叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「未経験で憧れの映像業界に転職することに、妻が大反対で…」

未経験で憧れの映像業界にチャレンジしたいと思っています。プロダクションに知り合いがいて、未経験でもいいと言ってくれているのです。ただし、この転職に妻が大反対。収入が大幅にダウンすること、時間帯が不規則になるのを嫌だといっています。もう2週間も口をきいてくれませんが、どうしたら説得できるでしょうか?(28歳・営業)

何事も本気 命がけ。
今週の叱り役

映画監督
井筒和幸

information
『ゲロッパ!』【配給/シネカノン】
3 年ぶりの新作映画『ゲロッパ!』が8月に全国公開される。『ゲロッパ!』とは、ソウルの帝王ジェームス・ブラウンの名曲「セックス・マシーン」の歌詞 "Getup!"をもじったもの。ヤクザの組長の弟分たちが、組長の「ジェームス・ブラウンに会いたい」という夢を叶えるため、誘拐を企てるというストーリー。出演に西田敏行さん、常盤貴子さん、岸部一徳さんなど。
1952年、奈良県生まれ。「岸和田少年愚連隊」「のど自慢」「ビッグショー! ハワイに唄えば」など数々のエンタテインメント作品を手掛ける傍ら、辛口のコメンテーターとしても知られる。著書に『こちトラ自腹じゃ』(ワニマガジン社)など。

どんな会社にいたって保証はない

映像業界は、基本的に時間が不規則。昼も夜も、土日もない業界。それでも僕の周りで働いている人たちは、面白くてやってる。面白ければ、休みがなかろうと、睡眠時間が少なかろうと平気なものや。逆に、本気に好きでなければ、かなりキツイことは確かや。自分がそんな生活に耐えられるのか、本当に好きなのか、実際はやってみなければわからんけどな。

収入だって、景気に大きく左右される。景気がいい会社ならボーナス200万円出た、なんて話もザラに聞くが、そんな会社がすぐに倒産したという話もある。そんな不安定な業界であることは間違いない。でも、今の世の中、どんな会社だって同じでしょう。今日景気がよくても明日はわからない、そんな不透明な世の中だから、どこにも保証はないからね。

やりたいことをやるには犠牲も伴う

でも、「今の会社だってどうなるかわからんから、映像業界に転職させてくれ」なんて言って、奥さんを説得しようと思っても無理というもの。「時間は不規則じゃない」「収入が必ずアップする」なんてウソ言ったって仕方ない。どう考えても説得する材料なんてないから、結局自分の憧れか妻か、どちらかを犠牲にしなければならないということや。やりたい仕事への情熱が強ければチャレンジすべきやし、それよりも妻のほうが可愛ければ、今の会社に残ったほうがいい。

実際のところ、この人も本当は未知の世界に飛び込むのが怖いんじゃないかな。妻を説得できないことを理由にしているけど、決断する勇気がないんだと思う。妻ではなくて、自分自身の問題。本当に腹をくくっていたら、妻にだって「頑張るから黙って見ててくれ」と言えるはずや。

EDIT・WRITING
羽塚順子
DESIGN
ITコア
PHOTO
岡本寛

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