叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「すさんだ社風を変えられないものでしょうか…」

面接で社長の人柄に惚れ込み、希望に燃えて転職しました。ところが、入社してみると社長は会社にほとんどおらず、社員は自分勝手なことをやる、ごまかす、人に押し付けるのがあたりまえの社風。なんとか変えられないものでしょうか。(ITベンチャー広報 28歳/男性)

まずは、自分を磨き実力をつけよ。
今週の叱り役

高田道場代表
高田延彦

information
●高田道場オフィシャルサイト
高田さんが選手を養成し、キッズからシニアまで格闘技を教える道場。高田さんの近況、最新情報などもこちらから。
http://www.takada-dojo.com/
1962年、神奈川県生まれ。野球少年時代を過ごし、中学卒業後、新日本プロレスに入門、81年にデビュー。UWFインター旗揚げを経て、97年からPRIDEに参戦。02年に引退するまで格闘技界の歴史のド真ん中を歩き続けてきた。現在、高田道場代表。

社風を変えるより先にやることがある

社風を変えたいという志を持つのは立派だと思うよ。だけど、社員がごく少人数の会社なら、なんとか変えることもできるかもしれないものの、ある程度の規模となると、かなり困難だろうね。入社間もないあなたが、今、何かを叫んでみたところで、「じゃあ、ほかの会社に行けばいいじゃん」と、周りから相手にされずに終わってしまう可能性がある。

社風を変えたいなんて粋がってないで、もっと先にやることがあるだろう。何だと思う?それは、自分の能力を上げていくってこと。自分の仕事の能力をアップして実績を積むことによって、今の会社でしっかりと根っこをすえ、どんな嵐が来ても微動だにしない頑丈な土台を造り上げる。それが何より大事なんだよ。

それは、どんな社会でも一緒なんだ。われわれファイターだって同じ。しっかりトレーニングして、スキルをあげて、キツい試合を何度も繰り返し経験して強くなっていくことで、やっと認められるようになるんだから。何も実績がないうちから、「ああしたい、こうしたい」と騒いだって、誰も相手にはしてくれないんだよ。

実績を積んで組織の中に不動の地位を築くことができれば、周囲だってあなたが発信する言葉に耳を傾けてくれるし、影響を与えることができるようになる。そういう存在になれば、社風を変えることだって不可能じゃない。それでも難しいことだとは思うけど、そこが最初の第一歩。第一歩目を踏み出す前に、一生懸命に自分を鍛えて、会社の中で「おまえじゃなきゃダメだ」という取り替えのきかない人間になる。そうなってから初めて取り組む課題なんです。

自分の力を伸ばすことを全うすればいい

IT ベンチャー企業だから、個々の実力がものを言う世界なんだろうね。一人一人の能力を発揮することが、総合力となって伸びている会社だと思うんだ。だから、社長が会社に来なくても、社員が勝手なことをやっているように見えても仕方がない。各々のペースでやるべき仕事をしっかりやっているんだよ。あなたも自分の力を伸ばすことを全うすればいい。結果的には、それが会社の利益にもなるんだから。

ひとつひとついい仕事をしていけば、別に目立つことをやらなくてもいいと思う。伸び盛りの年齢だし、その積み重ねが早く評価されたら、1年程度で発言に影響力があるポジションにいく可能性だってあると思うよ。だから、まずは自分を磨く。その後に会社を磨くんだ、という発想に切り替えることだね。

EDIT
マインドシェア
WRITING
羽塚順子
PHOTO
岡本寛

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