【相手の「ノー」を「イエス」に変えるには?】「伝え方」の大ベストセラーを“まんが”で学ぶ

相手の返事を「ノー」から「イエス」に変える“伝え方の技術”を紹介し、シリーズ92万部突破の大ベストセラーとなった『伝え方が9割』。仕事で、プライベートで、「どうしても通したいお願いや要望」を伝える際に、非常に役立ったという声をよく聞きます。

このほど、『伝え方が9割』の内容をわかりやすくまんがで解説した『まんがでわかる伝え方が9割』が発売されました。女性ファッション誌編集者の五十嵐舞が、「伝え方」を駆使していろいろな問題を解決し、壁を乗り越え成長していくさまが描かれていて、“伝え方の技術”がより簡単にわかるようになっています。

今回は、この『まんがでわかる伝え方が9割』の中から、“伝え方のポイント”の一部をご紹介しましょう。

f:id:itorikoitoriko:20170127163612j:plain

自分の希望や要望をただ伝えるだけでは「イエス」はもらえない

「伝えベタ」で損をしている人の多くは、自分が思っていることをそのまま言葉にしてしまっているケースが多いと言います。

 このまんがの主人公・舞もその一人。出版社に勤務し、念願の『BB』編集部に異動したものの、希望や要望をストレートに伝えすぎて、ノーと言われてばかり。「デザイナーに手直しをうまくお願いできない」「時間が押しているのにモデルを説得できない」「女優のわがままをうまくかわせない」などのさまざまな壁にぶつかり、悩んでいました。

f:id:itorikoitoriko:20170127163610j:plain

 そんなとき、偶然に出会ったのが、“元カリスマ編集者”でオネエのマリア。舞の悩みを、「あなたのお願いを実現させる答えは、自分の中にない。相手の中にある」と一蹴したうえで、「あての言葉をイエスに変えるには、3つのステップがある」とレクチャーします。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

「ノー」を「イエス」に変えるための3つのステップを知ろう

ステップ1:自分の頭の中をそのままコトバにしない

 もちろん、ストレートに自分の思いを伝えることでうまくいくこともありますが、うまくいかないことも多々あります。たとえば、自分に興味がなさそうな人に対して「デートしてほしい」とストレートに伝えても、「ノー」と言われる可能性が高いでしょう。「デートしてほしい」というお願いは、あなたのメリットでしかないからです。

 恋愛に限らず、ビジネスなどの大事なシーンにおいても、「どうしてもイエスといってもらいたい」という局面では、自分の思いを直球で伝えるのはいったん止めること。伝え方を変えて、少しでも「イエス」の可能性を上げに行きましょう。

f:id:itorikoitoriko:20170127163611j:plain

ステップ2:相手の頭の中を想像する

 いったんあなたのお願いから離れて、このお願いに対して相手はどう思うか、普段相手は何を考えているのかなど、「相手の頭の中」を想像しましょう。何が好きで何が嫌いか、どんな性格か…わかり得る相手の情報を思い出してみるのです。

 その結果、たとえば「新しいもの好き」「ラーメンが好物」という情報に思い当たったとします。これが、「ノー」を「イエス」に変える伝え方のポイントになります。

ステップ3:相手のメリットと一致するお願いをつくる

「相手の頭の中」をもとに、コトバを作っていきましょう。

 このときに大切なのは、「相手の文脈で」コトバを作ること。つまり、このお願いが相手にとって「イエス」になるものに組み立てていくのです。
 相手が「新しいもの好き」「ラーメンが好物」であれば、それを満たすコトバ――つまり、このように伝えたら、どうでしょう?

「驚くほどおいしいラーメン屋見つけたんだけど、行かない?」

 相手の好きなことが2つも含まれていて、まさに相手が望んでいることなので、「イエス」をもらえる可能性はぐんと高まりました。

 あなたの目的はデート。だけど、デートは相手に取ってみたら「ノー」なのであればこの部分はあえて言いません。結果として一緒にラーメン屋に行くのであれば、それがデートになるのだから。

 上記が、「相手のメリットと一致するお願いを作る方法」です。この3つのステップでコトバを作ると、今まで「ノー」と言われていたものの多くが、「イエス」に変わりますよ。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

まんがを読むだけで、ベストセラー『伝え方が9割』が身につく

 本書ではさらに、ノーをイエスに変える「7つの切り口」(相手の好きなこと、選択の自由、認められたい欲、あなた限定、チームワーク化、嫌いなこと回避、感謝)や、人の心に響く「強いコトバを作る技術」(サプライズ法、ギャップ法、赤裸々法、リピート法、クライマックス法)を、編集者・舞の試行錯誤を交えながらわかりやすく紹介しています。

 最近、仕事でなかなか提案が通らない、周りをうまく巻き込めない…と悩んでいる方は、この本を手に取ってみてはいかがでしょうか。主人公の舞が伝え方を学んで成長していく…というストーリーを読み進めていく中で、いつのまにか「伝え方の達人」になっているかもしれませんよ。

f:id:itorikoitoriko:20170127163613j:plain

参考書籍:『まんがでわかる伝え方が9割』/佐々木圭一(シナリオ:星井博文、作画:大舞キリコ)/ダイヤモンド社

PC_goodpoint_banner2

Pagetop