叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「異動を待つか、転職か悩んでいます」

今の会社は広報の仕事をやらせてもらえるという約束で、営業職からスタートしたのですが、丸2年やってもまだ異動になりません。上司に訴えても「広報は人気があるから、経験者じゃないと異動は無理だよ」と言われます。見込みが薄い異動を待ち、やりたくない営業を続けるより、広報の仕事ができる会社に転職するべきでしょうか。(サービス業 26歳/女性)

チャレンジ
今週の叱り役

株式会社ドリームアーク代表取締役会長
花田勝

1971年、東京都生まれ。88年に初土俵を踏み、98年横綱に昇進。引退後はタレント活動を経て、アメリカンフットボール選手に転身。2002年には会社を設立、翌年「Chanko Dining 若」1号店を東京・六本木にオープンした。実業家として、またタレント、スポーツキャスターとして活躍中。

向いてないと判断されたのかも?

営業を丸2年やっても、まだどうしても広報をやりたいのなら、それはチャレンジしてみるべきでしょう。あなたの言う通り、やりたい仕事があるのに、「やりたくない」と思いながら続けるのはもったいない。やりたいことをやるのが一番です。

もうひとつ、2年も希望に沿った異動をさせてもらえない理由を考えることも大事。会社から営業に向いていると判断されているのか、単に営業の人材が不足しているのか、いずれにしても、2年もそのままということは、広報の仕事を任される可能性は、低いんじゃないでしょうか。もし、僕があなたの立場だったら、会社や誰かを当てにするより、「自分はこの会社では広報に向いてないと判断されたんだな」って思いますね。まあ、僕は常に自分を責めるタチなんですけど、いずれにしても新しいステージを目指します。

僕は相撲を引退した後、タレントとして何本かレギュラー番組をいただいて、十分過ぎる収入があったんですね。でも、アメフトをやりたいという夢をかなえるため、周囲の理解を求め、渡米しました。もちろん、収入は一切なくなりましたよ。リスクは大きいとわかっていたものの、かなり苦しい生活でした。でも、そのアメフトも「ダメだ、ここで辞めるべきだ」と思った瞬間があって、恥ずかしいとか、後ろめたいなんて思わず、そのときにパッと辞めたんです。

若いうちは、金を払ってでも厳しい所へ行け

その後、飲食店の経営を始めました。子どものころから、「いつかは会社経営をしてみたい」と思っていたんですね。今は借入金もたくさんあって、毎日が地獄のように苦しいんですけど(笑)、やりたいと思っていたことですから、全く後悔はありません。

僕は小さいころから、家に上場企業の社長や会長のような方たちが出入りしている環境で育ちました。そういう方たちから「若いうちは、金を払ってでも厳しい所へ行け」と、口を揃えて言われたんですよ。たとえ、ひとつのことで成功したからといって、そのまま楽なほうへ流されるのではなく、苦境の中に飛び込んでいくべきだと。そのほうが、人間として大きく成長できるってことですよね。早くから、そういった成功者の話を直接聞くことができたのは幸せだったと思っています。

まだ、あなたは26歳だし、たくさんの可能性があって、人生を模索している時期でもあるんじゃないかな。僕の周りを見ると、働く女性たちは、そうやって悩みながらも頑張ってて、「すごいなあ」って、いつも感心させられます。あなたも広報の仕事をやりたいのなら、まず挑戦してみましょうよ。うまくいかなかったとしても、それは必ず次へのステップになるから、視野を広く持って前に進んで行きましょう。チャレンジを恐れないでください。

EDIT
マインドシェア
WRITING
羽塚順子
PHOTO
岡本寛

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