「恋愛」に活かせる“仕事スキル” 「仕事」に活かせる“恋愛スキル”

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人材コンサルティング会社・株式会社ジョヤンテ代表の川崎貴子です。

 

私は本業の他に「婚活結社魔女のサバト」という女性向けの婚活勉強会を主宰しております。毎回その勉強会を始める前に、全員の近況を聞くのですが……

「仕事が忙しくて恋愛や婚活どころではなかった」

という報告を受けることが多いです。そのたびに、私は片眉を上げて「それは言い訳ですよ」と、くぎを刺しています。

確かに、繁忙期や大きなプロジェクトに関わったりすれば、究極のプライベートである「恋愛」「婚活」は後回しになりがちです。サバトのメンバーはキャリア女性も多く、責任者や管理職になれば、なおさらその傾向が強まってしまうのはよく分かります。

ただ、私の周囲のバリキャリといわれる女性たちは、ある種“どう猛”なほど(笑)、激務と恋愛、もしくは結婚生活を両立させています。観察しているとよく分かるのですが、彼女たちは、何も寝ていないわけでも、自由な時間が多いわけでもなく、「仕事で培ったスキルを恋愛に、恋愛で培ったスキルを仕事に」と上手に転用し、活かしているのです。

「恋愛」に活かせる“仕事スキル”とは?

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1.スケジューリング力

「仕事もプライベートも忙しくて彼になかなか会えない」と、言っているようでは恋愛新入社員。誘われるがまま、女子会やら趣味のサークルやら会社の飲み会などなど、仕事も忙しいのに予定が埋まってしまい、気付いたら大切な彼と予定が合わない……なんていうのは「できない女」そのものです。

仕事では、そのタスクの「緊急度」と「重要度」を見極めた上で、優先順位を付けて「スケジュールを立てる」必要があります。これはプライベートタイムにおいても同じことが言えます。「自分の人生において、今現在、重要度の高いものは何か?」をしっかり把握して「スケジュールを立てる」ことができれば、大切な彼を失くさないで済むでしょう。

2.交渉力

全く同じ価値観の人間がいないように、同じ恋愛観を持つ男女もいません。なので、どんなに好き同士の二人でも争いが起きるわけです。特にありがちなのが「彼が○○してくれないのは私のことが好きじゃないからだ」と、勝手に妄想してすねて破局するパターン。これは本当にもったいない!

恋愛中こそ、仕事で培った「交渉力」をいかんなく発揮し、自分と相手の快・不快の感情をすり合せることが大切です。交渉というと、理路整然と「切った張った」するイメージが強いですが、仕事上でも交渉上手は決して攻撃的ではありません。相手と自分の利害を把握して、折衷案や代替案を用意し、柔和な雰囲気でポジションを取っていく様子には「お見事!」と叫ばずにいられない。相手は交渉されたことすらよく分からないのがプロの技ですので、ぜひ恋愛の現場でも存分に活かしてくださいませ。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

「仕事」に活かせる“恋愛スキル”とは?

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3.コミュニケーション能力

恋愛するということは、優しい言葉をかけたり、笑顔を見せたり、何かプレゼントをしたり……デイリーに喜ばせたい相手ができるということです。また、お付き合いをすれば、毎日メールで互いの思いをやりとりしたり、休日のデートでは会っておしゃべりしたり……要はコミュニケーションを取らざるを得ない状況になるわけです。

業務連絡以外の会話が日常に多ければ多いほど「コミュニケーション能力」は上がります。あるデータによれば、既婚者と独身者では既婚者の方がコミュニケーションスキルは高いという結果が出たそうです。これも、既婚者は帰宅後に妻や夫や子供たちと、毎日なんらかのコミュニケーションを取っているからで、「今日はプライベートでコンビニの店員さんとしか話していない」とは、シチュエーション的になりづらいからではないでしょうか?

企業が採用活動で重要視していることの一つは「コミュニケーション能力」であり、ビジネス上ではありとあらゆる場面で高いコミュニケーション能力を求められます。その能力が、大好きな人とのやりとりで培われるなんて一石二鳥! ぜひとも、お仕事の場面で活かしちゃってください。

4.ストレスマネジメント能力

近年、ストレスによる精神疾患から仕事をリタイヤ、もしくは休業する人が増え、「ストレスマネジメント」はビジネスマンの必須スキルになりました。

大変残念なことに、ストレスのない社会、ストレスのない人など存在しないので、自分が何に不快を感じ、何に心地よさを感じるのかを把握し、体に症状が出る前に何らかの対処が必要となります。

究極のプライベートである「恋愛」シーンでも、良いストレス・不快なストレスが発生します。喜びや感動も大きいですが、一人のときに感じる気楽さとはまた別で、デート中などは相手から受ける刺激に常に反応することになります。でも、好きだから、そこに喜びがあるからプライベートで会い続けるわけで、それを繰り返すことによって自分のツボや地雷、快・不快の種類や許容範囲が分かってくるのではないでしょうか?

恋愛は、相手を知ることも大きいですが、振り返れば「自分はどういう人間なのか」を知る行為であったと最近つくづく思います。恋愛で培われた「自分を知る力」「心の状態を把握する力」を、仕事でも上手に活用してストレスに対処して参りましょう。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

最後に

上記で挙げた他にも、恋愛スキルと仕事スキルは数多くリンクしています。私自身「仕事で培ったスキルが役に立ったわ~!」と、近年痛感しました。それは「結婚後」です。子供が生まれ、夫や親族やベビーシッターさんなどの手を借りながら、仕事と子育ての両立をしていた時です。身内やベビーシッターさんの間でメーリングリストを作り、引き継ぎや情報共有のオペレーションを決め、何よりも皆のモチベーションが下がらないように工夫を凝らしていました。結果的には、皆が子育ての当事者としてやる気を持って娘を育ててくれました。仕事でマネジメント経験を積んでおいて良かった……と、心から思った次第です。

「スキル」は持って生まれた才能ではなく、習得できる「技術」がほとんどです。そして、さらに汎用性があるならば、人生を豊かにするためにも身に付けておいた方が絶対にお得。チャンスを逃さず、貪欲に習得してゆきましょう!

著者:川崎貴子

1972年生まれ。埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を展開。女性誌での執筆活動や講演多数。著書に「結婚したい女子のためのハンティング・レッスン」「私たちが仕事を辞めてはいけない57の理由」「愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。」「上司の頭はまる見え。」がある。2014年より株式会社ninoya取締役を兼任し、ブログ「酒と泪と女と女」を執筆。婚活結社「魔女のサバト」主宰。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は1万人以上。「女性マネージメントのプロ」「黒魔女」の異名を取る。10歳と3歳の娘を持つワーキングマザーでもある。
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編集:鈴木健介
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