へこんでたら損、打たれ強くなろう!
基本的に会社員であるということは人の傘に入っているのだから、自分が思った通り、期待通りにいくなんて考えるのは、もともと危険行為やと思うな。君の都合とは違う、あくまでも会社の都合が優先よね。もうひとつはそんなことでいちいちへこまされていたら、自分が損するってことよね。「会社も下手やな、こんな頑張ってきた自分をへこますなんて」くらいに思っとったらええんとちゃうかなあ。
君に伝えたいのは「俺ら、もっと打たれ強くなろうぜ!」ってこと。どこかに勝手な期待があるからへこむんやろね。ちなみに僕はなんも期待してないし、もっと言うたら、まず一生懸命に仕事をするのは当たり前! 僕らの世界も、どんな有名な人が一生懸命働いて、視聴率や聴取率を上げて、結果を出していても「スポンサーの都合で番組がなくなります」なんてことが当たり前に起こるんよね。だから、支えになっているのは「やるだけのことは一生懸命やった」という自分のプライドだけやね。
よく「好きなことやってるヤツはいいな」とか言われるけど、好きなことをずっとやろうとしたら、どれだけイヤな目に遭うことか。好きなことしたい、やりたいことをやりたいのに「なんでさせてくれへんの」「なんで裏切られなあかんの」みたいなことばかりたくさんあって、自由に好きなことをやるということが、どれだけ難しいことかを思い知らされる。でも、それが当たり前やと思っていれば、いいことがあると「ラッキー!」と、めちゃハッピーに思えるやろ。
笑う門には福来たる!
僕は娘の小学校でPTA会長をやってたから、子どもたちにも話をする機会がたくさんあってね。「負けてからドラマが始まる」って話もよくするんです。例えば、うまくいかなかった、運動会のかけっこで負けた、そこから頑張って練習して来年の運動会で一つでも順位を上げることがドラマ。負けること、うまくいかないこと、そのストレスはエネルギーに換えるとものすごいパワーになるからね。もちろん、体を壊すような仕事のストレスは解消した方がいいと思うけど、なかには、せっかく溜まった「くそっ!」ってエネルギーをどうしてプラスに換えていかないのかなあ、もったいないなあ、と思うことがよくあるんよね。
それともうひとつは、大人になればなるほどいい言葉やなあと思うのが「笑う門には福来たる」。これは数えきれないくらい実感する場面がある。笑うためにはポジティブでいなくちゃならないし、どうしたら笑っていられるかを考えるようになるでしょう。そして、いつも笑っていることで、例えば君やったら「あいつ異動させられても楽しそうに笑って一生懸命頑張ってるでえ。普通やったらへこむのに偉いやつやな」と、人も寄ってくるし、力になろうとする人も出てくる。
このように、笑おうとする行為は必ず幸せに向けてくれるんよね。だから笑顔がなくなってるのはものすごくもったいないことやし、意地でも「笑ったろかあ!」って思わんと、頑張って来た自分に申し訳ないと思うなあ。だから僕やったら自分で自分に笑って言うな。「さあ、これからのシナリオをさっさとつくって、第2章のスタートをきるぞお!」ってね。お互いのドラマを頑張ろうよね!