キャリア入社者に聞く「デンソーの働きごこち」

若手が責任を持って任される会社

渡辺公数(わたなべひろかず) 電子技術1部/2004年4月入社 前職:海外メーカーのCAEツールを取り扱う技術商社に勤務。技術営業部にて3年間の従事の後、デンソーに転職。

 以前は海外メーカーのCAEツールを扱う商社に勤務していました。そこは、単に海外のものを日本に持ってくるのではなく、付加価値――技術的要素を加えた上で販売するという技術商社。小さな会社ではありましたが、やりがいの感じられる仕事でした。

 その会社の営業で、多くのデンソーの技術者と話をする機会があったんです。ツールの営業というと、先方で決裁権を持っているのは課長クラス以上というのが普通なんですが、デンソーの担当者だけは、すごく若い人が多いんです。「デンソーって、こんな若い人が出てくるんだな、こんな環境が用意されている会社っていいな」と憧れたのが、転職のきっかけでした。

 実際に入社してみても、本当に若くてもいろいろ任せてくれる会社だということを強く感じました。とはいっても、上司がただ「やっておいて」と投げてくるわけではなく、組織としてその仕事に対応していくわけなんですが、そこで任される部分が大きい。責任も重大だけれど、何かあれば上司もしっかり支えてくれる。その分、「そんな大役は無理だよ」という不安よりも、「やらせてもらえるなら、ぜひやらせてもらいたい。やり遂げよう」という気持ちになりますね。

 ただ、手掛けた仕事を上司にレビューしますよね。これが、上に行けば行くほど、いつも想定外のことを指摘されるんです。それなりに何年か経験して、レビューの対象となるものを作っていれば、「これはこの部分が突っ込まれるな」と予想できるようになるし、そんな部分はあらかじめどんどん改良して作り込む。それなのに、常に何か新しい、想定外のことを指摘されます。そんな環境だからこそ、自分の成長に繋がっていると思います。