叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「家族経営の方針に疑問を感じます…」

小さなアパレル卸売業者に勤めています。私を含め3人以外はすべて血縁といったスタッフ構成。奥さんは常務、息子さんは専務、娘さんは新卒なのに部長、何かすごく違和感があります。専務の息子さんはロクに働きもしないのに、私の給料ではとても買えない様な高級外車を乗り回しています。悪い人たちでは決してないのですが、どうも家族以外は軽視されているような気が…。これといって他にやりたいこともないのですが、こんな会社は辞めたほうがいいのでしょうか?(アパレル・26歳)

まずはとことんやってみよう!
今週の叱り役

女優
杉本彩

information
芸能人社交ダンス部
10月放送予定。
1968年、京都生まれ。京都でモデルをしていたことがきっかけで芸能界に入る。女優として活動するほか、ダンス、バラエティー、小説執筆など幅広く活躍中。大切にしているのは「自由と快楽」。そのために、常に前向き、後ろは振り返らないと、ネガティブな生き方を一蹴する。

問題は「家族経営」ではなく、やりたいことがないこと

家族経営って、難しいですよね。「いい会社」とは基本的に、実力のある人に仕事を任せる会社だと私は思っています。家族が優秀な人揃いであればいいけど、実力を無視して、家族を重要な地位に付けるような会社は、将来的に有望という気はしませんね。

ただこの方の問題は、「家族経営の会社にいる」っていうことだけではない気がするんです。「これといって、やりたいことがない」と言っているし、会社の不満が目に付くくらいだから、今の仕事にもそれほど情熱を感じていないのでしょう。だって、本当に熱中できる仕事なら、「家族経営」なんて環境は、どうでもよくなってしまうものですから。もしかしたら、この会社を辞めて転職したとしても、別の不満を見つけるかもしれないですね。

今の仕事に必死に取り組むことで、道が拓ける

仕事って、熱中してみて初めて面白さややりがいを感じるものだと思うんです。私も、最初から芸能界に憧れを持っていたわけではないんです。京都でモデルを始めて、スカウトされて東京に出てきて、そしたらだんだん欲が出て、モデルとして頂点を極めたいと思った。そしてそこでタレント、女優としての道が拓けて、また、成功したいという欲求が高まった。だから髪を振り乱して、一生懸命頑張ることができたんだと思う。最初は大きな目標でなくても、今、このときに与えられた仕事に必死に取り組むことで、新しい道、やりたいことが見つかるのではないでしょうか。

「やりがいがない」「生きがいが見つからない」なんて、所詮ぜいたくな悩みなんです。生きること、食べることに精一杯だったら、そんなこと言っていられないでしょ? そんな場合、「家族経営だから辞める」なんて選択肢はないんです。

とにかく、いろいろと理由をつけて、自分の「甘え」を正当化せず、一生懸命やってみる。それでも家族のほうを優先して、この方を評価しないのであれば、転職すべきです。そうやって頑張れば、今までよりずっと「生きている」と実感できると思いますよ。

EDIT
マインドシェア
WRITING
羽塚順子
PHOTO
刑部友康

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