叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「お金の災難から逃れたいのですが…」

かわいがっていた直属の部下に売上金を持ち逃げされ、ショックを受けています。以前も部下にお金を貸して失踪されたことや、信頼していたお得意先にだまされて不渡り手形をつかまされたこともあります。そのせいで、社内では疫病神か貧乏神のように言われている私…。どうすれば、お金の災難に遭わなくなるのでしょう?(自動車販売会社 34歳/男性)

お金は人を変えてしまう!
今週の叱り役

株式会社ドリームアーク代表取締役会長
花田勝

1971年、東京都生まれ。88年に初土俵を踏み、98年横綱に昇進。引退後はタレント活動を経て、アメリカンフットボール選手に転身。2002年には会社を設立、翌年「Chanko Dining 若」1号店を東京・六本木にオープンした。実業家として、またタレント、スポーツキャスターとして活躍中。

お金と人を全面的に信じちゃいけない

これだけお金の災難に遭うということは、何かあなたにも問題があると思うんです。ただ、自覚するのは難しいので、まずは、周りの人に相談してみましょう。同じ職場でアドバイスしてくれる人がいればベストです。いない場合は、誰か信用できる知り合いに頼んで、客観的な視点で原因を探ってもらいましょうよ。そのことで、気づくこともあるんじゃないかな。

僕も、若いころからお金のことでいろんな災難に遭ってきました。世間を知らずに成功すると、悪い大人たちが寄ってくるんですよ。今だったら決してハンコを押さないような契約書に、何も理解せずに押してしまったり、視聴率を上げるため、お金でなんとかしようとするマスコミに巻き込まれたり。裁判沙汰になったことだってあります。事業をしている今でも、頭の中は「会社の借入金をどうやって返そう」なんてことばっかりで、イヤになっちゃいますけどね(笑)。

会社を経営していると、お金のことで「うまい話」を持って来る人もいます。でも、おいしい話なんて、世の中にそうそうころがっているわけがないんですよね。それから、お金を貸したら、戻ってこないと思ったほうがいい。その覚悟で相手にお金を渡すということです。いろいろと苦い経験をして僕が痛感したのは、「お金と人は信じちゃいけない」ってこと。ほとんどの人は、お金をたくさん持つと豹変してしまうんです。

人を見極めるための投資だと割り切ろう

部下が持ち逃げしたり、失ったお金に対しては、くよくよ考えずに、「人を見極めるための投資だった」と、割り切ることですよ。ビジネスをやるうえでは、自分自身が成長するための“投資”だって必要です。人の上に立てば、自分の下にどんな部下を置けばいいのか、その部下をどう扱うか、見極め、判断できるようにならなくてはいけませんからね。

あなたの場合、なくなったのは会社のお金なので、会社に損失を与えたわけですよね。そのことで、あまりに肩身が狭いのなら、仕事環境を変えてみるのもいいかもしれません。お金から離れてみるんです。全くお金と無縁の仕事はないでしょうから、例えば、お金や数字を管理する立場ではなく、できるだけ関わらずに済む仕事を選ぶ、とかね。

どうしてもお金を扱わなくてはならない場合、今度はお金の管理を人任せにしないことですよ。できることはすべて自分でやり、そのことに対して自信と責任を持つ。そうすれば、少なくとも持ち逃げされたり、だまされることは格段に減るはずです。お金に縁がないとか、運がないという人はいません。誰にでも平等にあるものだと思うんですよ。それをきちんと活かすかどうかは、本人次第ですからね。

EDIT
マインドシェア
WRITING
羽塚順子
PHOTO
岡本寛

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