないでもない。デジタルグッズとかDVDソフトとか、燃費の悪いクルマとか、趣味に走りすぎた消費行動を自覚する瞬間はないだろうか?
転職の心の支えにも、やっぱり貯蓄は大切
 貯蓄を殖やすための収入増。現実的な解は「バイト・副業をする」(29%)、「転職する」(31%)だろう。副業については、エンジニア給与WAVE!vol.10「エンジニアの副業事情」でもその実態を調査した。エンジニアはPCやITの知識が豊富だから、実は他の職種に比べても副業チャンスが多いのだ。

 「転職」して収入を増やすという意向についても、今回の調査では非技術職よりは10ポイントも高く出ている。「節約にも限度がある。ならばいざ、技術を活かして給料の高い会社に転職!」――そんなエンジニアの心意気を感じる。

 しかし、転職するためにも一定の貯蓄が必要なことはたしか。突然のリストラの場合はもちろんのこと、会社を辞めてからの職探しでも、貯蓄の多寡が物理的にも精神的にもモノをいう。むろん、貯金がなければ、ましてや借金がある人は、転職してはいけないということはない。いわば“つなぎ資金”不足を理由に、低賃金の職場にいくらとどまっていても先は見えない。このあたりの転職ノウハウは「大借金エンジニアの転職踏み切りテクニック」に詳しくレポートしているので、ぜひ参考にしてほしい。
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