叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「コンプレックスを感じない職場はあるのでしょうか」

私にはこれといった才能が全くありません。努力はしているのですが、今の職場でも注意ばかりされ、萎縮してしまいます。コンプレックスを感じないですむ職場に行きたいのですが、そんな会社ってあるのでしょうか。(一般事務 26歳/女性)

コンプレックスなんて当たり前。自信を育てる場所を探せ。
今週の叱り役

高田道場代表
高田延彦

information
●高田道場オフィシャルサイト
高田さんが選手を養成し、キッズからシニアまで格闘技を教える道場。高田さんの近況、最新情報などもこちらから。
http://www.takada-dojo.com/
1962年、神奈川県生まれ。野球少年時代を過ごし、中学卒業後、新日本プロレスに入門、81年にデビュー。UWFインター旗揚げを経て、97年からPRIDEに参戦。02年に引退するまで格闘技界の歴史のド真ん中を歩き続けてきた。現在、高田道場代表。

コンプレックスこそ成長材料

コンプレックスを感じないですむ職場はありません。これが結論です。まあ、家でパソコンを使って、一人で完結できるような仕事もあるのだろうけど、全く人とコミュニケーションしないですむ職場はないからね。

でも、ほとんどの人が、あなたと同様、コンプレックスを感じながら生きているんだよ。ただし、そのことを自分の成長材料にできるかできないかは、その人次第。僕自身もあなたと同じで、これといった才能もなく、努力はしているけれど、萎縮だってするし、コンプレックスをたくさん持っている。ただ、それがあるからこそ、自分と戦いながら、ひとつひとつクリアするごとに1ミリずつでも伸びていこうとしてるわけです。

自分は、家を飛び出して格闘技を始めたころ、体が細くて体重が60キロくらいしかなかった。そもそも格闘家になれる資質がないところからのスタートだったんです。自分に自信がないという恐怖を克服するために、ひたすら練習を重ね、コンプレックスを「早くリングに上がりたい」という闘いへの欲望に変えていく。そうやって、コンプレックスをたたきつぶす作業を繰り返してきたわけです。

一人で暗闇に入る前に、新たな環境を探そう

命や人生を賭けて相手とつぶしあう周りのPRIDEファイターたちも、コンプレックスや恐怖を抱いて戦いながら、頂点を目指しているんだよね。自信があるように見える人たちだって、コンプレックスに押しつぶされそうになりつつも、意図的にそれを破壊してハードルを乗り越えている。だから、あなただって何も物おじする必要はないし、人としてコンプレックスを感じるのは当たり前なんだと思うことだよ。そうやってコンプレックスから逃げずに、どう変換させていくかを分析してみることが大事なんじゃないかな。

でも、どうしても職場がイヤで、変換できないなら、その圧迫感や緊張感から解放できる時間をつくってみるといい。コンプレックスを感じながら、一人きりで狭い暗闇に入ってしまう前に、職場でのストレスとか心の垢を全部洗い流せるような環境を探すことが必要だと思うんです。

自分も、むちゃくちゃ腹が立つことがあっても、たった1時間汗を流すだけで冷静になることができる。そんなふうに、あなたも会社から切り替えられる違う世界を、習い事でもなんでもいいから持つことです。それを今日1日頑張った自分のご褒美にしていく。気に入った自分の世界ができれば、そこでコミュニケーションできるようになったり、新たな自分を発見できることだってあるはずだよ。

EDIT
マインドシェア
WRITING
羽塚順子
PHOTO
鈴木慶子

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