僕もただ立っているだけで殴られたよ
あなたの質問は、営業に対してすごく前向きですよね。自分がやっていけるのかと不安に感じるのは、あなた自身の中で、その不安を埋めようと努力しているからではないでしょうか。だから、僕はあなたが営業でやっていけると思うんです。「俺は俺のやり方でいくんだ」って、周囲の意見を聞かずに摩擦をおこしてしまうような人は、あなたのように、生意気に見られることを気にして、自己嫌悪に陥ったりしないはずです。
僕もあなたと同様、身体が大きかったので、学生時代なんか、何もしていなくても、ただ立っているだけで「生意気だ」って、先輩から殴られることが多々ありました。誰でも多少は、自分が周りからどう思われているかを気にするけど、僕らのような経験をすると、社会に出てからも自分はどういう見せ方をしていけばいいのかを、人一倍強く考えてしまいますよね。その気持ちはよくわかります。
自信を持つ術を見つける方法とは
あなたも営業に転職する際、そういった、生意気に見られるリスクや、今後陥りそうな状況を見越して、ある程度は覚悟をしていたのではないかと思うんです。だから、まずはその覚悟を決め、周りの人に「あいつは態度がでかい」みたいなことを言われるのは、当然のことと受け止めるように切り替えてみてはどうでしょう。そして、その言葉の後に、「でも、やる気はあるんだよな」とか、「でも、いいヤツなんだよ」って言わせるには、どうすればいいかを考えてみませんか。
そこで、僕からの提案は、仕事を「好きになってやろう」と思って臨んでみてはどうかということです。「俺は営業が好きだ好きだ」と言いきかせながら続けていけば、少しくらいイヤなことがあっても、必ず好きになれると思うんです。それはもう訓練だけどね。僕も学生時代、野球部の雑用がイヤで、特にトイレ掃除が大嫌いだった。仕方なく「俺はトイレ掃除が好きだ」って言い聞かせながら掃除していたら、結果的に今は大好きになりましたよ(笑)。
そうやって、苦手な取引先も上司も「好きだ」と自分に言いきかせて行動するようにしたら、新しく見出せることがきっとあるんじゃないかと思うんです。これが「努力」ですよね。誰でも努力している人を見れば、心を打たれるし、「あいつ、頑張ってるからいいじゃないか」って、気持ちになれると思いませんか?今は、自分の頭の中だけで考えて、自信を持つ術を見つけられずにいるのかもしれません。一度視点を変えてみるためにも、やってみませんか。