リクナビNEXTジャーナル

キャリア・ビジネスの情報満載【リクナビNEXTジャーナル】

財布は「長財布」でも「二つ折り」でもいい。大切なのは…――ビジネスファッションの常識・非常識

「見た目より中身が重要だ」と語る人は少なくありません。しかし、問題は、決めるのはあくまで相手だ、ということです。どんなにスキルを身につけていたとしても、印象というのは一瞬で判断されてしまうことも少なくありません。ところが、そんなに大事な「見た目」がもし、残念なことになっていたとしたら……。実は恥ずかしいことになっていた、としたら……。

これが決して少なくない、と語るのは、著書『ビジネスという勝負の場は一瞬、しかも服で決まる』が大きな話題になっている木暮桂子さん。実は誰も教えてくれなかった「あれ?」と思われないためのビジネスファッション講座、第5回最終回のテーマは、ビジネスファッションにふさわしい「小物」です。

f:id:k_kushida:20170821191300j:plain

株式会社ディグニータ 代表取締役 木暮桂子さん

シンガポール航空にて、フライトアテンダントとしてシンガポールに駐在。その後帰国し、株式会社グロービスの創業期から現在のグロービス経営大学の立ち上げに関わる。その後、独立。経営者、政治家等をクライアントにした外見力強化のコンサルティング、スピーチトレーニング、企業向け研修などを手がける。これまで1000名以上の見た目を変え、外見力強化を実施、依頼が後を絶たない。近著に『ビジネスという勝負の場は一瞬、しかも服で決まる』(ダイヤモンド社)。

株式会社ディグニータ HPはこちら

黒革のもの。フェイスが薄いものがおすすめ

f:id:k_kushida:20170822154958j:plain

ビジネスファッションにおいて、意外に悩ましいのが、時計です。いったいどんな時計をするのが、スマートなのか。やはりそれなりの値段のものがいいのか。ブランドのものは、避けたほうがいいのか……。木暮さんはポイントは2つある、と語ります。

「どんな時計がビジネスにふさわしいのか。よく聞かれる質問です。おすすめするのは、まずは黒革のもの、ですね。黒い革ベルトは、きちんとした感じが出ます」

そして、もうひとつが、フェイスの厚さです。

「文字盤のフェイスが薄いものがいいですね。フェイスの色は黒でも白でもかまいませんが、フェイスが薄くなればなるほど、フォーマル度の高い印象をつくってくれます」

金属の部分は、基本的にシルバー。金属の部分がゴールドの時計もありますが、男性のゴールドは、どうしてもギラギラしてしまうから。

ベルトが金属製のものは、すすめない、と語ります。

「どうしても、派手な印象になるものが多いからです。どうしても金属製にしたいなら、シルバーステンレスの、できるだけシンプルなものにしましょう。パッと見て、あのブランドかな、と思われてしまう時計もおすすめしません」

 これはなんだろう、と違和感を持たれることが問題だから。木暮さんのコンサルティングでは、セイコー、オメガ、IWCのベーシックなものをすすめているそうです。

黒か茶の革製のシンプルな細身の財布を

f:id:k_kushida:20170822155056j:plain

財布についても、どんなものを持てばいいのか、悩ましく思っている人も少なくないでしょう。昼食のときに出すことになったり、会食の席で代表してカード決済をするときなど、財布はビジネスシーンで意外に人に見せる機会があります。もし選択を間違えると、「あれ?」と思われてしまう機会も多いということ。

「おすすめするのは、革製のシンプルな細身の財布です。長財布か、二つ折りか。どちらがいいかは、好みで構いません。色はやはり黒か茶色でしょう」

スーツの胸ポケットにしまうのであれば、長財布のほうがスマートに見えるそうです。また、二つ折りにする場合は、長財布よりも膨らんで見えがちなので、こまめに中身の整頓を心がける必要がある、といいます」

小銭入れやコインケースを使うのもいいですね。財布がスマートに見えますし、おしゃれに見えます」

財布で注意をしないといけないのは、自分では毎日見ているので、劣化に気が付きにくい、ということだと木暮さん。

「使い込み過ぎて、黒ずんでいる、革がよれよれで白く変色しかかっている、など、他人から見たら目立ちますので、気をつけたほうがいい」

また財布も、いかにもブランドもの、というのは避けたほうが無難、とのこと。

「スマートにスーツのポケットにおさまるものを選びたいですね」

四角いプレートのバックルや、デコラティブなベルトは避ける

f:id:k_kushida:20170822155242j:plain

最後にご紹介したいのが、ベルトです。ベルトの選び方は簡単だ、と木暮さん。

シンプルなバックルのものにしましょう。幅は2.5センチから3センチくらい。革はツヤのあるものを選びます」

正しいスーツのルールでは、ベルトのバックルは、とにかくシンプルなものがベストだそうです。

「ときどき、四角いプレートのバックルや、デコラティブなものを見かけることがありますが、避けてほしいですね。特に、ブランドのマークがバックルになっているものはNG。違和感とともに、ブランドが好きな人なんだな、という印象を持たせてしまいます。また、クロコダイルなどの型押しなども派手過ぎるので、おすすめしません」

ベルトの注意は、何より劣化。長く使っていると、バックルで締める部分のあたりが、くたびれて白っぽく変色してしまいます。

「こうなったら、すぐに変えてください。変色しているくらいなら、安価なものでも新しいもののほうが清潔感があり、印象がいい。ベルトは消耗品です」

 

全5回にわたってお伝えしてきた「ビジネスファッション講座」。スーツの基本、ネクタイの選び方やクールビズの考え方など、実は意外に誰も教えてくれません。だからこそ、専門家に基本を学ぶことは大きな意味があります。基本がきちんとわかっていれば、「あれ?」と思われることはない。恥ずかしい思いをすることもなくなるのです。しかし、わかっていなければ、そのリスクがつきまとう、ということ。

木暮さんの著書『ビジネスという勝負の場は一瞬、しかも服で決まる』から、ほんの一部をご紹介しましたが、ぜひ頭に入れておいていただけたら、と思います。

■シリーズ「ビジネスファッションの常識・非常識」一覧はこちら

ビジネスファッションの常識・非常識 カテゴリーの記事一覧 - リクナビNEXTジャーナル

【参考図書】

 『ビジネスという勝負の場は一瞬、しかも服で決まる』

f:id:k_kushida:20170713192630j:plain

著者:木暮桂子

出版社:ダイヤモンド社

WRITING:上阪徹