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技術一徹バンザイ! 第3回目 ミクロの世界「色鮮やかな画像」を追う男 技術一徹バンザイ! 第3回目 ミクロの世界「色鮮やかな画像」を追う男 技術一徹バンザイ! 第3回目 ミクロの世界「色鮮やかな画像」を追う男
技術一徹バンザイ! 第3回目 ミクロの世界「色鮮やかな画像」を追う男
技術一徹バンザイ! 第3回目 ミクロの世界「色鮮やかな画像」を追う男
技術一徹バンザイ! 第3回目 ミクロの世界「色鮮やかな画像」を追う男
細胞の微細な構造を、くっきりと色鮮やかに映像として提供する――バイオ分野の研究を支える最先端の生物顕微鏡。半導体レーザユニットやスキャナー、受光部の開発など、顕微鏡の基本性能部分をひたすら高めることに力を注ぐ、「技術一徹」エンジニアを紹介する。
(取材・文/川畑英毅 総研スタッフ/高橋マサシ 写真/設楽政浩) 作成日:04.01.28
松下朗氏

最新機種のFV1000。松下氏が手掛けた半導体レーザユニットが搭載
最新機種のFV1000。   
松下氏が手掛けた半導体レーザユニットが搭載   

共焦点レーザ走査型顕微鏡 「電気屋」にこだわりたい

オリンパス株式会社 光学機器事業部 光学機器開発部 技術開発グループ 主任研究員 松下朗氏
44歳。電気通信大学応用電子工学科(現・電子工学科)卒。大学でのマイクロ波の研究で使ったオシロスコープに興味を持ち、電子メーカーに就職。オシロスコープの開発事業部に9年間勤務した。そこで培った技術を生かし、かつ、昔から好きだった生物分野で役立つ点に惹かれ、1992年にオリンパスに転職。以後、生物顕微鏡の開発に従事。

オリンパス株式会社/共焦点レーザ走査型顕微鏡 http://www.olympus.co.jp/
大手光学機器メーカーのオリンパスは、先端の光学顕微鏡の分野でも世界トップレベル。共焦点(次々にピントをずらして3次元画像を得る)で、しかも蛍光色で染色した対象物に、それぞれの蛍光色に対応したレーザ光をスキャン照射する。これにより、精細で鮮やかな画像を作るのが共焦点レーザ走査型顕微鏡だ。光学顕微鏡の範疇ではあるが、先端の電子機器でもあり、バイオ研究の第一線で使われる研究機器である。
機能を、部品を、「ひたすら研ぎ澄ます」
 共焦点レーザ走査型顕微鏡で、第一に注目されるのは、対象の観察でさまざまな条件を設定するアプリケーションの部分。けれどアプリが生きるのも、まずは鮮明な画像が得られるかどうかを決める受光部とスキャナーによる。しかし、担当する松下氏はそれを「出来て当たり前の部分」と語る。
「どれだけしっかり出来ていても、そこだけがほめられることはまずない。でも、『ひたすら何かの部品を研ぎ澄ます』っていうのが好きなんです。開発へ話が来たときに、いかによい『素材』をもってこたえることができるか。それが私のこだわりです」
 FV300、FV500の開発では、電気、メカ/光学、ソフトと大きく3つに分かれる開発チームのうち、電気のチームリーダーを務めた松下氏。しかし、リーダーとしてのまとめ役では満足しない。その後は、個人的にも特に大切だと考えている、半導体レーザユニットの開発に従事。受光部分についても、あえて自分でじっくりと手掛けたという。
回路をいじる「小道具」と、松下氏が10年来愛用している関数電卓
回路をいじる「小道具」と、
松下氏が10年来愛用している関数電卓
自分の中に「絵コンテ」があるか?
 そうしたユニットの開発も含め、「今はシミュレーションでいろいろなことができるけれど、『電気屋』の仕事は、最終的には板(回路基板)に触るところに帰着する。いや、1日1回はハンダの匂いをかがないと調子が悪いっていう人もいる。私がそうですが(笑)」
 そんな松下氏の「こだわりの品」は、基板のプリント回路をいじるペンナイフや、静電気が起きづらいシュロの手ぼうきなどの小道具だった。
レーザ走査型顕微鏡用に新開発された半導体レーザユニット
レーザ走査型顕微鏡用に新開発された
半導体レーザユニット
「回路をいじっていると、いくらでも時間が過ぎる。自分に課し、人にも言っていることの第一は、『回路の目的を明確にする』っていうことですね。この基板で、何ができないといけないのか。何ができればいいのか。そこに行き着くまでの『絵コンテ』ができているかどうか。そのうえで、いろいろなところから提供してもらったパーツを組み上げるわけですから、そこから出来る限り100%の性能を引き出すこと。それが、『電気屋』の責任だと思っています」
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高橋マサシ(総研スタッフ)からのメッセージ
 松下氏は何度も自分のことを「電気屋」といいました。取材をしていると、このような方たちに出会います。「メカ屋」「エンジン屋」「Java屋」……。私はこんなエンジニアが大好きです。なぜなら、自分の専門性に自信とこだわりがある人だからです。あなたは、「何屋」ですか?

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