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企業にスカウトされるレジュメ作成術2【経験職務チェック編】
自分のキャリアを匿名で公開し、企業からのメールを待つリクナビNEXTスカウト。企業は登録レジュメをどういう観点で検索しているのだろうか。企業視点から効果的なレジュメ作成を考えるシリーズ第2回は、経験職務チェック編を紹介する。
(取材・文/広重隆樹 総研スタッフ/宮みゆき 作成日04.10.13)
Part1 企業視点で大解剖!企業にアピールできる学歴・語学・資格とは
企業は「学歴」にこだわる?
 まず最終学歴だが、とくにエンジニアの場合、大学名そのものよりも、大学での専攻テーマがその人の技術バックグラウンドを示す場合もあるので、なるべく細かく書いておいたほうがよい。また、研究職など職種によっては、実質的に大学院修士課程以上の学歴を求める企業もある。その場合はこの学歴欄で絞り込みを行うことも実例としてあるようだ。「学部卒だがどうしても研究職に就きたい」というような場合は、職務経歴欄や自己PR欄にその旨を記すことで検索にかかるように工夫したい。

 また、最近の転職市場でニーズの高い「第二新卒」については、職務経歴が短いため、その人物のバックグラウンドを知るために、新卒と同様に学歴や大学名まで気にする企業も少なくない。
しかし、一般の中途採用では必ずしも学歴優先ということはない。即戦力を求める場合、学歴を検索フィールドに加えるよりも、職歴をサーチしたほうが、よりよい人材を採用できるということを多くの企業が知っているからだ。
どんな「資格」でも、書いたほうが勝ち?
 「資格」や「語学」欄は必ずしも必須ではないが、アピールすべき資格やスキルがあれば積極的に記入しよう。ただし、企業が資格欄を検索するのは、「その資格がないとその職種が成り立たない資格」。例えば、1級建築士やMRなどの場合がほとんど。IT系のベンダー資格などもあるにこしたことはないが、必ずしも業務に必須ではないと考える企業が多い。

 ただし、特定ベンダーと代理店やパートナーの契約を結ぶうえで、特定資格者ホルダーが一定数以上在籍していることが必要と考える企業などでは、資格の有無を重視するケースもある。
リクナビNEXTスカウトは企業がレジュメ登録者データベースを検索するシステムのため、たとえ“気象予報士”など特殊な資格をもっていても、採用職種に無関係の資格は検索されることはない。あくまで、業務で必要かつ企業にアピールできる資格のみを登録したほうがよい。

 語学欄については、「業務遂行に必須」と考える企業は、この部分を検索するケースも多い。しかし、エンジニアの場合、外資系の一部企業や特定業務を除けば、TOEFLもしくはTOEICの点数だけで判断することは少ない。

 語学を重視する企業でも、知りたいのは、“実際どれだけ外国語を業務で使っていたのか”というところ。語学スキルをアピールしたい場合は、点数だけでなく、業務での使用実績を職務経歴欄で具体的に伝えよう。
※学歴・語学・資格記入例

このレジュメの最終更新日:200X年X月XX日
学歴・語学・資格記入例

Part2 職務経験チェックの見せ方─工夫ひとつでキャリアの方向性が鮮明に
自分のキャリアの一貫性はこう訴える
 次に「経験職務チェック」記入について見ていこう。経験職務チェックは企業がチェックする頻度が最も高い項目だ。可能な限り、正確かつ網羅的に記したい。たとえ1年足らずのスキルでも、そこに希少価値があれば、興味を覚える企業は必ずあるはず。ただし、ここでもキャリアの一貫性や今後の方向性は大切になる。
今後もソフト開発でキャリアを積みたいのに、途中で経験した事務系のスキルにまでチェックを入れてしまうと、シートを見る側としては、その人のキャリアの一貫性に不安を感じてしまう。アピールしたいスキルはチェック、そうでないスキルにはチェックを外すというのが基本だ。

 例えば「自社のオリジナルのソフトウェア開発歴が3年、その後、海外企業のソフトのローカライズに3カ月従事したあと、再び自社製品部門に移り、新製品開発のためにユーザーの利用実態調査に1年従事していた」というソフト開発職の人の例。「ローカライズの仕事には最後まで興味をもてず、今後はやはり自社開発したい」というのであれば、あえてローカライズの短い経験はチェックから外す、ということも考えられる。

 経験職務チェックは「経験業務」「経験マネジメント人数」「経験案件」などのボックスに分かれている。これが企業からはどのように見えるかというと、例えば記入例のようになる。一見、バラバラに記入したスキルも、こうして業務、分野、システム規模と重ねてみると、その人のキャリアの概要がくっきり見えてくる。企業にとってどう見えるかというイメージを描きながら、記入していくことが大切になる。
特殊なキャリアは、世間に通じる言葉に置き換えて
 「自分がやってきた業務が、経験職務チェックのどの項目に当てはまるかわからない」という人は結構いるようだ。例えば、所属は『○○研究部』だけれども、やっていた仕事は基礎研究というより事業化フェーズに近いところだったという場合。その場合は、所属名にとらわれず、自分の仕事内容をより一般的に使われている言葉に置き換えることが重要になってくる。

 経験職務チェックの実務年数については、年数は設定できても、どの個別スキルをいつの時期に何年行ったかという細部までは設定できない。6年前のJavaと、1年前のJavaでは、おそらく同じJavaでも格段の違いがあるはず。そうした「いつ、どこで、どのように」といったポイントをより強調したい場合は、時系列的な表現が可能な職務経歴欄で伝えたほうがよい。

 このように企業視点を意識しながらレジュメ登録を行えば、自分のキャリアの見直し、売りどころが見えてくる。かつそのスキルや経験が市場でどのぐらい高く評価されているのかも、登録後のオファーの本数や内容でわかってくる。
※経験職務チェック記入例(プロジェクトマネジャーの場合)

スキルシート記入例
レジュメ大解剖編 / 職務経歴篇 / 自己PR編 / 資格PR編
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宮みゆき(総研スタッフ)からのメッセージ
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まず、経験職務チェックで企業に検索されることが大事なポイント。そのあと実際にオファーが送られるかどうかは、次回の職務経歴書や、ひとことPR欄での勝負となります。正直いって最初は面倒ですが、一回登録を完了すれば、あとは、経験キャリアを更新しながら企業からオファーがくるのを待つだけです。自分の市場価値も測れるリクナビNEXTスカウト、ぜひ試してみてください。
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