現状の中でできることをコツコツと積み上げろ
まず最初に、あなたが第3志望の大学に入学して、思っていた就職先にも行けなかったってことは、はっきり言って「それがあんたの実力なんだよ」と、私は言いたい。その自分の実力の範囲で、できるだけのことをやるべきなんじゃないかな。現状のすべてに満足してる人なんて、本当にごく少数しかいないものだと思うよ。
文句があるなら、今勤めてる会社を辞める勇気はあるのか、ってことだよね。ないのだったら、そこで一番を取るべきじゃないの。現状でできることを頑張っているうち、実力がついて、自分が目指した地位になれるかもしれない。まずは今いる場所でトップを取ることを目指して、着実に一段ずつコツコツと上がっていくことでしょう。そうやって目の前のことを片付ければ自信もつくから、それから次のことを考えればいいじゃない。
後悔ばかりを引きずる人生なんてつまらない!
自分も、プロレス界では体が小さかったから、試合に勝てなくて、辞めてしまおうかと思ったこともあったけど、他にやりたい仕事はなかった。だから頑張ってトレーニングしてトップを目指したんだけどね。でも、20年近くやって初めてわかったのは、チャンピオンベルトなんてその時だけのもので、何の意味もないんだってことだった。結局は、ゴールのない世界だったんだよね。
だから、有名になるとか、何回ベルトを巻いたということは、私にはどうでもいいこと。目に映らない結果が大事なのであって、記録よりも記憶に残る人間になりたいって思ったんだよね。それは会社組織の中でも同じでしょ。地位が上のお偉いさんは記録に残るかもしれないけれど、一生懸命に汗かいて仕事をしていた人って、退社してから「あの人、一生懸命やってたよね」なんて言われる。そうやってみんなの記憶に残る人は、素晴らしい人生なんじゃないかな。
私の場合はそう思うけど、あなたはまだ、自分の中で引っかかって前に進めない原因があるわけだから、いい人生にするには、それを取り除くことが必要かもね。もし、第3志望の大学にしか入れなかったことが一番のコンプレックスになってるのだったら、いっそ、会社を辞めてアルバイトをしながらでも、もう一度、希望の大学を受験したっていいんじゃないかな。前に進めないまま、30代、40代になっても引きずるぐらいなら、きちんとやり直して自信を取り戻すという選択もあると思う。
自分が何に執着して自信が持てないのか、その根っこをちゃんと見つけて、リセットしてみることも大事だからね。後悔ばかりを引きずって、年をとっちゃう人生なんて、つまらないよ。