キャリア入社者に聞く「デンソーの働きごこち」

「世界一を目指せる」仕事

後藤真也(ごとうしんや) EHV機器技術部/2002年2月入社 前職:東京の電機メーカーに勤務。高速エレベータ用のインバータ装置を担当。

 ハイブリッド車用の電源装置で、高圧バッテリーから補機類に電力を供給するDC-DCコンバータの開発に携わっています。単純に部品ではなく、システム全体を見渡さなければいけない装置なので、自分自身でも車側を理解しなければなりませんし、顧客である完成車メーカーを含め、協力して課題にあたっていく必要がある。単に部品メーカーの一担当ではなく、車全体に関わっていけるところが、とても楽しい仕事です。

 DC-DCコンバータの開発で最も苦労するのは、ノイズの発生をいかに抑えるか。製品に求められるレベルも非常に高いのですが、それだけに、量産に入る直前まで苦労することもあります。そこまでいくと、大きな変更はできないし、しかも量産には間に合わせないといけない。そうなると、ますます完成車メーカーとも一体になって問題解決に当たる必要が出てきます。その最中は苦しいけれど、やり遂げた後に一緒に喜べる、その満足感は大きいですね。

 前職と比較すると、デザインレビュー(DR)の方式の違いは印象的。もちろん、前職でもDRはやっていたのですが、当時は紙主体。デンソーの場合は担当者がパワーポイント等に要点をまとめ、プレゼンテーションを行う。その分、見ている人も意見を出しやすく、議論しやすい環境です。

 デンソーで働く魅力は、やはり「世界一を争うモノを作っている」という点。我々が手掛けている技術は、将来にわたって、世界中のいろいろな完成車メーカーとともに広がっていくもの。世界を舞台に仕事をし、その中でさらにトップを争えるということ――技術者として、これは一番楽しいことではないかと思いますね。