普通なのは悪いことじゃない
そんなことで悩むなよ。“普通”はちっとも悪いことじゃない。
俺の友達に、普通に大学出て就職して結婚して、奥さんや子どもたちと平和に暮らしてる団地住まいのサラリーマンがいる。俺がたまに遊びに行くと「テレビに出てる人が来た!」って子どもが喜んでくれる、すごく普通の家庭なんだよ。そこで、別にお互い羨ましがったりはしない。ヤツはヤツで幸せだし、俺みたいになろうとは思ってないから。
俺も大学を出て1年間、営業マンをやっていたけど、毎日満員電車に揺られるのも、やりたくない仕事に拘束されるのも耐えられなかった。一週間のうち「俺の人生、7分の2だけかよ!」って感じでさ。俺には向いてなかった。要は、サラリーマンもプロレスラーも自分が幸せと思えればいい。
自分が生きる世界は把握しておけ
それに俺だって、たまに「案外、普通の方なんですね」なんて言われることがあるわけ(笑)。もっとぶっ飛んでいる人と思っているんだな。
でもね、俺って実は用意周到。自分勝手が許されない状況の時はじっと静かにして、準備をちゃんと整えてから行動している。そうしないと、足元をすくわれちまうからな。お前だって、そこで仕事をしてメシを食っていこうとするなら、自分の生きる世界をきちんと把握するくらいのことはしておけよ。
だいたい、自分のことをスゴイって威張るヤツに限って、たいしたことなかったりする。普通だと思い込んでいる人間が、意外な一面や驚くようなものを持っていたりすることだってある。俺はそう思う。
どうも、周囲の人たちより自分のことを“一段低い普通”のように感じてるようだけど、お前に「普通だ」といって笑ってるヤツらも、お前の中に「自分と同じ普通」を見て安心してるだけ。気にすることはない。